フラワー&グリーン市場に関する調査 2014 

2014年12月05日
矢野経済研究所は国内のフラワー&グリーン市場について調査を実施し、花き小売市場および葬儀花市場について取り上げる。

<花きとは>
本調査における花きとは、主に切花、鉢物、花壇用苗物、花木、球根、芝・カバープランツなどをさす。
<葬儀花市場とは>
本調査における葬儀花市場とは、葬儀の際、祭壇を生花のみで飾る「生花祭壇」市場(使用される生花の他、祭壇の設営費、撤去費、祭壇のデザイン料等も含む)と、葬儀における供花(故人に供える花)の生花部分を合計し、事業者の出荷金額ベース(花き店が葬儀事業者に納めた金額)ベースにて算出した。

【調査結果サマリー】

◆2014年の花き小売市場は前年比99.8%の1兆348億円と縮小の見込み
2013年の花き小売市場規模は前年比99.4%の1兆369億円となり、2012年は東日本大震災の影響から抜け出し、前年比101.1%と一時的に持ち直したものの、再び市場は縮小基調となった。これは、高級ギフト需要や婚礼宴会などの装花市場、造園緑化市場の低迷の影響によるが、国内景況感に対する懸念から法人、個人ともに花き需要が低迷する中で、今後も厳しい市場環境は続くとみる。2014年の同小売市場規模も前年比99.8%の1兆348億円と縮小を見込む。

◆花の日持ち保証販売など、個人需要開拓のための様々な取り組みが活発化
法人需要の回復が見込めない厳しい市場環境のなかで、個人需要の開拓に積極的に取り組む、様々な動きが始まっている。なかでも、一部の量販店や食品スーパー、ホームセンターで始まった花の日持ち保証販売は、生産者から小売事業者までを巻き込んだ花き業界全体の取り組みとして注目される。

◆2013年の葬儀花市場は前年比99.8%の1,156億円
2013年の葬儀花市場規模(事業者出荷金額ベース)は前年比99.8%で1,156億円であった。葬儀において生花祭壇が選択されることが多くなっているが、葬儀規模の縮小傾向もあり、2014年の同市場規模(同ベース)は前年比101.1%の1,169億円を見込む。


【調査概要】
調査期間: 2014年7月~9月
調査対象:花き類および資材等の取扱企業、輸入事業者、関連団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面接取材、および電話などによるヒアリング、文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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