趣味に関する調査 

2014年11月07日
インターネット調査会社のマーシュは、全国の20代~50代の男女個人を対象に趣味に関する調査を実施。

【総括】

趣味イメージ仕事・職業とは別に、個人が楽しみで行う活動である趣味。初対面での挨拶や、自己紹介の項目として、定番の話題である一方、趣味を聞かれて困った経験がある人もいるのではないだろうか。「好きだけど、趣味と言えるのかわからない」「人に教えるのは恥ずかしい」このような理由で、その場では無難な趣味を答えておくことが、あるのではないだろうか。これらを検証する為、今回は男女480名を対象に、趣味に関する調査を実施した。

まず、自身の趣味について自由回答で尋ねたところ、男性は「スポーツ」「読書」「パソコン/インターネット」、女性は「読書」「旅行」「音楽鑑賞」「料理」が上位を占める結果となり、「趣味はない」と回答した人は、2.3%にとどまった。しかし、趣味を聞かれて困った経験があるかを問う設問では、「趣味がないから困った」と回答した人が1割存在した。更に、趣味を聞かれて困った経験のある人に、どのように対応したかを尋ねると、7割強の人が「何かしら答える」と回答しており、本アンケート内でも、その様子が窺えた。

続いて、趣味をするには家族の理解が必要かを尋ねたところ、「そう思う」と回答した人は、全体で6割、30代~40代女性では、約7割を占めた。女性の方が、趣味をやりたい気持ちがあるが、環境が許さない場合がありそうだ。

最後に、趣味を持っている人は、ない人に比べて幸福感や充実感が高いと思うかを尋ねたところ、約7割が「高いと思う」と回答しており、特に女性の方が『趣味』が普段の生活に与える影響は大きいと考えている様子が窺えた。

今回の調査結果では、『趣味がない・趣味と言えるかわからない』のに、趣味を聞かれると『何かしらの回答をしてしまう人』は、若年層に多く、異性・同性を含めた、他人からの印象を意識していると感じる回答が見られた。それは、趣味を偽ろうという気持ちではなく、「趣味を追求している人への憧れ」や「趣味を持っている人は幸福感や充実感が高そう」という思いから、無意識のうちに何かしらの回答をしてしまっていると考えられそうだ。

【調査結果】

■男性がしていると好印象な趣味は、男性視点・女性視点どちらも「スポーツ」が最も高く、約半数。 N=480
男性の「料理」、女性の「お花/ガーデニング」は、実際に趣味に挙げる人は少数だが、好印象な趣味として、上位に入っている。

■趣味の継続期間は、「5年以上」が8割弱。 N=480
どの年代も「5~10年未満」または「10年以上」の回答者が最も多く、年代問わず、5年以上続けているものを趣味と挙げている人が多いようだ。

■趣味を聞かれて困った経験がある人は約半数で、若年層ほど多い傾向。 N=480
性年代別に見ると、20~30代女性の約6割が、趣味を聞かれて困った経験があることが分かった。また、困った経験がある人のうち、7割強の人は、何かしらを答えているという結果になり、20代では男性・女性ともに9割近い人が何かしら答えると回答した。

■限定した趣味を追及している同性に魅力を感じる人は約7割。 N=480
性年代別に見ると、20~30代女性の約8割が、限定した趣味を追及している女性に魅力を感じている。一方で、20~30代男性は、趣味を追及している女性に魅力を感じる人は5割ほどにとどまり、男女間で趣味に対する意識の差が見られた。

■広く浅い趣味を多く持っている人に魅力を感じる割合は、4割強に留まる。 N=480
限定した趣味を追及している人に魅力を感じる割合に比べ、同性に対しては20ポイント以上、異性に対しては15ポイント程度低く、広く浅い趣味の方が魅力度は低いことが分かった。

■趣味の内容によって印象が悪いと感じる人は、約半数。 N=480
趣味を追及していることに対しては、肯定的な意見が6~7割を占めたが、趣味の内容によっては、半数近くの人が「印象が悪い」と感じるようだ。

■趣味にお金を掛けている同性に対する意見は、「憧れる」「憧れない」ともに約3割と、意見が二分した。 N=480
異性に対しては、趣味にお金を掛ける人は「印象が良い」と回答する人は2割弱に留まり、否定的な意見が上回った。

■異性の趣味について、印象がよくなりそうな趣味を言っていると思っている人は4人に1人。 N=480
同性の趣味については、見栄を張っていないと思っている人が4割を占める。一方、異性については、印象がよくなりそうな趣味を言っているについて、「そう思わない」と回答している人は2割に留まり、異性の趣味に対する信頼度はあまり高くないと言えそうだ。

■趣味には、「家族の理解が必要」と考える人は6割。 N=480
性年代別に見ると、30~50代女性は約7割が家族の理解を必要と考えており、趣味と家庭の両立を意識している様子が窺える。

■趣味を持ちたいと思う人は、約7割。 N=480
性年代別に見ると、20~30代男性と20代女性は、「趣味を持ちたい」と思う人が6割前後にとどまり、他の年代と比較して、趣味がなくても構わないという気持ちの人が多い。

■趣味をしていたら普段の疲れが癒えないと思う人は、30代男性で約3割。 N=480
年代が上がるにつれて「趣味をしていたら疲れが癒えない」と思わない人の割合が上がっており、趣味をすることが、日々の疲れを癒すことに繋がっているようだ。特に男性では、20代の3割に対し、50代では7割と、年代差が顕著にあらわれた。

■趣味に条件はないと考える人は、7割強。 N=480
趣味に一定の条件があると思う人は、「一定期間継続的に行っている」「知識がある」「お金を費やしている」等、ただ好きなだけでは趣味と言えないと考えている傾向があり、一定の条件がないと思っている人は、「自分が趣味だと思えば趣味」「自由」と考えている人が多かった。

■趣味を持っている人の方が幸福感・充実感が高いと感じる人は、7割強。 N=480
性年代別に見ると、20代女性は85%が趣味を持っている人の方が幸福であると感じている。また、全体的に、男性よりも女性の方が、趣味の有無と幸福感・充実度の関係性が強いと感じている傾向がある。


【調査概要】
調査名:趣味に関する調査
調査対象者:全国在住、20代~50代の男女個人
サンプル数:480s
調査期間:2014年10月24日~10月27日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社マーシュ

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[マーシュ]
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