「訪日外国人観光客」の買い物に関する調査(アメリカ・中国・台湾) 

2014年12月02日
宣伝会議が発行する月刊『トッププロモーションズ販促会議』2015年1月号(12月1日発売)では、「訪日観光客の集客アイデア」を特集。訪日外国人観光客における「旅行中のショッピングに関する行動」についての調査を掲載しました(調査設計:ブルームーン・マーケティング、調査協力:USPジャパン(ジャパンショッピングツーリズム協会監修)、データ提供:Cint Japan)。過去3年以内に観光で日本を訪問したアメリカ・中国・台湾の15歳~70歳の男女323人を対象としたインターネット調査です。

【調査結果(抜粋)】

・「日本でショッピングする際、最も重視すること」は、どの国も「商品・品質」は多いが、中国は突出し、60%を超えた。

・「買い物中や買い物後のSNSや口コミサイトへの投稿」については、中国は9割の旅行者が投稿。「買い物中」の投稿はアメリカが最も多く、中国と台湾は「帰国後」の投稿が最も多い。

・「ポジティブな投稿」は、「商品の中身」についてが3カ国ともに多く、台湾は「店員や接客」が突出、「キャラクター」への反応はアメリカが高い。


アメリカはどの回答も均衡する中で「価格」がトップ。中国は「品質」に対するこだわりが突出し、「品揃え」「価格」の2倍以上。台湾は「価格」を重視する人が最も多く、「品質」「場所・立地」と続く。

言語に関する回答が多い。アメリカに比べ、中国・台湾の「接客・サービスにおける言語」の不安は高く、中国・台湾の旅行者が母国語でサービスを受けられるならば、アピールポイントになりそうだ。

アメリカが「絶対に日本製を買いたい」というこだわりが最も強い。「出来れば日本製を買いたい」まで含めると、中国、台湾、アメリカの順。中国のみ「日本で購入できれば何でも良い」の回答がゼロで、品質・生産地への強いこだわりが伺える。

「帰国後」まで含めると、中国は約95%が何らかの投稿をしている。「買い物中」の投稿は3カ国ではアメリカが最も多い一方で、「していない」人の数も多い。中国・台湾は「帰国後」の投稿が最も多い。

旅行先の選定に影響を及ぼす口コミ。SNSや口コミサイトへのポジティブな投稿は、「商品の中身」については3カ国ともに多く、アメリカ・中国は「商品の価格」も同じくらい多い。台湾だけは「店員や接客について」が突出して高く、日本流の接客やおもてなしが喜ばれやすいことが推察される。「キャラクター」への反応が最も高いのはアメリカで他国の約3倍となった。こうした特徴は、口コミを広げるプロモーション施策を考えるうえでのヒントとなる。

ネガティブな投稿は各国で違いがあり、アメリカは「商品の価格」が最も高い。中国は「店員や接客」「商品の中身」が多い。台湾は全般的に少ないが、「営業時間が短い・閉まっていた」が多い。台湾はQ2の「不満・心配だったこと」で「行きたい店にたどり着けるか」が他国より多く、事前に「○○で○○を買いたい」という強いこだわりがある一方で、十分にショッピング先に関する情報を得られていないケースも多いと考えられる。ニーズにマッチする丁寧な情報発信をすることで集客が期待できるだろう。


【調査概要】
・調査対象・有効回答数 アメリカ・中国・台湾の15歳~70歳の男女323人
・調査方法 インターネット調査
・属性 過去3年以内に観光で日本を訪問した人
 アメリカ106(男65/女41)、中国107(男56/女51)、台湾110(男61/女49)
・調査設計:ブルームーン・マーケティング、調査協力:USPジャパン(ジャパンショッピングツーリズム協会監修)、データ提供:Cint Japan

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