マイナビ転職 中途採用状況調査 

2014年11月27日
マイナビが運営する『マイナビ転職』は、全国の企業を対象にした「マイナビ転職 中途採用状況調査」の結果を発表。なお、企業向けの中途採用状況調査は、2012年から実施しており、今回が3回目となります。

【調査TOPICS】

「人材が不足している」と回答した企業は73.5%で、2012年の調査開始以来2年連続で増加し、企業の中途採用意欲は依然高まっている。全体の約9割の企業は中途採用活動が「厳しかった」と回答しており、応募者の質、母集団の確保、内定辞退などを課題と認識しているようだ。

【調査結果の概要】

■ 人材の過不足感は、「不足している」が73.5%。退職者の穴埋めから、規模拡大のための採用へとシフト
人材の過不足感は、「不足している」という回答が73.5%(前年比0.8pt増)で、前年に引き続き7割を超えた。本調査を開始した2012年以降、「不足している」と回答する企業は毎年増加し、企業の人材不足は年々厳しさが増している状況である。
企業が中途採用を実施した理由(複数回答)を見ると、「退職者の増加」を理由とした採用は前年比1.4pt減の30.0%と2012年以降減少傾向にある一方、「経営状態の好転・既存事業の拡大」(46.1%、前年比2.0pt増)、「組織の存続と強化(活性化)」(43.1%、前年比3.2pt増)、「年齢など人員構成の適正化」(28.8%、前年比1.3pt増)、「新規事業への進出」(17.4%、前年比1.3pt増)は年々増加している。人材の流出による穴埋め型の採用から、規模拡大を目的とした採用へとシフトしていることが分かる。

■ 中途採用の実績は、「前年より増えた」が約半数。採用市場過熱の影響で「前年より減った」も増加傾向
中途入社社員の採用数は「前年より増えた」が47.3%と最も高く、次いで「前年と変わらない」(26.6%)、「前年より減った」(17.6%)の順となった。「前年より増えた」が約半数を占める中、「前年より減った」が前年比3.6pt増と増加傾向である。これは中途採用の市場が年々過熱することで、求める人材の獲得が難しくなっているためだと考えられる。

■ 約6割の企業が採用人数に課題。約9割の企業が中途採用活動の印象を「厳しかった」と回答
中途採用の満足度は、「質的には満足だが量的には不満」が36.2%で最も高かった。次いで「質・量ともに不満」(24.0%)となっており、量(採用人数)に課題を持つ企業が多いことが分かる。
中途採用活動の印象については、「前年並みに厳しかった」が47.9%で最も高く、次いで「前年より厳しかった」(41.4%)となった。合計すると89.3%となり、約9割の企業は中途採用活動が厳しかったと回答している。採用活動が「厳しかった」と回答した理由(複数回答)は、「求職者の質が低かった」が64.8%と最も高く、「母集団が確保出来なかった」(45.3%)が続いた。「辞退が増加した」が前年比6.9pt増の23.9%で、2年連続増加している。


【調査概要】
○調査内容/企業の中途採用活動状況の定点調査 ○調査方法/FAXにて回答
○調査期間/2014年10月1日~2014年10月31日
○調査対象/1年間(2013年10月~2014年9月)に中途採用活動実績のある全国の企業
      回答社数:国内企業713社(うち上場企業:9.3%、未上場企業:90.7%)

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