インターネットショッピングの動向(ボーダーライン)調査 

2014年11月25日
ライフネット生命は、20代から40代までの男女を対象に、「インターネットショッピングの動向(ボーダーライン)調査」を実施(有効回答数:677名(性別:男性49.6%、女性50.4%、年齢:20代33.7%、30代34.3%、40代32.0%))。

【調査サマリー】

~利用動向と購入金額の調査~

■どれぐらいの頻度でインターネットショッピングを利用している人が多いのか?
月1回以上の利用者は、アンケート回答者の8割
月1回以上の利用者の年代別、男女別での最多属性は、40代女性

■インターネットで安心して決済できる金額のボーダーラインは?
購入決断のボーダーラインは、平均で8万6,146円
1回あたりの最高購入金額は、平均で15万9,328円

■インターネットショッピングを利用する理由は?
1位は「時間や場所を選ばずに購入できるから」
「実店舗で買うよりも安い場合が多いから」との回答者も半数以上

~インターネットショッピングにおける生命保険~

■生命保険の購入経験は?
インターネットショッピングにおける「保険」の購入経験はまだ成長の余地あり(9.9%)
ネット生保に対する理解や先入観の壁は厚いものの、利便性やお値頃感に高評価?

■“人生で2番目に高い買い物”と言われる生命保険が比較検討されていない
他の商品はじっくり比較しても、保険を比較検討したのはたった3割
ネット生保の活用で、保険が“人生で2番目に高い買い物”でなくなることも?

【調査結果】

■どれぐらいの頻度でインターネットショッピングを利用している人が多いのか?
・インターネットショッピング、月1回以上の利用者は全体の79.5%
・月1回以上の利用者の年代別、男女別での最多属性は、40代女性


アンケート回答者の79.5%が月1回以上の頻度でインターネットを通じて商品・サービスを購入しており、その支出額は5,001円から1万円(24.8%)が最多の回答となりました。

また、約2人に1人以上が、「書籍(70.8%)」、「衣料・ファッション(60.9%)」、「CD・DVD(52.3%)」、「日用品・雑貨(52.0%)」の4品目を購入経験のある商品・サービスとしています。

このことから、多くの人がインターネットショッピングを活用して購入していることがわかるとともに、特に比較的手頃な価格帯の商品は、インターネットで日常的に購入されていることが伺えます。

もはやインターネットショッピングは、私たちの日常生活の一部となってきています。

さらに、「腕時計・貴金属、宝飾品」、「ブランド品」などの比較的高額な商品の購入にも、インターネットショッピングが広がっていることがわかります。今後より購入金額の高額化が進んで行っても不思議ではないでしょう。

ちなみに、“人生で2番目に高い買い物”と言われる生命保険を含む「保険(生命保険・損害保険)」の購入経験者は全体の9.9%であり、インターネットを通じての購入者は全体の1割弱に留まりました。

■インターネットで安心して決済できる金額のボーダーラインは?
・購入決断のボーダーラインは、平均で8万6,146円
・1回あたりの最高購入金額は、平均で15万9,328円


インターネットで安心して決済できる金額、つまり、インターネットショッピングにおける購入決断の“ボーダーライン”は、平均で8万6,146円という結果となりました。

また、これまでのインターネットショッピングで最も高額なものを尋ねたところ、1万円から5万円未満と答えた回答者は35.3%、5万円から10万円未満と答えた回答者は21.3%となりました。また、インターネットショッピングによる最高購入金額の平均は“ボーダーライン“を大きく上回る15万9,328円となりました。

ちなみに、今回の回答の中で最も低い金額は1,000円で(回答者3名)、購入した商品は「インクカートリッジ」、「ケーキ」、「化粧品」という結果となりました。

インターネットショッピングを活用して様々な商品を購入できるようになった一方、なかなか大きな金額の商品を購入することに踏み出せないといった消費者心理が垣間見えます。

■インターネットショッピングを利用する理由は?
・1位は「時間や場所を選ばずに購入できるから」
・「実店舗で買うよりも安い場合が多いから」との回答者も半数以上


今では多くの方に利用されているインターネットショッピング、その要因は何でしょうか。インターネットショッピングを利用する理由を尋ねたところ、「時間や場所を選ばずに購入できるから」、「実店舗で買うよりも安い場合が多いから」など、インターネットショッピングならではのメリットが並びました。時間や場所の制約がないことに加え、実店舗を構える必要がなく人件費や店舗費などの各種コストを抑えることができる、という販売者側のメリットと消費者のニーズが合致していることが表れた結果と言えます。

また、「ネットで取り扱う商品やサービスが豊富だから」、「ネットでしか購入できない商品があるから」といった回答や、20%以上が回答している「納得できるまでじっくり選べるから」という声もあり、まとめると、インターネットを活用することのメリットは、自分自身のペースで、いつでもどこでも自由に、商品を容易に比較しながら、納得できるまで情報収集できることだと言えます。

実際に、今回のアンケート調査でも、「購入検討時に比較・口コミサイトを利用している」割合は62.5%、「カスタマー・レビューを参考にしている」割合は94.7%と、購入決定前にいろいろな情報を参考にして、商品・サービスを比較検討しているという傾向が浮かび上がってきました。

一方で、「これまでのインターネットショッピングにおいてトラブルに遭ったことはありますか?」という質問項目に対しては約5割の方が「トラブル経験あり(49.9%)」と回答し、トラブルの内容を問う質問に対しては「想定と違う商品が届いた(18.1%)」、「指定した時間や場所に商品が届かなかった(9.8%)」と回答しており、約半数が、何かしらの理由で不都合を経験していることもわかりました。

■生命保険の購入経験は?
・インターネットショッピングにおける「保険」の購入経験は、まだ成長の余地あり(9.9%)
・ネット生保に対する理解や先入観の壁は厚いものの、利便性やお値頃感に高評価?


多くの方がインターネットショッピングを利用している中、インターネットでの保険契約に対してはどのようなイメージがあるのでしょうか。

ネット生保に対するポジティブなイメージとしては、「保険申込手続きがオンラインで完結するので簡単である(36.6%)」といった利便性や、「オンライン申し込み完結型で販売経費を抑制しているため保険料が安い(31.2%)」という価格のお値頃感、「時間、場所など自分のペースで検討、申し込みできる(22.3%)」などが挙げられました。

今回の調査を通して「申込手続きがオンラインで完結するので簡単」が第1位となったことが特徴的で、従来、ネット生保と言えば価格競争力が強みであると認識されてきたところ、その利便性も評価されていることがわかりました。

一方、ネット生保に対するネガティブなイメージとしては、「自分で商品説明を読み、把握するのが難しい(29.5%)」、「本当に自分にマッチした商品、保険料なのかが判断できない(27.5%)」、「対面型の生保会社に比べ、会社の信用度がわからない(20.5%)」というネット生保に対するお客さまの理解や先入観、情報不足等がハードルとなっていることが推測されます。

■“人生で2番目に高い買い物”と言われる生命保険が比較検討されていない
・他の商品はじっくり比較しても、保険を比較検討したのはたった3割
・ネット生保の活用で、保険が“人生で2番目に高い買い物”でなくなることも?


今回の調査では、生命保険は、“人生で2番目に高い買い物”と言われるにも関わらず、ネット生保に限らず、生命保険の申し込みに当たっては、あまり比較検討が行われていない、という事実も明らかになりました。

今回の調査対象者の生命保険加入者に対して、「生命保険へ申し込む際に複数社の商品を検討しましたか?」と尋ねたところ、約7割の方が「比較検討していない」と答えており、インターネットショッピングでは積極的に比較検討を行う消費者であっても、生命保険はあまり比較検討することなく、申し込みに至る現状が見えてきました。これは、生命保険市場は従来の対面型販売により拡大してきた背景があることや、それにより保険は対面で入るものという印象があるのではないかと考えられます。

また、“生命保険は人生で2番目に高い買い物”と言われることも、ネット生保が普及しないひとつの要因かもしれません。これは、拡大しているインターネットショッピングにおいても同様と言え、日用品に比べると、高額商品の購入経験が低いという調査結果から推測できます。

一方、ネット生保の場合は、様々な特約のある複雑な商品は少なく、インターネットでもわかりやすい、掛け捨て型のシンプルな商品が主流となっていることや、契約者の1件当たりの年間の生命保険料の平均は、4万364円(ライフネット生命保有契約2014年10月実績)と前述のインターネットショッピングの”ボーダーライン”8万6,146円を下回る金額となっています。シンプルでお手頃な商品の多いネット生保を活用すれば、年間の生命保険料を抑えることも可能で、ネット生保が普及することにより、生命保険が“人生で2番目に高い買い物”と言われなくなる日が来るのかもしれません。

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