業務用掃除ロボット市場に関する調査 2014 

2014年11月21日
矢野経済研究所は、国内の業務用掃除ロボット市場の調査を実施した。

<業務用掃除ロボットとは>
本調査における業務用掃除ロボットとは、非産業用ロボット(サービスロボット)のうち、家庭向けを除く業務用途の清掃や掃除、洗浄機能を有するものを指す。但し、センシング・自立制御・駆動機能を有するものとするが、全てを有さなくとも、作業環境がよくない中で、人手による作業の代わりができるものを含む。
また、業務用途としては、床面やプール、太陽光パネル、煙突・焼却炉壁、業務用エアコンなどの清掃や掃除、洗浄用途があり、いずれも製品として外販しているものを対象とし、自社設備の清掃作業用を除く。

【調査結果サマリー】

◆2014年度の国内業務用掃除ロボット市場は875台の見込み
業務用掃除ロボットは、2013年度までは参入企業も製品数も少ないが、2014年度に入って、新規市場参入もしくは新規参入を表明する企業が相次ぎ、市場が活性化する様相を呈している。2014年度の国内業務用掃除ロボット市場規模(メーカ出荷数量ベース)は875台の見込みであり、市場としては未だ小さなレベルでしかない。

◆市場活性化し、需要開拓が進む床面掃除ロボットと太陽光パネル掃除ロボット
床面掃除ロボットは新規参入が相次ぎ、最も活性化している市場である。2014年度に製品が出揃うことで、作業対象や掃除内容に応じたメーカ各社の営業提案が期待でき、2015年度以降には本格的な需要開拓が進むと予測する。また、太陽光パネル掃除ロボットは、2014年度から新規参入が見られ、公共・産業向けの太陽光発電所で本格的な需要開拓が進む。

◆市場予測:2020年度の国内業務用掃除ロボット市場規模は1,850台と予測
業務用掃除ロボットは、用途や場所に応じて作業ニーズが多様化しており、それに個別に対応することで製品の品揃えが増え、市場規模も拡大していくと考える。
2015年度以降は、国内の経済状況に大きく左右されるものの、国によるサービスロボット開発促進策や2020年の東京オリンピック開催に向けてサービスロボットのニーズが高まり、業務用掃除ロボットも数量、金額ともに前年度対比2桁増を続けていき、2020年度の国内業務用掃除ロボット市場規模(メーカ出荷数量ベース)は1,850台になると予測する。


【調査概要】
調査期間:2014年8月~10月
調査対象:業務用掃除ロボットメーカ及びその開発、販売企業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mail によるヒアリング、ならびに文献調査併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
 マイページ TOP