「ママのほしい情報と情報機器」調査 

2014年11月13日
「博報堂こそだて家族研究所」は、子どもをもつ家族の消費やライフスタイルについて研究していますが、このたび、こそだて世帯に調査を実施し、ママたちの子育てに関する興味関心項目とその情報源、スマートフォン等の「デジタル情報機器への接し方」をまとめたレポートを作成いたしました。

今回のレポートは2014年1月17日~30日に実施した調査をまとめたもので、長子年齢12歳までの子どもがいるママに、興味関心の高い情報と、その情報源について聞いたものです。

その結果、ママたちが「興味関心が高い情報」と「積極的に情報収集している情報」が違うことが分かりました。興味があっても十分な情報が提供されているかどうかによって活用度が違うと考えられます。また、子どもの長子年齢によって、スマートフォンの使用用途も異なり、0-3歳のママは、「ネット検索」「ブログやSNS」「写真や動画の管理」「ネット通販」が全体より5ポイント以上高く、一方で長子年齢10-12歳のママは、「ゲームの利用」が55.7%となり、全体より7.8ポイントも高いことがわかりました。
こそだて家族研究所では、子育てに関わるテーマや商品ごとの情報収集源を調査をもとに、子育てに関わる行政や企業に提案をしてまいります。

【調査結果ポイント】

■ママが興味関心の高い子育て関連項目は 「子どものしつけ」や「発育・成長」。一方で、積極的に情報収集しているのは「料理レシピ」や「旅行レジャー」情報。

■興味があるのに、情報収集できていないのは、「子どものしつけ」「歯に関すること」。

■6割以上のママが利用しているスマートフォン。スマートフォンの利用頻度は、他の情報機器と比較しても群を抜いて高く、95.3%の人が「毎日複数回」利用。

■ママのスマートフォン使用用途は、1位:メール(95.6%)、2位:通話(94.0%)、3位:ネット検索(85.7%)、4位:写真・動画撮影(84.6%)と、上位4項目の使用方法が、8割を超え、マルチに利用されている。

■長子年齢別ママのスマートフォン使用用途は、0-3歳のママは「ネット検索」「ブログやSNSの書き込み」「写真や動画の管理」「ネット通販」が、全体より5ポイント以上高く、一方で長子年齢10-12歳のママは、「ゲーム」の利用が55.7%となり、全体より7.8ポイント高い。

■テーマによって「情報源」を選択し、上手に使い分けるママたち。


【調査結果】

■ママたちが興味関心の高い子育て関連項目は 「子どものしつけ」や「発育・成長」。
一方で、積極的に情報収集しているのは「料理レシピ」や「旅行レジャー」情報。


子育てに関連する様々なテーマについて、ママの興味関心度を見てみると、興味関心が高かったのは、「子どものしつけ」「子どもの発育・成長」「旅行やレジャー」「普段のお出かけ先」でした。「しつけ」や「発育」は育児の「方法」に関わるテーマで、「どうすればうまくできるのか」を知りたいと考えているようです。一方で、「旅行」「お出かけ先」は、子どもを持つことで変わった「行動」についての情報を求めていると言えそうです。
一方で、実際に「情報収集している」のは、「料理レシピ」「旅行やレジャー」「子どもの病気」「お出かけ先」となり、「明日どうしよう」「こんなときどうしよう」といった必要に迫られて情報収集をするケースが多いと考えられます。

■ママたちが興味があるのに情報収集できていないのは、「子どものしつけ」「歯に関すること」。

「興味がある」としつつ「情報収集している」かどうかそれぞれのスコアの差を比較したところ、「興味がある」のに「情報収集」していないのは「子どものしつけ」「子どもの歯みがき、歯科衛生に関すること」の2つが30ポイント以上の差となりました。「気になってはいる」ものの「すぐに情報収集しないと困るわけではない」こと、また、実際の情報源も口コミなどが中心で、情報源が特定しにくく「情報収集しにくい」こともその理由としてあげられそうです。
一方で「料理レシピ」や「生命保険・学資保険」などは、興味関心と情報収集のポイント差が小さく、『思い立ったらすぐ調べる』ことができる仕組みや行動ができているようです。
興味関心と情報収集のポイント差が大きい「子どものしつけ」に関して参考にする情報源は、「ママ友、友人からの情報」の口コミがトップ。

■6割以上のママが利用しているスマートフォン。
スマートフォンの利用頻度は、他の情報機器と比較して群を抜いて高く 95.3%の人が「毎日複数回」利用。


ママが利用している情報機器は、「パソコン(ノートPC+デスクトップPC)」が 89.7%、スマートフォンが 63.0%となりました。ママが使っている情報機器の利用頻度を尋ねると、スマートフォンの利用頻度が他と比較して群を抜いて高く、95.3%の人が「毎日複数回利用」と回答。その他の情報機器についても、携帯電話(スマートフォン以外)では 68.7%、タブレットPC では 52.5%、パソコン計では 50.9%が「毎日複数回利用」と回答しています。

■ママのスマートフォン使用用途は、1 位:メール(95.6%)、2 位:通話(94.0%)、3 位:ネット検索(85.7%)、4 位:写真・動画撮影(84.6%)と、上位 4 項目の使用方法が、8 割を超え、マルチに利用されている。

情報機器の使用用途を、それぞれの端末ごとに見てみると、スマートフォンは、1 位:メール(95.6%)、2 位:通話(94.0%)、3 位:ネット検索(85.7%)、4 位:写真・動画撮影(84.6%)と、上位 4 項目の使用方法が 8 割を超え、それ以降も、アプリ(69.6%)、ブログ・SNS(50.1%)、ゲーム(47.9%)、写真・動画の管理(47.9%)等、全般的に他の情報機器端末と比較して、マルチな用途に使われている事がわかります。

■長子年齢別ママのスマートフォン使用用途は、0-3 歳のママは「ネット検索」「ブログや SNS の書き込み」「写真や動画の管理」「ネット通販」が、全体より 5 ポイント以上高く、一方で長子年齢 10-12 歳のママは、「ゲーム」の利用が 55.7%となり、全体より 7.8 ポイント高い。

スマートフォンの使用用途を長子年齢別に見ると、0-3 歳の間は「ネット検索」「ブログや SNS の書き込み」「写真や動画の管理」「ネット通販」が、全体より 5 ポイント以上高い結果となりました。一方で長子年齢 10-12 歳のママでは、「ゲーム」の利用が 55.7%となり、全体より 7.8 ポイント高くなりました。子どもが小さいうちは、あまり外との交流ができないママにとっては、スマートフォンを通じて情報を得たり、コミュニケーションをすることが重要になっていると考えられます。

■子育てのテーマによって特徴がある「情報源」。さまざまな情報源を上手に使い分けるママたち。

それぞれのテーマについて「参考にする情報源」を聞いたところ、テーマによって特徴がありました。
育児グッズは「ベビー誌・ママ誌」や「テレビ番組」などのマス情報と「ママ友などからの情報」の口コミを両方活用しています。教育・習い事は「ママ友などからの情報」の口コミが飛びぬけて多くなっています。
旅行やレジャーに関しては「企業のホームページ」や「テレビ番組」などマス情報を中心にしています。生命保険・学資保険に関しては「企業のホームページ」と「家族やママ友などからの情報」の口コミを中心にしており、案件によってさまざまな情報源を上手に使い分けるママたちの姿が見えます。


【調査概要】
・調査手法:インターネット調査
・対象者 :20-40代既婚女性 妊娠中~12歳の同居する子ども(長子)が居る方 n=1079名 (長子年齢で割付)
・調査エリア :全国
・調査時期 :2014年1月17日-30日

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