冬の住宅に関する調査(住宅の暖かさに対する意識や、「ヒートショック」に対する意識) 

2014年11月05日
暖差リスク予防委員会は、全国47都道府県の20代~70代の男女2500人を対象に、冬の住宅に関する調査を実施し、住宅の暖かさに対する意識や、「ヒートショック」に対する意識の実態を調べました。
暖差リスク予防委員会は、冬になると起こりやすい「ヒートショック」の要因となる住環境リスクを「暖差リスク」と命名し、その認知促進と予防対策を啓発していく機関です。

【本リリースサマリー】

①約半数が冬の住宅の暖かさに不満を持っている。不満な点第1位は「廊下や脱衣室、浴室が寒い」こと
冬の家の暖かさについて満足しているか調査したところ、全体の半数近い46.2%の人が「やや不満」か「不満」と回答。不満な点の第1位は「廊下や脱衣室、浴室が寒い」が62.4%で、2位の「暖房をつけても部屋が寒い」(41.2%)、3位の「暖房をつけた後、部屋が暖まるのに時間がかかる」(40.2%)から20ポイント以上の差をつけており、住宅への不満の大きな要因になっていることがわかりました。

②寒い場所第1位「洗面室・脱衣室」、第2位「浴室」。「キッチン」、「寝室」が寒いという回答も3割以上
住宅内で寒いと感じる場所は第1位は「洗面室・脱衣室」で57.8%、次いで「浴室」51.4%、「トイレ」50.2%、「廊下」43.5%と、普段過ごす時間が短い場所が続きますが、「キッチン」37.6%、「寝室」32.8%など、ある程度長い時間を過ごす場所でも、3割以上の人が「寒いと感じる」と回答しました。

③冬に危険な「ヒートショック」、意識していない人が6割近く
「ヒートショック」という言葉を知っている人は全体の50.9%と半数を超えましたが、普段からヒートショックについて意識することがあると回答した人は41.2%にとどまり、およそ6割の人がヒートショックを意識していないことがわかりました。ヒートショックの印象については、「高齢者にとっては危険だと思う」が最も多く71.4%で、「自分のこととして考えたことが無い」と回答した人も16.8%いました。

④住宅内で寒暖差のある場所に移動したときに、約8割の人が身体への影響を感じている
住宅内の温度差のある部屋間の移動において、全体の8割近くが暖かい部屋から寒い部屋や空間に移動したときに、なんらかの身体の反応や変化、影響を感じた事があると回答しました。具体的に身体に起きた主な変化は、「身体が寒くてぶるっと震えた」58.5%、「肩をすくめたり、身体を縮めたりした」55.0%など。

⑤知らないうちに多くの人がヒートショックの原因になる行動を取っている
冬の自宅内の行動について尋ねたところ、「暖房等で暖めるのはリビングなどの居る部屋のみで、その他の場所は暖めない」人が60.5%、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」人37.8%など、多くの人がヒートショックの原因になり得る行動をとっている一方、それがヒートショックにつながることを知らない人が半数を超える52.1%という結果となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社
調査実施期間:2014年10月17日(金)~10月19日(日)
対象地域:全国
対象者:20代~70代の男女2500名

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リンク先リサーチPDF
[暖差リスク予防委員会]
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