フリーランスの働き方とお金に関する調査 

2014年11月05日
ライフネット生命保険は、20~49歳の男女フリーランス・正社員を対象に、「フリーランスの働き方とお金に関する調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)で実施、1,000名(フリーランス500名、正社員500名)の有効回答を集計しました。

【調査サマリー】

~フリーランスの働き方~

■フリーランスに聞いた、会社員と比べて“得”だと思うこと
・1位「好きなことを仕事にできる」、2位「時間」、3位「服装」の“自由さ”
・女性フリーランスが感じるメリット「子供の急病時すぐに駆付けられる」「仕事の空き時間に用事や買い物を済ませられる」

■フリーランスに聞いた、会社員と比べて“不安”だと思うこと
・1位「収入が不安定」、2位「病気やケガの保障が少ない」、3位「仕事を失うリスク」
・「ローンやカードの審査が通りづらい」「人生設計が立てづらい」との声も!

~フリーランスとお金~

■フリーランスと正社員、貯蓄額に違いはあるの?
・平均貯蓄額 フリーランス431万円、正社員359万円
・フリーランスの約10人に1人は、「貯蓄額1,000万円以上」
・一方、フリーランスの5人に1人は、「貯蓄額0円」

■会社員にあって、フリーランスにはない制度や保障。知っている?欲しい?
・「傷病手当金がフリーランスには支給されないことを知らなかった」 3人に1人
・「傷病手当金のような保障が欲しい」 フリーランスの8割

■保険加入率や加入しない理由に、フリーランスと正社員で違いは?
・フリーランスの保険加入率、正社員よりも低い結果に!
・保険に加入しない理由1位は「お金に余裕なし」

【調査結果】

~フリーランスの働き方~

■フリーランスに聞いた、会社員と比べて“得”だと思うこと
・1位「好きなことを仕事にできる」、2位「時間」、3位「服装」の“自由さ”
・女性フリーランスが感じるメリット
 「子供の急病時すぐに駆付けられる」「仕事の空き時間に用事や買い物を済ませられる」

はじめに、フリーランス(500名)に、現在の仕事環境について、会社員と比べて得だと思うことを聞いたところ、もっとも多かったのは「好きなことを仕事にできる」(47.4%)で、次いで「好きな時間に仕事ができる」(44.4%)が4割半、「好きな服装で仕事ができる」(38.2%)、「仕事上の人間関係で悩まない」(36.2%)、「休日の調整がしやすい」(35.8%)が3割台で続きました。

女性のフリーランスでは、2人に1人が「好きな時間に仕事ができる」(49.0%)ことにメリットを感じており、実際に女性のフリーランスの声としては「子供の急病時すぐに駆付けられる」「仕事の空き時間に用事や買い物を済ませられる」など、時間の自由度を上手くプライベートに活かしている様子がうかがえます。

■フリーランスに聞いた、会社員と比べて“不安”だと思うこと
・1位「収入が不安定」、2位「病気やケガの保障が少ない」、3位「仕事を失うリスク」
・「ローンやカードの審査が通りづらい」「人生設計が立てづらい」との声も!

次に、フリーランス(500名)に、現在の仕事環境について、会社員と比べて不安だと思うことを聞いたところ、もっとも多かったのは「収入が安定しづらい」(70.8%)で7割、次いで「病気やケガに対する保障が少ない」(55.6%)が5割半、「突然仕事を失うリスク」(39.2%)が4割で続きました。収入の不安定さに次いで、病気やケガ、突然の失業など、万が一の際のリスクに関して不安を感じている方が多いことがわかりました。
それ以外にも、フリーランスの4人に1人が「ローンやカードの審査が通りづらい」(25.4%)、また、5人に1人が「人生設計が立てづらい」(22.6%)ことを不安材料として感じているようです。

~フリーランスとお金~

■フリーランスと正社員、貯蓄額に違いはあるの?
・平均貯蓄額 フリーランス431万円、正社員359万円
・フリーランスの約10人に1人は、「貯蓄額1,000万円以上」
・一方、フリーランスの5人に1人は、「貯蓄額0円」

フリーランスと正社員(各500名)に、現在の貯蓄額について自由回答で聞いたところ、フリーランスの平均貯蓄額は431万円、正社員の平均額は359万円と、フリーランスのほうが高くなっています。
フリーランスの貯蓄額について細かく見てみると、貯蓄額「3,000万円以上」の割合が3.6%と、正社員の2倍以上になっていました。また、フリーランスの約10人に1人が貯蓄額「1,000万円以上」(12.2%)と、こちらも正社員の貯蓄額(9.4%)を上回る結果となりました。
一方、フリーランスの5人に1人(22.2%)は「貯蓄額が0円」という結果も出ており、正社員と比べ貯蓄額の多い人と少ない人の差が大きい傾向にあるようです。

■会社員にあって、フリーランスにはない制度や保障。知っている?欲しい?
・「傷病手当金がフリーランスには支給されないことを知らなかった」 3人に1人
・「傷病手当金のような保障が欲しい」 フリーランスの8割

続いて、フリーランス(500名)に、会社員が一般的に受けている各種制度や保障がフリーランスには適用されないことを知っていたかどうか、欲しいかどうかを聞きました。
まず、会社員などが任意で加入できる保険制度≪団体保険≫について、「フリーランスには制度がないことを知っている」割合は6割半(65.4%)、「知らなかった」割合は3割半(34.6%)となりました。
次に、会社員などが失業した際に、特定の期間給付金を受け取れる≪失業保険≫について、「フリーランスには保障されないことを知っている」割合は7割半(74.8%)、「知らなかった」割合は2割半(25.2%)でした。
最後に、健康保険の被保険者が、傷病により業務に就くことができない場合に給付される≪傷病手当金≫について、「フリーランスには支給されないことを知っている」割合は7割(69.8%)、「知らなかった」割合は3割(30.2%)となりました。
さらに、それぞれの制度や保障について「フリーランスにも欲しい」かを聞いたところ、欲しいと答えた割合は≪団体保険≫で6割半(67.0%)、≪失業保険≫で7割半(74.0%)、≪傷病手当金≫はもっとも高く、8割(77.6%)となりました。いずれの制度や保障においても、欲しいと思う方が多数派となり、フリーランスがさまざまな面で万が一のリスクに対する保障を求めている様子が垣間見える結果となりました。

■保険加入率や加入しない理由に、フリーランスと正社員で違いは?
・フリーランスの保険加入率、正社員よりも低い結果に!
・保険に加入しない理由1位は「お金に余裕なし」

さまざまなリスクに対する備えとして、最も身近なものに、保険に加入するという方法があります。では、各種保険の加入率は、フリーランスと正社員の間で差があるのでしょうか。
フリーランスと正社員(各500名)に対し、保険に加入しているかどうか聞いたところ、「加入している」割合は、≪死亡保険≫ではフリーランス5割(51.0%)、正社員6割(58.0%)、≪医療保険≫ではフリーランス6割(63.2%)、正社員6割(66.2%)、≪就業不能保険≫では双方1割(ともに8.6%)となり、死亡保険や医療保険では、フリーランスの加入率が正社員に比べて低い結果となりました。また、「いずれの保険にも加入していない」はフリーランスで2割半(27.2%)、正社員で2割(22.4%)となりました。
フリーランスに“会社員と比べて不安だと思うこと”を聞いた際に、“病気やケガに対する保障の少なさ”が上位に挙がっていたものの、実際に保険で備えている方が特段多いわけではないことが明らかになりました。

では、なぜ保険に加入していないのでしょうか。それぞれの保険に加入していない方に、加入していない理由を聞きました。
いずれの保険においても、フリーランス、正社員ともに、加入していない理由のトップは「お金に余裕がない(保険料が支払えない)から」でしたが、それぞれにおける割合をみると、≪死亡保険≫でフリーランス4割半(43.3%)、正社員3割半(36.2%)、≪医療保険≫でフリーランス5割(47.8%)、正社員4割(37.9%)、≪就業不能保険≫はフリーランス4割半(43.8%)、正社員3割半(32.8%)となり、フリーランスのほうが割合は高くなりました。
フリーランスは、“会社員と比べて不安だと思うこと”として収入の不安定さを挙げている方が7割(70.8%)となっていたこともあり、会社員に比べて、金銭的な問題が保険加入に大きなネックとなっているようです。


【調査概要】
・調査タイトル:フリーランスの働き方とお金に関する調査
・調査対象:ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする20~49歳の男女フリーランス(自営業・自由業・個人事業主)・正社員
・調査期間:2014年10月21日~10月22日
・調査方法:モバイルリサーチ
・調査地域:全国
・有効回答数:1,000サンプル
・実施機関:ネットエイジア株式会社

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