ノンアルコールビールテイスト飲料に関する調査 

2014年10月28日
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用経験者500名を対象として、アンケート調査を実施。

【調査結果】

◆ 選ぶ基準、やはり1位は「美味しさ」! ノンアルコールビールユーザーたちの好みの違いとは!?

本調査では、ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用経験者を調査対象としました。また、「最もよく飲むノンアルコールビールテイスト飲料」を回答してもらい、「オールフリー」ユーザー、「ドライゼロ」ユーザー、「キリンフリー」ユーザー、「プレミアム アルコールフリー」ユーザーとして、その回答傾向の違いにもフォーカスします。

はじめに、「ノンアルコールビールテイスト飲料を選ぶ基準」を複数回答形式で答えてもらいました。すると、どのブランドのユーザーにおいても同様に、圧倒的な支持率で選ばれたのが「美味しさ」(75%)。次点以降の「値段」(29%)、「カロリーの低さ」(28%)とも大差をつける結果となり、ノンアルコールビールテイスト飲料を選ぶ際には、味の好みが大きく影響するようです。

では、ノンアルコールビールテイスト飲料における「美味しさ」とは、どういった基準で判断されているのでしょうか。複数回答形式で「美味しさにおいて重視する点」をたずねました。
その結果、上位3項目は、「ビールらしい味わい」(62%)、「スッキリとした味わい」(50%)、「飲みやすさ」(49%)となりました。これら3項目については、どのブランドのユーザーにも重視されていましたが、一方で、それぞれの味わいの差に応じて支持率の高い項目に、ばらつきが見られたことも特徴的でした。
例えば、“爽快なビールテイスト”がウリの「オールフリー」ユーザーに重視されていたのは「飲みやすさ」。一方で、「ドライゼロ」ユーザーにひと際多く選ばれていたのは、やはり「味のキレ」でした。また、「キリンフリー」ユーザーは「スッキリとした味わい」、「プレミアム アルコールフリー」ユーザーは「コク」と、それぞれの商品特長に応じてユーザーが重視するポイントに違いが見られました。
その好みの違いと製品特長とのマッチングからは、ノンアルコールビールテイスト飲料のユーザーたちの多くが、自身の好みに合わせて購入する製品を厳選している様子をうかがい知ることができます。
さらに、「ノンアルコールビールテイスト飲料を購入する際に、あなたが重視している原材料は何ですか?」と聞きました。この質問に対して、最も多くの人が選んだのは「麦芽」(73%)でした。以下、「ホップ」(53%)、「水」(49%)という結果に。「原材料にこだわらない」という人は1割未満で、93%が素材へのこだわりを持っていることが分かりました。平均で「2.2種類」と、2種類以上の原材料を選んでいるように、ノンアルコールビール飲料においては、原材料に対しても強いこだわりを持つユーザーが多いようです。

◆ 「原料が大豆!?」、「そんなにカロリーが違うなんて」、… ユーザーの8割が勘違い!

ノンアルコールビールテイスト飲料には、味ばかりではなく、原料や機能性にも大きな違いがあります。こうした違いをユーザーたちはどこまで理解しているのでしょうか。「原料」、「カロリー」、「糖質」、「プリン体」の4項目について、ノンアルコールビールテイスト飲料に対する理解が正しいか調べてみました。
まず、「原料が麦芽だと思うブランド」を選んでもらいました。ちなみに、前述の通り、「ドライゼロ」だけは原料が大豆です。しかし、「ドライゼロ」ユーザーの53%、半数以上が「ドライゼロ」の原料は麦芽だと勘違いしていました。また、4ブランドともに、原料が麦芽だと思う人が最も多かったのは、自身が最もよく飲むノンアルコールビールテイスト飲料。自分のお気に入りのブランドだけは、原料が麦芽だと信じ込んでしまう傾向があるのかもしれません。
同様に「0kcalだと思うブランド」、「糖質が0だと思うブランド」、「プリン体が0だと思うブランド」についても聞きましたが、自身が最もよく飲んでいるノンアルコールビールテイスト飲料でさえ、その機能性について正しく答えられた人は僅か24%。76%と、8割以上の飲用経験者が、自身の飲んでいるノンアルコールビールテイスト飲料の機能性を誤解していることが分かりました。
そこで、正しい製品情報を見せた後に、それに対する感想を聞いてみましたので、代表的な回答をいくつか紹介します。

<代表的な飲用経験者の声>
「同じノンアルコールビールで、原料やカロリーの違いがこれほどあるとは思っていませんでした。」
(49歳男性・「キリンフリー」ユーザー)

「普段飲んでいるドライゼロだけが、原料が大豆だというのは知らなかった。」
(40歳女性・「ドライゼロ」ユーザー)

「ほとんどの項目が0に近い数値だった、オールフリーとドライゼロには驚いた。」
(45歳男性・「プレミアム アルコールフリー」ユーザー)

「麦芽が原料のものの方が美味しいと思う。」
(52歳男性・「オールフリー」ユーザー)

多かったのは“「ドライゼロ」の原料が大豆である”、あるいは、“「オールフリー」と「ドライゼロ」が0kcalである”ということへの驚きの声です。また、ノンアルコールビールテイスト飲料における原料や健康面における機能性の違いを初めて知ったという人も少なくありませんでした。


【調査概要】
・調査名:ノンアルコールビールテイスト飲料に関する調査
・調査対象: 20歳以上の男女 500名(※ 事前調査にて、「ノンアルコールビール飲料を飲んだことがある」と回答した人)
・調査期間
 事前調査: 2014年10月15日(水)~2014年10月16日(木)
 本調査: 2014年10月17日(金)~2014年10月20日(月)
・調査方法:インターネット調査
・調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[トレンド総研]
 マイページ TOP