9月の「ビール系飲料」の購入理由を分析 

2014年10月22日
ソフトブレーン・フィールドは、クレディセゾンとの共同事業である「Point of Buy(R)購買理由データ」から9月の「ビール系飲料」の購入理由を分析。本リリースでの分析対象期間は2014年9月1日~9月21日の3週間。全国約11万人のネットワークから収集した1,673レシートデータをもとに分析しました。

【調査結果】

■レシートランキング1位は「アサヒ スーパードライ」、2位は「サントリー 金麦」

期間中におけるビール系飲料のレシート枚数1位は「アサヒ スーパドライ」で132枚、2位は「サントリー 金麦」で117枚、3位は「キリン  のどごし生」で115枚、4位は「アサヒ クリアアサヒ」で84枚、5位は「キリン 一番搾り」で69枚でした。

■ビール系飲料の購入理由は「いつも買っているから」、「家族が気に入っている」

「Point of Buy(R)購買理由データ」では、各商品の購入理由について約40項目から当てはまる選択肢を複数回答で選んでもらっていますが、期間中のビール系飲料カテゴリの購入理由を見ると、「いつも買っているから」が1位で46.3%、2位は「家族が気に入っている」で20.9%、3位は「飲みやすいから」で20.3%、4位は「試し買いしてみたくなった」で20.3%、5位は「価格が他の商品に比べてお手頃だった」で14.9%でした。
  レシート枚数ランキングの上位5ブランドの購入理由でも、「いつも買っている」との理由が男女ともトップでした。さらにその比率は60.9%~72.0%といずれもビール系飲料全体の46.3%を大きく上回っており、上位ブランドはロイヤルユーザーが多いことがわかります。また、上位ブランドにおける女性の購入理由を見ると5ブランド中4ブランドで「家族が気に入っている」が2位にランクインしており、代理購入している様子が伺えました。

■トライアル購入ランキングでは新発売の発泡酒が上位3位を独占

※3位の「キリン 淡麗プラチナダブル」は「キリン 淡麗ダブル」の後継品で9月2日発売の新商品のため、「キリン淡麗ダブル」のレシート枚数データを一部含む可能性があります。

レシート枚数ランキングの上位ブランドにはロイヤルユーザーの多いビール系飲料カテゴリですが、全体の購入理由を見ると、「試し買いしてみたかった」との選択肢が4位に入っています。
そこで、今回購入した商品を初めて買った方(=トライアルユーザー)にセグメントして分析を行いました。期間中の対象レシート枚数は355枚で、そのうち最も枚数が多かったのは「アサヒ スーパーゼロ」で48枚でした。ついで、「サントリー おいしいZERO」が39枚、「キリン 淡麗プラチナダブル」が31枚、「サッポロ 極ZERO」が24枚、「アサヒ 深煎りの秋」で19枚と続きました。
「アサヒ スーパーゼロ」、「サントリー おいしいZERO」、「キリン 淡麗プラチナダブル」は「プリン体ゼロ」、「糖質ゼロ」が特徴で、いずれも9月に発売された新商品です。同じく「プリン体ゼロ」「糖質ゼロ」を訴求する「サッポロ 極ZERO」が国税局から「製法が“第三のビール”に当たらない可能性がある」と指摘を受け、7月に発泡酒として再発売され話題を集めたことから、同様の特徴を持つ3商品のトライアル購入につながったと推測されます。

今回購入した商品を初めて買った方の具体的な購入理由を見ると、「アサヒ スーパーゼロ」では「糖質、プリン体ゼロなので体に良さそうだと思った。今、購入しているビール系飲料を変更しようと思い、とりあえず味見ということで購入しました」(30代女性)、「この商品のCMの裏話みたいなものが新聞に載っており、CM自体は見たことなかったが、見つけたら購入したいと考えていました。プリン体ゼロというのも気に入りました。しかも美味しかった」(50代女性)といったように「プリン体ゼロ」の「新商品」を試したかったという意見が多く見られました。
「サントリー おいしいZERO」でも、「TVCMが面白く、最近健康ビールが話題になっているので試してみようと思った。パッケージデザインも気に入っている」(40代男性)というコメントが、「キリン 淡麗プラチナダブル」でも「今まで糖質ゼロ・プリン体ゼロの商品は1つしかなかったが、他社からも発売されたので試しに買ってみました」(30代女性)といった意見が見られ、やはり、話題の新商品という理由で購入した方が多数を占めました。

ビール系飲料では、毎年秋に、各ブランドから季節限定品が発売され、店頭を秋らしく賑わらせますが、この9月の話題は「プリン体ゼロ」、「糖質ゼロ」の発泡酒が占めました。今後は、7月にリニューアル発売された「サッポロ 極ゼロ」も含めた、「プリン体ゼロ」、「糖質ゼロ」の4つの発泡酒がいかにトライアルユーザーの心を捉え、レシート枚数ランキング上位のブランドのようにロイヤルユーザーを獲得できるかが、問われることになりそうです。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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