職業経験が豊富な中高年層の社会人が成長分野に移動し活躍するためには、どういった適性・スキルに目を向ける必要があるのかを知るため、インテリジェンスHITO総合研究所(HITO総研)では過去に、中高年の転職希望者にヒアリングを実施した。その結果から、転職に成功する人とそうでない人の違いは「ポータブルスキル認識」と「キャリア意識」の有無にあることが分かった。

この結果をふまえ、今回HITO総研では、こうした中高年のポータルスキルやキャリア意識に関する実態を明らかにすべく、「ビジネスパーソンのキャリア実態調査」を行った。

調査は、HITO 総研が株式会社マクロミルを通じて全国の 20 才以上の男女の就業者を対象に、Web による質問紙調査を実施。株式会社マクロミルの Web 調査システムを通じて、2014 年 3 月 28 日から 30 日にかけて行われ、対象のモニタ区分の中から 3,727 名の回答が回収された。雇用者を対象とすることが妥当であるため、自営業の区分の 391 名を除き、3,336 名を対象に分析を行った。

その結果、ポータブルスキルの実態を測る「能力」「専門性」をはじめ、キャリア意識の実態を測る「キャリア」と「仕事」それぞれの項目において、いずれも40代に落ち込みが見られた。レビンソンが「中年の危機」と指摘した通り、多くのビジネスパーソンにとって、40代は職業人生における「危機的時期」であることが明らかになった。

【調査結果の一部】

■能力について
「自分のスキル(技能)を高める機会が与えられている」については、40~44才が一番低い。また「自分の仕事上の知識技能は転職しても役に立つ」も、社会人として間もない20~24才を除くと40~44才が一番低い。さらに「自分の能力を発揮するために働くこと」についても、社会人として間もない20~24才を除くと40代(40~44才、45~49才)が低くなった。

■専門性について
「高度な専門家との交流を通じて知識を深めようとしている」について社会人として間もない20~24才を除くと40代(40~44才、45~49才)が低くなっている。また、「より専門性の高い仕事が出来るようになった」「自分の専門分野の知識やスキルを高めていく」については40~44才が一番低い結果となった。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[インテリジェンスHITO総合研究所]
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