2014年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査 

2014年10月09日
マイナビは、『マイナビ2015』に登録している既卒者を対象にした「2014年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」の結果を発表。本調査は2012年から実施しており、今回が3回目となります。

【調査結果の概要】

■ 卒業後の内定率は30.7%と前年より改善されているものの、現役学生の半数以下

卒業後の内定率は前年比1.7pt増の30.7%と、2年連続で改善されている。ただし、ほぼ同時期に調査した現役学生の内定率が前年比5.1pt増の69.8%と大幅に改善したことと比較すると(※1)、半数にも満たない進捗となっている。卒業後の活動量は、エントリー数や個別企業セミナーへの参加社数、エントリーシート提出社数などが前年を下回った。現役学生の内定者と比較すると(※2)、いずれの行動量も下回っている。一方、エントリーシートの通過社数や面接受験社数はほぼ前年並みとなり、既卒者の選考通過率は上昇している。既卒者を新卒として扱わない企業も一定数存在しており、現役学生より苦労するという側面はあるものの、活動量の少なさは否めない。

■「在学中は活動せず卒業後に活動を開始する」学生は21.2%で、2年連続増加

既卒者が在学中に活動を開始した時期は、前年同様「大学3年・院1年生12月」(25.0%)が最も多かった。また、在学中は活動をせず卒業後に活動を開始する学生が2割(21.2%)存在している。この割合は「卒業後3年間は新卒扱い」が定着しつつあるためか、2年連続で増加している(12年度:15.5%、13年度:17.8%)。在学中に活動した学生の平均就職活動期間は11.0ヶ月から10.0ヶ月に短縮されている。現役時の内定保有者が10.6ヶ月から9.8ヶ月に短縮しているのは、就職環境の好転が要因として考えられる。一方、未内定者でも11.2ヶ月から10.3ヶ月に短縮しており、早めに活動を諦めて翌年に備える学生が増加していると考えられる。

■ 在学中に活動した学生のうち内定を保有していた割合は37.7%。2年前の2倍以上に

在学中に就職活動経験のある学生のうち、その時に内定を得ていた学生の割合は37.7%(12年度:17.5%、13年度:30.2%)と、2年連続で増加している。内定を得たものの既卒として再度活動している事情は13年卒以前の学生を中心に「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」が前年同様27.0%でトップとなった。続いて14年卒の学生を中心に「内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した」が前年比1.9pt増の20.8%、「志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった」が前年比4.2pt減の10.2%となっている。
在学中に内定を得られなかった学生は、「活動し続けたが内定を貰えなかった」が前年比9.8pt減の39.0%に留まる一方で、「行きたい企業が見当たらなくなり、途中で活動を終えてしまった」が前年比2.6pt増の11.4%と、就職環境の見通しに明るさを感じ、次年度に就職活動を行うことを早めに決断して終了する学生が増加していると推察される。


【調査概要】
調査内容:就職活動状況の定点調査
調査方法:Web上のアンケートフォームより入力
調査期間:2014年9月10日~2014年9月23日
調査対象:『マイナビ2015』登録者のうち既卒で登録している約24,000名
     回答数331名(文系男子157名、理系男子52名、文系女子106名、理系女子16名)

(※1参考)「2015年卒マイナビ大学生就職内定率調査(8月)」
調査期間:2014年8月27日~2014年9月2日、有効回答数:3,522名

(※2参考)「2015年卒マイナビ内定者意識調査」
調査期間:2014年5月22日~2014年6月8日、有効回答数:2,099名

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