食の安全についての主婦の意識調査 

2014年10月01日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、「食の安全」についてのアンケートを2014年8月22日~8月28日に実施。アンケートの対象は、30代~40代の主婦を中心とする当社サービス登録の既婚女性会員、有効回答者数は933名(平均年齢44歳)でした

【調査結果】

(1)食品購入時に気にすることについて

アンケートでは、まず普段の買い物で食品を購入する際に「最も」気にするのは何かを聞いたところ、1位は「産地」で27.9%、2位は「価格」で27.5%と、わずかながら「産地」を気にすると回答した方が「価格」を上回る結果となりました。3位は「鮮度」で19.4%、4位は「味・おいしさ」で13.9%、5位は「賞味期限・消費期限」で6.1%でした。

「最も」気にすることについて、産地を重視する方のコメントでは、「安全な物を食べたいので国産を重視しています。また、できるだけ近くの産地のものを選ぶことで、結果として新鮮なものを手に入れることができると考えています」(40代)、「出来るだけ地産地消を心がけて、国産・地元産の食品を購入するようにしています」(40代)といったように国産のもののほうが安心できるといった意見や、地産地消というキーワードが見られました。

一方、価格を最も重視する方のコメントでは、「産地や鮮度などを考慮した上で、それに見合う価格なら購入するので最終的な決定はやはり価格かなと思います」(40代)、「同じ商品でも価格が高いものではなく、調理方法でいくらでも美味しく作れる自信があるので、あえて高いものを買う必要がないと思います」といったようにやはり価格は大事という意見や、自分の工夫で安くても美味しくできるといった回答が寄せられました。

続けて、アンケートの回答者に、食品を購入時にどのような行動をしているかを聞いてみると1位が「産地を確認する」で67.4%、2位が「食品添加物が大量に入っている商品を避ける」で59.5%、3位が「信頼できるお店を利用」で56.6%でした。

具体的なコメントを見ると「農薬等の心配もあり、地元のものを買うようにしている」(40代)、「今は産地で色々と問題が多いので、子供が口にする食材は多少価格が高めでも国産を選ぶようにしている」(40代)、「普段、野菜、肉、魚、牛乳、豆腐などは近くにある産直市に行くので産地や鮮度は完全に信用している。その上で価格を気にして買い物をします」(50代)といったように口に入れる物だからこそのこだわりが見られました。

(2)食の安全について

続けて、食の安全性を気にしているかを聞いたところ、「常に気にする」との回答が50.3%で半数以上を占めました。また「食材によって気にする」との回答が48.3%でした。安全性が気になるカテゴリーについては、1位が「精肉」で89.2%、2位が「鮮魚」で83.2%、3位が「青果」で78.6%、4位が「冷凍食品」で51.2%、5位が「米」で49.5%でした。

(3)安全性向上への取り組みとコストについて

アンケートの回答者に、食の安全性を高めるために取り組んだほうがいいことについて聞いたところ、1位は「商品のトレーサビリティの強化」で67.5%、2位が「生産者やメーカーがわかるようにする」で55.1%、3位は「国産製品の取り扱いを増やす」で52.6%でした。

アンケートでは、安心・安全な食品を購入できるとしたらどの程度の金額まで許容できるかについても聞いていますが、全体では「10%程度なら高くても購入する」が41.1%を占めました。ついで「5%程度」が29.9%、「30%程度」が13.9%となりました。

世代別に見ると、30代、40代、50代以上と年齢が上がるに連れて、「10%程度」、「30%程度」、「50%程度」、「2倍以上」の比率が高まる傾向が見られました(20代の傾向はN数が少ないため参考値)。30代では10%程度~2倍以上でも購入するとの比率が55.2%だったのに対し、40代では62.0%、50代以上では69.8%と、30代と50代以上では14.6ポイントの差が開く結果となっています。

食の安全性についてのコメントを見ると、「国外の場合は定期的に調査をしてほしい。目が届きにくい分どうなっているか不安です」(40代)、「日本で加工されたら原料がどこのものでもMADE IN JAPANとなる表示はやめてほしい。国内でも産地、加工など詳しく書いてほしいですね」(30代)といった仕組みへの意見や、「安さばかりにとらわれてはいけないと思います(自戒をこめつつ、、、)」(40代)、「消費者があまりに価格や見た目(野菜などの虫食い、傷など)ばかりにとらわれずに、安全なものを選ぶ目を養い、価格の安さを求めないようにする」(50代)というように消費者の意識も変わらなければいけないといったコメントが寄せられました。


【調査概要】
対象:当社登録の会員
調査方法:当社リサーチサイト「リサれぽ!」を活用したインターネットリサーチ
調査地域:全国
調査期間:2014年8月22日~8月28日 (7日間)
有効回答者数: 1,124名
属性:女性:20代 1%、30代26%、40代45%、50代以上28%

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ソフトブレーン・フィールド]
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