第2回「金持ち企業ランキング」調査 

2014年09月26日
リスクモンスターは、第2回「金持ち企業ランキング」調査結果を発表。

【調査結果】

[1]「金持ち企業ランキング」/ランキング結果

決算書の記載に基づき算出したNetCash(※)により、「金持ち企業ランキング」(以下 ランキング)を分析しましたところ、今年は、1位「ファナック」(NetCash 8,236億円)、2位「キヤノン」(同 7,861億円)と続き、以下、3位「ヤフー」(同 4,826億円)、4位「任天堂」(同 4,742億円)、5位「大塚ホールディングス」(同 3,875億円)という結果となりました。
前回比較では、上位2社(ファナック、キヤノン)に変動はなく、3位ヤフーとの差が約3,000億円あることを考慮すると、当面は2強状態が続くことが予想されます。

1 ファナック 8,236億円
2 キヤノン 7,861億円
3 ヤフー 4,826億円
4 任天堂 4,742億円
5 大塚ホールディングス 3,875億円
6 信越化学工業 3,482億円
7 日揮 3,411億円
8 日本航空 3,153億円
9 京セラ 2,992億円
10 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 2,965億円

※NetCash=現預金 - (短期借入金+長期借入金+社債+一年以内返済の長期借入金+一年以内償還の社債+割引手形)

[2]「金持ち企業ランキング」/営業キャッシュフローとの比較

ランキング上位企業に対して、営業キャッシュフロー(※)による資金創出力を比較したところ、営業キャッシュフローの上位は、1位「エヌ・ティ・ティ・ドコモ」(営業キャッシュフロー 10,006億円)、2位「キヤノン」(同 5,076億円)、3位「デンソー」(同 4,627億円)の3社となりました。

一方で、トヨタ自動車や日本電信電話(NTT)などの営業キャッシュフローの上位企業においては、事業活動により多額のCashを獲得するものの、獲得したCashを更なる資金創出に向け積極的に投資活動等に投下しているため、ランキング上位に現れてこないことが考えられます。

※営業キャッシュフローは、決算短信サマリ記載の金額を使用。

[3]「金持ち企業ランキング」/金融機関との比較

カネを商品とする金融機関において、NetCashを調査したところ、保険会社を除いてほぼ全ての金融機関においてNetCashはマイナスの状態でした。これは金融機関が現金そのものを商材としていることから、調達資金に対して運用資金が超過することが当然の状態であり、特段の問題ではないものと考えられます。


【調査概要】
調査名称:第2回「金持ち企業ランキング」調査
調査方法:決算書の分析結果に基づく調査
調査期間:2014年9月4日時点で開示されていた2013年4月期決算以降の最新決算
調査対象企業:金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く決算短信提出企業
調査対象企業数:3,515社

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