M&Aに関する企業経営層アンケート調査 

2014年09月09日
GCAサヴィアンは、上場企業および非上場有力企業の経営層(経営者および経営企画担当役員等)を対象に「M&Aに関するアンケート」調査を実施。アジア向けM&A戦略を重視する傾向が続く中、グローバル市場での確固たる地位を目指し、北米に注目する企業が増えています。
1件あたり100億円以上と、企業買収の予算を大型化する企業が、前年に比べて大幅に増え、また、ノンコア事業について、黒字であっても積極的に売却すると回答する企業が4割を占めています。事業と資本の選択と集中を進め、積極的なM&Aを展開し、海外に、市場や販路の獲得を目指す企業の姿勢が伺えます。

<調査結果より~抜粋~>

【投資はM&A最優先 自社株買い等、株主還元施策重視の企業が増加】
Q:投資における優先順位は?
「設備投資」や「借入返済」から「自社株買い」優先との回答が増加。
企業の業績が回復し、ROEの向上など投資家を意識した施策を重視する傾向。
自社への投資を促し、M&Aを進めていきたい企業の姿勢が表れている。

注1:複数選択可
注2:ROE=株主資本利益率

【アジアへの注目度は依然として高く北米への注目も高まる 海外M&A戦略】
Q:注目している地域は?
アジアへの注目度は、3年連続1位。一方、北米景気の回復で北米への注目度が高まっている。
グローバル市場での確固たる地位を目指すため、企業が北米進出を重視する傾向がみられる。

注1:M&A戦略で「海外」を重要視しているとした回答者の集計結果
注2:複数選択可

【アジアは、「生産拠点」から「市場や販路獲得の場」へ 海外M&A戦略】
Q:アジアM&Aの目的は?
アジアは「生産拠点」と回答する企業が年々減少傾向。
人口の多い国を中心に、「市場や販路の獲得の場」へと、アジアM&Aの目的がシフトしている。

注1:海外M&A戦略で注目している地域として「アジア」を選択した回答者の集計結果
注2:複数選択可

【1件あたり100億円以上の大型買収狙いの予算化の企業が前年比大幅増 全体の1割を占めるM&Aの投資額】
Q:1件あたりの投資予算は?
1件あたりの投資予算100億円以上の割合が53%と、前年26%から大幅上昇。
大型買収を積極的に行う企業の姿勢が顕著。

注1:投資枠の設定に関して「設定している」を選択した回答者の集計結果
注2:本掲載数値は四捨五入しているため、内訳合計が100になりません。

【子会社売却の目的、ノンコア黒字事業の戦略的売却が4割 戦略的な事業再構築】
Q:子会社や事業部売却の目的は?
子会社等の売却の目的は、「不採算事業の整理」に次いで、「ノンコア黒字事業の戦略的売却」の回答が4割を占めた。企業の成長戦略から外れる事業は、黒字でも、タイミングを逃さず積極的に売却を行いコア事業の強化を進める姿勢が伺える。

注1:子会社や事業部の売却に関して検討している」を選択した回答者の集計結果
注2:複数回答可


【調査概要】
調査対象企業:上場企業および非上場有力企業
調査対象者 :経営者および経営企画担当役員等
調査方法  :インターネット回答方式
調査期間  :2014年6月10日~6月24日
有効回答数 :267名(198社)/回収率23.9%

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[@Press]
 マイページ TOP