夏の紫外線への理解と紫外線対策実態に関する調査 

2014年07月30日
生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研は、真夏の紫外線の脅威と、紫外線対策への理解度について調べました。夏の紫外線対策の重要性について、一般の方はどの程度理解ができているのでしょうか。より紫外線対策が必要な人として、「習慣的にスポーツを行なっている」という500名を対象にアンケート調査を実施。

今回の調査は、当総研が2014年5月15日(木)に発表した「スポーツイヤー・2014年と紫外線対策に関するレポート」の結果を受け、紫外線対策の啓蒙のために行なう調査の第2弾です。

【調査結果】

◆ 理解度のギャップが大きい「眼の紫外線対策」、大切なのは…UVカット機能の付いたサングラス

紫外線対策に関する理解度を探る今回の調査では、はじめに、「紫外線対策に関する8つの“ウソ・ホント”」について、その正誤を二択で答えてもらいました。

[紫外線対策に関する8つの“ウソ・ホント”]
(1) 【正】紫外線も身体に悪い影響ばかりではない
(2) 【誤】日焼けは健康的である
(3) 【誤】海水浴時など、海の中では、水により紫外線の影響を和らげることができる
(4) 【正】日本では、6~8月に最も紫外線が強くなる
(5) 【正】日本では、地上で観測される紫外線の量が増加傾向にある
(6) 【正】眼も日焼けすることがある
(7) 【誤】UVカットの機能を備えていないサングラスでも、しないよりはした方が良い
(8) 【誤】UVカットのコンタクトレンズで、眼に対する紫外線の影響の大半を予防することができる

これら8つの“ウソ・ホント”について、正しく正誤を答えることができた人の割合、正答率を比較してみたところ、半分の4つの項目については、正答率は8割以上。正答率が50%を下回ったものも1項目のみにとどまりました。 本調査では、「習慣的にスポーツを行なっている人」と、日頃から紫外線対策に取り組む機会の多い人を調査対象にしたこともあり、紫外線対策への意識の高さを垣間見ることができました。

その一方で特徴的な結果となったのが、眼に関する紫外線対策についてです。今回の調査で最も正答率が高かったのは、94%が正解した「眼も日焼けすることがある」でした。眼にも紫外線対策が必要であることは、広く理解されていると言えるでしょう。しかし、その一方で正答率が低かったのも、眼の紫外線対策に関する2項目という結果になりました。特に、「UVカットの機能を備えていないサングラスでも、しないよりはした方が良い」については、正しく回答できた人は、わずか29%。7割以上の人が、誤った理解をしているのが現状です。

サングラスによる紫外線対策は、UVカットの機能を備えたものを選ばなければ、むしろ逆効果になりかねません。ただ、小野氏も取材の中でおっしゃっていましたが、UVカットのサングラスを選びさえすれば、眼への紫外線の影響は90%までもカットすることが可能です。多くの人が必要性を認識している眼の紫外線対策については、改めて正しい情報を伝える必要性があると言えるでしょう。

◆ スポーツイベントで盛り上がる2014年! 高まるスポーツ熱の実態が明らかに

こうした眼の紫外線対策への理解度の低さを物語っているのが、次の調査結果です。「これまでにスポーツ時に行なったことがある紫外線対策」を複数回答形式で答えてもらったところ、上位3項目は「帽子」(58%)、「スポーツサングラス」(33%)、「ファッションサングラス」(30%)。「スポーツサングラス」がわずかに上回ったものの、僅差で「ファッションサングラス」が続きました。
スポーツ時の紫外線対策にも効果的に設計された「スポーツサングラス」に比べ、「ファッションサングラス」の中には、十分なUVカット効果が備えられていないものもあります。前述の結果と合わせてみると、人々の中に「ファッションサングラスでも、使わないよりはマシ」という意識が少なからずあることは否定できず、今後、改善が期待されるところと言えるでしょう。

ところで、そのスポーツサングラスですが、耐久性や衝撃吸収性、運動時のズレ対策など、スポーツ時に優位な点は非常に多いです。スポーツ時に適切な紫外線対策をしたいのであれば、必要不可欠なアイテムと言えるかもしれません。そして、こうしたスポーツサングラスの優位性については、習慣的にスポーツをされている方であれば、ある程度すでに認識されているところのようです。

実際に、複数回答形式で「スポーツ時に効果的だと思う紫外線対策」をたずねると、「帽子」(52%)、「UVカットのコンタクトレンズ」(36%)、「日傘」(36%)といった回答をおさえて、62%が答えた「スポーツサングラス」が最多の回答となりました。さらに、今回の調査の最後において、眼の紫外線に対するリスクや、誤りがちな紫外線対策について伝えたところ、「正しい眼の紫外線対策を行いたいと思う」と改めて回答した人は89%にのぼります。


【調査概要】
調査名:夏の紫外線への理解と紫外線対策実態に関する調査
調査対象:事前調査で「習慣的にスポーツを行なっている」と答えた20代~40代の男女 500名
 (※性別・年代別に均等割り付け)
調査期間:2014年7月10日(木)~2014年7月14日(月)
調査方法:インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

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[トレンド総研]
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