2013年アドバンテッジEAP利用実績調査 

2014年04月30日
アドバンテッジ リスク マネジメントが、東京海上日動メディカルサービスと共同で提供しているメンタルヘルス対策プログラム「アドバンテッジEAP」の2013年の利用実績データを集計し、分析結果をまとめた。

【アドバンテッジEAP利用実績 分析結果のポイント】

1)高ストレス者の割合は3年連続で増加、25~29歳が最も高い
高いストレスを抱えている従業員(ストレスレベル「要注意」)の割合は、全体では10.6%であり、2011年度からの比較では9.7%→10.2%→10.6%と増加しています。男性より女性の方が高ストレス者割合は高く、年代別では、25~29歳が最も高い結果となりました。

2)男女別ストレス要因、女性は「意見尊重の風土」、男性は「心理的サポート不足」と「仕事の量、質」に課題
ストレスチェックの設問を指標ごとにまとめ男女で比較したところ、男性のストレス要因は「心理的サポートの不足」「職場の相談相手」「仕事の量・質」、女性は「意見尊重の風土」「上司とのコミュニケーション」「職場の人間関係」が高い結果となりました。男性の方が仕事量、責任が大きい立場にいることが多く、また女性は、社内での立場等に課題を感じている方が多いと見受けられます。

3)年代別ストレス要因、20代、30代は職場環境、40代は仕事の負担、50代では周囲のサポートに課題
年代別の指標では、20代では「意見尊重の風土」、30代では「チームワーク」、40代では「仕事・職場の負担」、50代では「心理的サポートの不足」がもっともストレスの高い要因となりました。マネジメント層のプレイングマネージャー化や、景気回復による仕事量増加など物量的な課題や、相談相手や周囲のサポート、職場の一体感の不足などに課題があると考えられます。

4)業種別ではIT関連が高ストレス者の割合が高い
業種ごとの高ストレス者割合では、3年連続でIT関連が高い結果となりました。また、男女別ではIT関連はどちらも高く、金融では男女差が大きく開きました。年代別では、IT関連、サービス/その他の業種では20~29歳がピークとなり、その後40代で再度ストレスレベルが上がる傾向が見られました。また、金融は20代後半のピーク以降は年齢ごとに下降する結果となりました。

5)フォロー対象者のカウンセリング利用率4倍、前年のフォロー対象者約6割、ストレスレベル軽減
カウンセリングの利用では、フォロー対象者の利用率が23%と全体の5.5%の約4 倍となりました。また、前年度のストレスチェック結果にてフォロー対象者となった方の57.7%が今回のストレスチェックにてストレスレベルの軽減が見られました。ストレスチェックによる早期発見・早期対応の効果もあったものと見受けられます。

※ストレスレベルとは
アドバンテッジEAPのストレスチェックによる基準値。10数万人の調査結果をもとに算定されており、平均値が50となるように設定されています。50を下回り低いほど「よい」、値が50を上回り高いほど「課題が大きい」ことになります。

※フォロー対象者とは
ストレスレベルと性格指標、また気になる回答をされている方など、EAP担当医からのフォローが必要と思われる方となります。担当医よりフォローメールを配信し、カウンセリングの利用などを促します。


【調査概要】
調査対象:メンタルヘルス対策プログラム「アドバンテッジEAP」導入企業
調査期間:ストレスチェック利用実績 2012 年12 月1 日~2013 年11 月30 日
調査対象者:221,134 人 (対象者 239,821 人 回答率92.2%)

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[アドバンテッジ リスク マネジメント]
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