転職支援サービスの利用実態調査 

2014年08月13日
ワークポートは、面接から入社までをフルサポートしてくれる人的な転職支援サービス、および転職支援サイトに関するアンケート調査を実施。

【調査結果】

■人的サポートが充実した転職支援をしてくれるサービスを使いたい、約6割!
 「メーカー」志望者ほど、“人的”な転職支援を望んでいることも明らかに!


まず「面接から入社までをフルサポートしてくれる転職支援サービスを利用したことはありますか」(単一回答)と尋ねました。その結果、「利用している」という回答が15.5%(93名)と、約2割が現在も利用していることが明らかに。また「利用したことがある」という方も18.5%と、転職支援サービスの利用者・経験者が比較的多くいる実態がわかりました。加えて、現在利用している93名を除く、507名に訊いた「これからそういったエージェントサービスを使いたいですか?」(単一回答)という設問では、「利用したい」(12.2%)、「やや利用したい」(31.4%)を合わせると、実に43.6%が転職支援サービスの利用に前向きであることがわかりました。
さらに、志望する業界ごとに転職支援サービスの利用希望を分析した結果(※)、志望業界でばらつきが表れました。
最も転職支援サービスを利用したいと答えたのは、「メーカー系」を志望する方で63.1%、次いで「サービス系」の60.8%となりました。これは、「IT・通信・インターネット系」「メディア系」「金融系」の志望者よりも約10%高い結果です。

転職支援サービスを提供する企業は、メーカー系、サービス系の案件の充実が重要である一方で、IT・通信・インターネット系の案件を充実させることが、他社サービスとの違いを際立たせることにつながるといえそうです。

※現在「転職支援サービスを利用していない」507名から、「志望している業界はない」と答えた212名を引いた、「サービスを利用する可能性があり志望業界がある方」295名を分析。

■“転職コンサルタント付の転職支援サービスへの不安”
 20代と30代で不安要素が異なる結果に!
 30代は「業界リストの量」、20代は「担当者とのそり」「希望業界の知識」


次に、転職にあたって人的な転職支援サービスを利用している、したことがあると回答した204名(男性:121名、女性:83名)に、「転職支援サービスを利用した際の不安」について尋ねました(複数回答)。その結果、全体では「担当者とそりが合わない」と「希望する業界に詳しくなかった」が31.4%で同率1位、「業界のリストが少ない」30.4%で2位となりました。
しかし、世代別・男女別にみると回答の割合に違いが表れました。30代は、「業界のリストが少ない」が男性30代:38.6%、女性30代:35.7%と最も多くの票を集める結果となりましたが、20代の回答では完全に逆の結果となり、「業界のリストが少ない」ことよりも、「担当者とそりが合わない」「希望する業界に詳しくなかった」のほうが高くなるという結果に。
この結果は、30代は20代でのビジネス経験を経て身に付けたスキルや知識を活かせることを念頭に、さまざまな業界を見たいという気持ちの表れと推察されます。また、「希望業界の豊富な知識を持っていること」を重視する20代は、希望する業界での勤務経験者がいる転職支援会社が在籍しているか、を事前に確認して転職支援サービスを選ぶ必要があるといえそうです。
加えて回答に差が大きく出たのが男性の「適切なアドバイスをくれない」という回答。
20代男性は15.6%であったのに対して、30代男性33.3%と2倍以上の大きな開きがありました。社会人経験を重ねているため自分自身で判断するという方が多そうですが、経験があるからこそ固定観念もあり、他者からの客観的なアドバイスをもらいたいという気持ちの表れかもしれません。

■転職未経験者の実に7割が「担当者のサポート」が気になるという結果に
 一方、経験者にとってはサポートは気にならない・・・。


では、転職支援サービスを利用するにあたって、転職経験ある・なしで気になるポイントに違いは表れるのでしょうか。
質問の結果、転職未経験者では「担当者のサポート部分」が73.4%を獲得し最も気になることが判明しました。しかし、「担当者のサポート部分」については、経験者においては最も“低い”26.6%という結果に。(=経験者は担当者のサポート内容については気にならない)この結果と、上述の「30代男性にとって転職支援サービスは適切なアドバイスをくれないという点が不安」という結果。この2つの結果を踏まえると、『担当者のサポート部分への不安』は30代の転職活動に大きく影響していると推察されます。

■転職経験者の転職サイト登録数、「3社以上」が実に3割超え!

また、転職サイトに登録をしている236名に、「登録している転職サイトの数」(単一回答)についても尋ねたところ、実に、3割を超える80名が「3社以上」のサイトに登録をしている実態も明らかになりました。「1社のみ」の回答は、90名で約4割であるという結果からみても、転職希望者は多くの転職サイトに登録する傾向があることがわかります。この傾向は、男女別、世代別にみても同様の結果になりました。

この結果は、転職支援サービス(コンサルタント)や転職サイトについて、多くの方にその「違いや差がわからないけれど、何か違うのかもしれない」といった印象を与えており、転職希望者を複数のサイトに登録しなければ不安といった心理にさせているのではないかと推察されます。


【調査概要】
調査内容:転職に関する意識調査
調査地域:全国
調査対象:20~30代の男女600人(それぞれ300人)
調査主体:株式会社ワークポート
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年7月24日(木)~2014年7月29日(火)
有効回答数:600サンプル

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[ワークポート]
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