タタ コンサルタンシー サービシズ(TCS)が最新のグローバル・トレンド・レポート(Global Trend Report)を発表。

デジタル消費者経済を迎えようとしている現在、企業はその成功にデジタルイニシアティブが果たす役割の重要性を認識しはじめています。IT サービス、コンサルティング、およびビジネス ソリューションの大手企業であるタタ コンサルタンシー サービシズがこのたび発行したグローバル・トレンド・レポートにより、デジタルイニシアティブ*1 から最大の成果を挙げているリーダー企業*2 は、そのようなすべてのイニシアティブのガイドとなる、統一された戦略を有していることが明らかになりました。

注釈
1. デジタルイニシアティブとは、デジタル化への取り組みあるいは新規構想戦略のことを指します。
2. リーダー企業とは、そのデジタルイニシアティブがフォロワー企業のデジタルイニシアティブと比較して10 倍以上の売上増に繋がった企業であると TCS は定義しています。

この「根本的改革への道のり:デジタルイニシアティブの状況と期待される大きな成果(The Road to
Reimagination: The State and High Stakes of Digital Initiatives)」と題されたレポートでは、800 社を超えるグローバル企業を対象とし、これまでに実施したデジタル関連の投資、得られた成果、および将来の期待を調査しました。

デジタル消費者経済を迎えようとする今、この調査ではグローバル 2000 企業が変革の原動力となる 5 つの技術、-すなわちビッグデータとアナリティクス、クラウドコンピューティング、モバイルおよびパーベイシブ・コンピューティング、ソーシャルメディア、ロボティクスと人工知能(AI)-をどのように使い、デジタルな根本的改革を進めると共に、コアとなるビジネスモデル、製品とサービス、ビジネスプロセス、および職場を変革しているかが検証されました。

このレポートで明らかにされた主な項目は以下のとおりです。

リーダー企業はデジタル消費者経済に対して統一された計画を保有

●リーダー企業の 57%はデジタル分野への取り組みをより少数の分野に絞り、フォロワー企業はより多くの目的に対して薄く分散する傾向が見られました。

●リーダー企業は次の 3 つの分野での顧客ニーズをより良く理解していました。
・まったく新しい製品やサービスに対するニーズの特定(リーダー企業では 61%がこれを達成していたのに対しフォロワー企業では 34%)
・需要予測の改善(33%対 18%)
・より小規模かつ精細な顧客セグメントごとの商品やサービスの提供(30%対 17%)

●リーダー企業がまったく新しいデジタル商品やサービスをすでに市場に提供している割合はフォロワー企業のほぼ 2 倍近くに達しています(リーダー企業の 89%がこれを達成、フォロワー企業では 48%)。

顧客動向の取得が最優先

●デジタル分野のリーダー企業は、顧客の行動や期待に関する見通しの取得にデジタル技術を集中する傾向が高く、リーダー企業の 74%はデジタル関連のイニシアティブを自社の製品やサービスに対する要求をより正確に予測することに集中し、また 66%は新しい製品やサービスに対するニーズを把握するため、顧客が製品やサービスをどのように使っているかをモニターするためのイニシアティブを重視しています。

●ビッグデータを使ったより広範囲にわたる見通しの獲得も、より幅広い視点での投資において最大の注力分野となっています。企業はデジタル関連の予算のうち、ビッグデータに最大の予算を費やすことを計画しています。今後 3 年のすべてのデジタル投資のうち 28%はビッグデータ技術に振り向けられ、これに対しソーシャルメディアには 20%、モバイルには 20%、クラウドコンピューティングには 19%、および AI とロボティクスには 13%が費やされる予定です。

●現在、企業は顧客に関するデータソースを主にモバイル・アプリケーションとソーシャルメディア分析に頼っており、このいずれの技術も回答企業のうち 50%に使用されています。しかしウェアラブル技術も顧客データの主なソースになると予想され、企業の 62%は 2020 年までにウェアラブル機器からのデータ取得を計画しています。

Digital Reimagination はデジタルへの依存度が高い企業にとって最も緊急の課題

●メディアとエンターテインメント、通信、ハイテク、銀行、保険、および金融サービス分野の企業には、コアとなる商品、ビジネスプロセス(特にマーケティング、営業、および流通)、および顧客のエクスペリエンスをデジタル化できる可能性が存在します。

●通信と銀行、保険、および金融サービス分野では Digital Reimagination への投資の緊急性が認識され、それぞれ 1 億 8,900 万ドルと 1 億 4,200 万ドルに達する最大規模の投資をデジタル関連の活動に行っています。


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[タタ コンサルタンシー サービシズ]
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