医師200名に聞く「医薬品に関する意識調査」 

2014年07月30日
オールアバウトと、投資信託の運用に関する業務を行う国際投信投資顧問は、全国の医師200名を対象に、”医薬品”に関する意識調査を共同で実施。

【調査のポイント】

■治療法が確立していない疾患の対応策として期待するのは「遺伝子治療(※1)」や「バイオ医薬品(※2)」などの未来型医療

■医師の約8割が、副作用が少なく安全性の高い”バイオ医薬品”に期待し、約7割がその導入を検討している

■10年後、薬で治ると考える疾患1位は「アルツハイマー病」

■実現すると嬉しい”夢のクスリ”は「視力回復」や「若返り」のクスリ


※1…異常な遺伝子を持っているため機能不全に陥っている細胞の欠陥を修復・修正することで病気を治療する手法。
※2…遺伝子工学などのバイオテクノロジーを活用した医薬品。糖尿病の治療薬として一般的なインスリンもそのひとつ。

【調査結果】

治療法が確立されていない分野(アンメット・メディカル・ニーズ)の対応策として期待するのは、「遺伝子治療」や「バイオ医薬品」などの未来型医療

オールアバウトと国際投信投資顧問が共同で全国の医師(開業医、勤務医)200名に対し、医薬品に関する意識調査を実施しました。”アンメット・メディカル・ニーズ”と言われる、有効な治療法が未だ確立されておらず、医療上の必要性が高いと考えられる疾患への対応策として期待するものを尋ねたところ、「遺伝子治療」(66.5%)、「バイオ医薬品(抗体医薬品等)」(62.5%)という未来型医療が、「低分子医薬品(従来薬)」(31.0%)、「東洋医学(漢方薬等)」(29.0%)などの従来型医療を大きく上回る結果となり、医師から大きな期待が寄せられていることがわかりました。

医師の約8割が、副作用が少なく安全性の高い”バイオ医薬品”に期待し、約7割がその導入を検討している

“バイオ医薬品”に対しての期待度、および導入意欲をそれぞれ尋ねたところ、「とても期待している」(24.5%)、「期待している」(52.0%)と8割近くの医師が期待を寄せており、「できるだけ導入したい」(15.5%)、「種類によっては導入したい」(56.0%)が約7割と多くの医師が医療現場への導入意欲を示していることが明らかになりました。

さらに”バイオ医薬品”に「とても期待している・期待している」と回答した153名に対して、どういった点に期待しているかを尋ねたところ、「副作用が少ない」(57.5%)や「安全性に優れている」(54.2%)といった点が高く評価される結果になりました。
一方で懸念点についての質問に対しては、「コストが高そう」(73.5%)が最も多く、今後の導入においてコスト面が重要視されている事が窺えます。

10年後、薬で治ると考える疾患1位は「アルツハイマー病」

また様々な医薬品が普及する中、10年後といった比較的近い将来において、薬で完治できると思われる疾患について質問したところ、1位「アルツハイマー病」(37.0%)、2位「パーキンソン病」(28.0%)が上位に挙げられました。日本人にとっては国民病とも言える”癌”についても、「肺癌」(19.5%)を筆頭に、「大腸癌」、「胃癌」、「乳癌」など多くの医師が何かしらの癌を挙げたことが明らかになりました。

実現すると嬉しい”夢のクスリ”は「視力回復」と「若返り」のクスリ

なお、実現すると嬉しい夢のようなクスリについて尋ねたところ、「視力が回復する薬」(53.0%)が最も多く、次いで「(肉体的に)若返る薬」(46.0%)となりました。肉体面での衰えに対する改善ニーズは医師においても高いことが浮き彫りになりました。映画や小説などで度々登場する”不老不死の薬”がいつの日か登場するかもしれません。

また最後に、様々な環境変化が予想される医薬品の未来について尋ねると「高齢化が進み医療費増加が深刻な課題となる先進国では、新薬開発への期待が強まっていく」や、「人口増加・経済成長が進む新興国では、医薬品関連市場が更に拡大していく」といった見方をする方がそれぞれ約7割を占めました。加えて、”バイオ医薬品”は「新薬開発の中心になる」といった未来像に関しても、約4割の医師が同意する傾向になりました。


【調査概要】
・調査期間:2014年6月13日(金)~6月14日(土)
・調査地域:全国
・調査対象:医師(開業医、勤務医)
・有効回答数:200件
・調査方法:インターネットリサーチ
・年代:30代以下25名(12.5%)、40代68名(34.0%)、50代85名(42.5%)、60代以上22名(11.0%)
・性別:男性176名(88.0%)、女性24名(12.0%)

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[オールアバウト]
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