女性の旅行と情報収集についての調査 

2014年06月12日
JTB総合研究所は、「女性の旅行と情報収集についての調査」を行いました。

インターネットやソーシャルメディアが浸透し、旅行の申し込み方法や情報収集、情報発信の在り方は、ICTの進化と共に、想像よりも早いスピードで様変わりをしています。また、女性は旅行への関心が高く、2014年5月末に当社が実施した「女性の時間の使い方と旅行に関する調査」の中でも、約6割の女性が「自分が旅行の決定権を握る」と考えていることが明らかとなりました。そこで、同調査の中から最近の女性たちは、どのように情報収集を行い、どのように旅行を購入しているのかをピックアップし、まとめました。

【調査サマリ】

・国内旅行のツアーや宿泊施設を探す手段はインターネット69.9% 国内旅行の主な申し込み手段は「インターネット」77.1% 店舗22.1%

・旅行会社店舗での申し込みは20代が最も高い(国内30.5%、海外51.7%)

・旅行先を決定する情報収集は「旅行会社のパンフレット(48.7%)」 「ネット全般各情報サイトの合計(52.4%)」が高い 旅行先での行動の決定は「ガイドブック(51.5%)」を最も利用する

・「ソーシャルメディアで発信したいので話題になりそうな場所へ行った」経験がある・・・20代11.2%、30代6.8%

・国内旅行中にインターネットを利用する目的は「現地のお店や観光情報を探す(73.4%)」「SNS(ソーシャルメディア)の利用(20.7%)」


【調査結果】

1. 旅行を思い立つきっかけは 「友人や家族との会話(51.1%)」、「旅行会社のパンフレット(42.0%)」

女性は、どのようなきっかけから旅行へ行きたいという気持ちになるのでしょうか。旅行に行きたくなるきっかけとなることについて質問したところ、1位「友人や家族との会話(51.1%)」、2位「旅行会社のパンフレット(42.0%)」、3位「テレビ番組(38.8%)」と続きました。旅行会社のパンフレットは駅や街中で見かけることが多く、何気なく手にとってみることが旅行のきっかけにもなっているようです。テレビ番組については、自分から積極的に情報を取りにいかなくても、ふとした瞬間に目に入った映像が旅行に誘う効果があるのだと考えられます。

2. 普段よく一緒に出掛ける人は、「配偶者(54.3%)」「子供(34.5%)」20代は「学校の友人(43.2%)」「親(41.0%)」が高い
年齢が高くなると近所の「近所の友人」「趣味を通じた友人」が高くなる傾向に


普段よく一緒に出かける人は、全体では「配偶者(54.3%)」「子供(34.5%)」が高くなりました。また、年代別では、20代では学校・学生時代の友人(43.2%)や親(41.0%)と一緒に出掛けることが多い結果となりました。また、年齢が高くなるにつれ、近所の友人や趣味を通じた友人なども高くなる傾向が見られます。子供が独立し、夫婦のみ、あるいは単身の世帯の割合も増加することから、世帯外との繋がりが増えることが背景にあると考えられます。

3. 「今までに行ったことのないところ」に行きたい国内69.1%、海外63.3%「気に入ったところに何回も行きたい」国内32.0%、海外34.8% 「豪華な旅行がしたい」は40代が多く、「パワースポットめぐりがしたい」は20代が多い

国内旅行と海外旅行、それぞれに対し、行ってみたい旅行について聞いたところ、共に「今までに行ったことのないところに行きたい(国内69.1%、海外63.3%)」が一番多い結果となりました。一方で「気に入ったところに何回も行きたい」という人も3割以上の回答があり、特に海外旅行でその傾向が強くみられました。続いて国内旅行では「温泉めぐり」や「食べ歩き」、海外旅行では「世界遺産めぐり」も高くなっています。また若い世代ほど「食べ歩き旅行」が高くなり、特に若い女性にとって「食べ歩き」は旅行の主な目的の一つとなっていることがわかります。また「豪華な旅行がしたい」は40代(海外23.3%)、「パワースポットめぐりがしたい」は20代(国内22.6%)で高くなっています。また、「その時期ならではの特別な観光」は比較的年代が上がるほど、行ってみたいという回答が高くなる傾向がみられました。

4. 「SNSの発信をしたいので話題の場所に行った」は全体の5.3%。20代は11.2%と高い

また、ここ数年で急激に浸透したソーシャルメディア(Facebook、Twitterなど)で自分の体験を「発信したい」から出かけたことがあるか、という質問に対しては、20代の11.2%が「経験がある」と回答しており、SNSが旅行のきっかけとなることも少なくないようです。

5. ツアーや宿泊施設を探す手段はインターネットが69.9%(国内旅行)、57.0%(海外旅行)

旅行のパッケージツアーや宿泊施設を探す手段としては、インターネットが圧倒的に高く、国内旅行では69.9%、海外旅行では57.0%となりました。スマートフォンやタブレットを持ち歩く人も増え、ちょっとした空き時間にもインターネットを利用して探すことも日常的に行われているのだと考えられます。20代に関しては、30代、40代よりパンフレットで探す割合が高くなったのが特徴的でした。


【調査概要】
・調査時期:2014年5月7日~8日
・調査対象:過去3年以内に宿泊を伴う国内旅行、または海外旅行へ行ったことがある、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)、中京圏(愛知、三重、岐阜)、関西圏(京都、大阪、兵庫、奈良)在住の女性、20歳~64歳、合計2,060人。
・調査方法:インターネット調査
・回答者のプロフィール
 ・全体の就業形態をみると、働いていない(専業主婦、学生含む)が最も割合が高く48.5%、次いでアルバイト・パート・嘱託の21.7%。フルタイム(正社員)で働く女性の割合は20代で最も高く、32.0%。
 ・正社員として働く女性の職位は、一般社員が最も多く81.2%。

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