出力機器市場に関する調査 2014 

2014年07月23日
矢野経済研究所は、出力機器市場の調査を実施した。
本調査における出力機器とは、パーソナル向け機器2タイプ(フォトプリンタ、インクジェットプリンタ)、オフィス向け機器3タイプ(ページプリンタ〔中・低速〕、MFP〔複合機/複写機〕、ビジネスFAX)、業務用/産業向け機器6タイプ(シリアル・インパクト・ドット・マトリクスプリンタ〔SIDM〕、ライン・インパクト・ドットプリンタ、ページプリンタ〔高速〕、業務用ラベルプリンタ、デジタル印刷機、LFP〔Large Format Printer:大判プリンタ〕)をさす。

【調査結果サマリー】

◆2013年度の出力機器出荷金額は2兆1,599億円
日本・欧米のプリンタメーカー25社に一部韓国や新興国メーカーの数値を加算し算出した2012年度の出力機器出荷金額(メーカー出荷ベース)は前年度比101.2%の2兆853億円、2013年度の同出荷金額では前年度比103.6%の2兆1,599億円となった。
2013年度は、2012年度まで市場を牽引していたBRICS諸国やアジア地域に加え、欧米や日本といった先進国でも回復したこともあって、世界的にマーケットが賦活化した。今後も中南米地域や中東地域などで堅調な需要が見込まれるため、中期的にも出荷金額は拡大で推移すると予測する。

◆業務用/産業向け出力機器が、金額ベースで4割を越え最大の構成比を占める
2013年度の出力機器出荷金額(メーカー出荷ベース)の内訳は、業務用/産業向け機器が8,802億円で、オフィス向け機器の8,600億円を上回って最大構成比を占めた。また、パーソナル向け機器は4,197億円(いずれもメーカー出荷ベース)であった。業務用/産業向け機器は、LFPやデジタル印刷機、業務用ラベルプリンタなどが好調で、2012~2013年度ともに伸長を遂げた。

◆デジタル印刷機出荷金額、2011年度から2017年度までのCAGRを7.4%と予測
2013年度のデジタル印刷機の出荷金額(メーカー出荷ベース)は、前年度比106.1%の4,638億円となった。タイプ的には電子写真方式が圧倒的な構成比率を占めるが、徐々にインクジェット方式のデジタル印刷機も浸透している。2014年度以降では、インクジェット方式のデジタル印刷機が高い伸び率を示し、2011年度から2017年度までのデジタル印刷機出荷金額の年平均成長率(CAGR)を7.4%と予測する。


【調査概要】
調査期間:2014年1月~6月
調査対象:出力機器メーカー・販売店/パートナー・各種部材メーカー
調査方法:当社専門研究員による直接面接調査ならびに電話調査、アンケート調査を併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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