「家飲み」に関する意識調査 

2014年07月08日
アサヒグループホールディングスの、アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所は、「家飲み」に関する意識調査を実施し、2,450人の有効回答を得た。

【調査結果サマリ】

■5人中約4人(約8割)の人が「週2回以上」の高頻度で、「家飲み」を楽しんでいる。

■「家飲み」の魅力は「リラックスできる、落ち着く」(45.8%)など、自分のペースでお酒が楽しめるという理由が多く寄せられた。

■半分以上の人が「家飲み」を「一人で」楽しむスタイル(52.6%)。結婚や家族構成の変化など、年代と共に家飲み相手が少しずつ変化。

■1カ月間にかかる「家飲み代(お酒の購入代)」で最も多いのは「2,000~3,000円」。

■「家飲み」でよく飲むお酒は1位「ビール」、2位「缶の発泡酒・新ジャンル」


【調査結果】

Q.「家飲み」の頻度は?(単回答 N=2,450)
⇒5人中約4人(約8割)の人が「週2回以上」の高頻度で、「家飲み」を楽しんでいる。
 「週2回以上、家飲み」派は過去5年間で最も高い77.6%を記録。


「家飲み」の頻度について調査したところ、全体の8割近く(77.6%)が少なくとも「週2回以上」の頻度で「家飲み」を楽しんでいることが明らかとなりました。自由回答の中には「全ての家事を終えてから、つまみなどぜーんぶ用意して腰を据えて飲む。このために仕事をしているといっても過言ではありません(笑)」(女性50代、北海道)など、「ほぼ毎日」(37.8%)と晩酌を日課にする人も4割近くを占めました。
 性別で「週2回以上」という声を見てみると、女性の回答は73.3%だったのに対して、男性は81.4%と女性よりも8%以上高く、「家飲み」を楽しみにする男性が大変多いことがうかがえます。年代別では、「週2回以上」という声が、20代で57.4%に留まったものの、30代で73.9%、50代で81.9%と徐々に増加。さらに60代ではピークの84.8%を数え、年代とともに家飲みの頻度が増す傾向が顕著でした。

また過去5年間の「家飲み」頻度の推移を見てみると、「週2回以上(の頻度で家飲みする)」という声は、2010年で74.4%、2011年で76.2%、2012年で75.3%と75%前後を推移しています。今回の調査では微増ながら過去5年間で最も高い77.6%を示し、「家飲み」の傾向が高まっていることがうかがえます。

Q.「家飲み」の魅力や利点とは何ですか?(複数回答 N=2,312)
⇒最も回答が多かったのは、「リラックスできる、落ち着く」(45.8%)
 自分のペースでお酒が楽しめるという声が多く寄せられました。


「家飲み」の魅力や利点について調査したところ、最も回答が多かったのは「リラックスできる、落ち着く」(45.8%)でした。「周りに気を遣わずに飲めるので美味しい」(男性40代、北海道)、「子どもが生まれてから、外食はほとんどなくなりました。飲んでいると眠たくなり子どもより先に寝てしまうことも…。リラックスして飲めて、家飲みが最高!」(女性30代、兵庫県)など、緊張感が全くない状態でお酒が楽しめるという声が目立ちました。2位にも「自分のペースで飲める」(42.6%)など、リラックスして飲めるという声が目立ちました。 また、「家飲みは家計に優しく、自分のおこづかいの範囲内で済む」(男性60代、兵庫県)など、3位に「飲み代を気にせず飲め、家計に優しい」(38.1%)。さらに「家族でワイワイ言いながら楽しく飲めるのがなによりも楽しいひと時」(男性40代、大阪府)など、4位に「夫婦や家族と一緒が楽しい(家族団らん)」(34.9%)が挙げられ、「家飲み=家計に優しく家族を中心としたコミュニケーション」として家飲みを好む人が多いことが分かりました。

Q.「家飲み」は誰と一緒にすることが多い?(複数回答 N=2,359)
⇒半分以上が「家飲み」を「一人で」楽しむ(52.6%)。
 結婚や家族構成の変化など、年代と共に家飲み相手が少しずつ変化


一緒に「家飲み」をする相手について調査したところ、「家飲み」を「一人で」(52.6%)楽しむ人が最も多いことが分かりました。「毎日、帰宅時間が遅いので、自分一人でテレビやニュース、ドラマを見ながら家飲みで一日の疲れを癒している」(男性40代、神奈川県)など、仕事が終わった一日の締めくくりに一人でお酒を飲み、リラックスタイムを過ごすという声が寄せられました。一般的に居酒屋などでの「外飲み」では、同僚や友人らと一緒にお酒を飲むことが多いものですが、「家飲み」では「一人飲み」が主流であることがうかがえます。
 次に回答が多かったのは「夫婦で」(46.9%)。さらに「週末は実家で夕食を両親と共にするので、その時に父の晩酌に付き合う」(女性30代、岐阜県)など、3位に「親と」(10.7%)、5位にも「子どもと」(6.6%)が続き、一家団らんを兼ねて、家族一緒にお酒を酌み交わす家庭が目立ちました。

年代別では、20~50代では「一人で」(40代=56.9%)が目立ち、さらに既婚者が増える30代を境に「夫婦」(20代=22.7%、30代=45.6%)も急増し、30~50代では「一人派」と「夫婦派」が均衡していました。その一方、60代以上では「一人で」(60代=45.9%、70代以上=41.2%)が減少し、代わって「夫婦で」(60代=54.7%、70代以上=54.1%)が上昇する傾向が見受けられました。またシニア層では「夫婦で」とともに「子どもと」(60代=13.8%、70代以上=14.1%)という声も増加傾向にあり、20~50代までは「一人で」が主流でしたが、60代以降では夫婦・子どもを含む「家族と」の飲みが優先されていました。結婚や家族構成の変化など、年代と共に家飲み相手が少しずつ変化していることが見受けられます。

Q.1カ月間にかかる「家飲み代(お酒の購入代)」はだいだいお幾らですか?(単回答 N=2,359)
⇒最も多いのは「2,000~3,000円」。相場は「5,000円未満」。

1カ月間にかかる「家飲み代(お酒の購入代)」の予算はだいたいどの位か調査したところ、最も回答が多かった価格帯は「2,000~3,000円未満」(14.8%)でした。次に「4,000~5,000円未満」(12.2%)、「3,000~4,000円未満」(9.5%)が続き、全体の3割以上の人が「2,000~5,000円未満」の予算内に集中し、居酒屋など外飲み1回分相当の予算で「家飲み」を満喫していることが分かります。
さらに中には「主に2L日本酒を飲んでいるので、1カ月で1,000円に満たない程度の飲み代。ビール類の場合は6缶パック」(男性30代、東京都)など、「1,000円未満」(11.9%)、「1,000~2,000円未満」(11.1%)という声も目立ちました。

Q.「家飲み」でよく飲むお酒は?(複数回答 N=2,359)
⇒1位は「ビール」、2位は「缶の発泡酒・新ジャンル」とビール類が目立つ。

「家飲み」でよく飲むお酒について、トップは「缶ビール」(69.2%)でした。「外飲みでは接待が多く、ビールにはじまって日本酒、焼酎、ワインと色々。家飲みではビールが主体」(男性60代、東京都)、「外飲みは一切しないので、家飲みでビールを味わいながら飲むのが最高」(男性40代、東京都)など、家飲みの定番は「ビール」という声が寄せられました。さらに「ビールが主流ですが、カロリーオフなどの発泡酒もよく飲む」(女性30代、愛知県)など、同様2位にも「缶の発泡酒・新ジャンル」(60.7%)が挙げられ、「ビール系飲料」がランキング上位を独占しました。

次に3位は「缶チューハイ・サワー」(40.9%)。「ビール系とチューハイ・サワー系が半々。新発売や新しい銘柄を試すようにしている」(男性30代、高知県)など、味のバリエーションが豊富な「チューハイ・サワー系飲料」は、気分やシーンに合わせて飲み分ける楽しみも魅力の一つ。続いて「一杯目はサワーやビールでクイッと飲み、その後はワインでゆっくり飲みを楽しむ」(女性30代、東京都)など、4位に「ワイン」(36.8%)、5位に「焼酎」(33.1%)、6位にも「日本酒」(22.1%)が挙げられ、炭酸系だけではなく、腰を据えてじっくりと飲めるお酒にも人気が集まりました。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女2,450人(有効回答数、男性1,312人、女性1,138人)
調査方法:インターネット
調査期間:2014年6月25日(水)~7月1日(火)

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[アサヒグループホールディングス]
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