名刺管理サービスの市場動向調査 

2014年06月18日
市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、名刺管理サービスの市場動向調査を実施。
今回の調査では、業界トップのSansanやキヤノンエスキースシステム、ヤマトシステム開発などを取材し、各社のサービス動向、業界動向、市場動向をまとめた。

【調査結果のポイント】

名刺管理サービスの市場は、2018年には58億円と予測。年率10%の伸び

・名刺管理サービスビジネスは、Sansan が2007 年から本格的に開始し、いままでにないビジネスモデルとして注目され、数年でユーザーを急拡大した。その理由として、Sansan の提供するサービスは、これまでのOCR では実現できなかった入力オペレーターによる正確な名刺情報の入力をサービスとして提供しただけでなく、名刺管理を企業の収益向上に結び付けるソリューションを併せて提供したことにある。

・2009 年にはクレヨンソフト、2010 年にはヤマトシステム開発、KDDI、アクシスソフトが参入し、市場規模が大きく動き始め、この年には累計導入企業数が840 社になり、市場も6 億円を超えた。

・2011 年には1,600 社以上が導入し、初めて10 億円を超え、2012 年には導入企業が2,000 社を超え、市場規模も14 億円を超えた。

・2013 年には「営業を強くする名刺管理」をプロダクトコンセプトとするSansan が、法人向けとしては初のスマートフォン用名刺管理アプリを市場に投入し、引き続き市場を牽引。その他にも、クラウドCRMのセールスフォース・ドットコムとコラボしたサンブリッジの参入や、ヤマトシステム開発が新ブランド「名刺de商売繁盛」を立ち上げるなど同市場は活況を見せ、20 億円を突破した。

・今後は、毎年10%以上の伸びが見込まれ、2018 年には60 億円弱が見込まれる。


今後、新規参入企業も増え、クラウドや営業支援システム/顧客管理システムとの連携が増加。

・2014 年は業界トップのSansan が市場をけん引し、キヤノンエスキースシステム、ヤマトシステム開発が追っているが、最近は他の分野からの参入もみられ、2014 年からはハンモックやエイエックス・ナレッジなどの新規参入企業が増え始めている。

・また、クラウドや営業支援システム(SFA)、顧客管理システム(CRM)、モバイルのサービスとの連携で名刺データを営業活動に有効に利用する機運が高まっている。

・今後、名刺管理サービスがその範囲を拡大して、顧客管理システム(CRM)、営業支援システム(SFA)、SNSなどと連携して広義の名刺管理サービス市場を形成すると考えられる。


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[シード・プランニング]
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