「映画館での映画鑑賞」についての調査 

2014年06月19日
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションが提供するインターネットアンケートサービス「NTTコム リサーチ」(旧gooリサーチ)は、「映画館での映画鑑賞」について、全国の10代~70代の男女を対象にアンケートを実施。

調査の結果、女性は”誰かと一緒に観に行く”複数名鑑賞者が多いことや、観た後に、周りの知人に口コミで広める傾向が強いことが分かりました。また、現在公開中で歴史的ヒットとなっている「アナと雪の女王」は、家族連れでの鑑賞者が3割を超えるとともに、直近1年間で「1本のみ」「2~4本」の映画を鑑賞したライトユーザーの鑑賞率が高いことが分かりました。

【調査結果のポイント】

(1) 映画館鑑賞者はやや減少傾向。女性10代は鑑賞率が高く、鑑賞本数も多い。
直近1年以内に映画館で映画鑑賞をした人(以下「映画館鑑賞者」)は全体の41.5%で、2012年調査から約2ポイントずつ低下している。しかし、女性10代の鑑賞率は、各年代層の中で最も高かった前回調査からさらにアップし、66.3%となった。女性10代は年間2本以上の複数回鑑賞者も8割を占めている。一方で、1本のみ鑑賞者が多いのは男性では10代、女性では30代、40代である。

(2) 「邦画アニメ」が好きな男性20代。「邦画実写」が好きな女性20代。
直近1年以内に観た映画のジャンルは、前回調査と変わらず「邦高洋低」の傾向。今回調査から新たに、「実写」と「アニメ」という軸を加えた4ジャンルでみると、最も鑑賞率が高いのは「邦画実写」で65.6%。ほか、性年代でみると男性20代で「邦画アニメ」の鑑賞率が最も高く、女性20代で「邦画実写」が高い等の傾向がみられた。

(3) 複数名鑑賞者が多く、話を広める女性層、映画興行に寄与か。
「女性にウケる映画はヒットする」と言われているが、男性よりも、女性は「誰かと一緒に観に行く」複数名鑑賞者が多く(74.6%)、また、鑑賞後、観た映画の話を周りの知人に広める人が多い。この傾向が、映画館への観客動員に寄与していることがうかがえる。

(4) 映画館で映画を観る理由「いち早く観られるから」が、若年層で半数弱。
映画を観る方法が複数ある中、映画館での映画鑑賞を選ぶ理由として最も多いのは「大きなスクリーンでの鑑賞」。2番目に多い「いち早く観られるから」では、年代で傾向が分かれる。男女ともに年代が下がるにつれて「いち早く観られるから」が増える傾向にあり、10代、20代では半数近くに及ぶ。

(5) 「アナと雪の女王」、ライトユーザーや複数名鑑賞者を取り込むことに成功。
現在、歴史的大ヒット中の「アナと雪の女王」。他ヒット作と調査結果を比較したところ、ユーザー層の7割を占める年間1~4本鑑賞のライトユーザーの取り込みや、ファミリー層を中心に複数名鑑賞者の多いこと(8割弱)など、ヒットの要因に繋がる結果が得られた。

(6) 劇場鑑賞における「洋画」の字幕ニーズ、10代男性で最も低い。
劇場での洋画鑑賞における字幕、吹き替えニーズを「実写」と「アニメ」に分けてみると、「実写」では「字幕」が5割強でわずかに「吹き替え」を上回ったが、年代でみると傾向差が著しく、年代が下がるほど、字幕ニーズが弱まった。「アニメ」では「吹き替え」(72.4%)が、「字幕」(27.6%)を大きく上回った。「実写」「アニメ」どちらも字幕ニーズが最も低いのは男性10代。

(7) サマーシーズン観たい映画、続編、リメイク作を中心に関心が高い。
今年の夏観たい映画の1位は『ノア 約束の舟』(10.9%)であった。「12本以上鑑賞」のヘビーユーザーでみると、全体同様『ノア 約束の舟』(46.6%)が一番人気である。その他「GODZILLA ゴジラ」「るろうに剣心」「トランスフォーマー」等、続編、リメイク作を中心にヘビーユーザーからの関心が高い。


【調査概要】
調査対象 :「NTTコム リサーチ」登録モニター
調査方法 :非公開型インターネットアンケート
調査期間 :2014年5月23日(金)~2014年5月30日(金)
有効回答者数:3,103名
回答者の属性:【性別・年代】 男女別、10代~70代の各世代を均等回収 (前回同様)

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[NTTコム リサーチ]
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