2015年度就職活動に関する調査(2014年4月末状況) 

2014年06月11日
アイデムの人と仕事研究所は、2015年3月に卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生及び大学院2年生の男女451名を対象に、2014年4月末時点の就職活動の進捗状況・企業選定の傾向・就職活動に対する気持ちに関する調査を実施。

【調査結果詳細】

◆ 就職活動の進捗状況
学生に、2014年4月末時点の就職活動状況を「現在行っている主な活動」と「最も選考が進んでいる企業の進捗」に分けて聞いた。
「現在行っている主な活動」においては、「面接・試験段階」を挙げた者が32.6%で最多となった。しかし、前回の3月末状況調査と比較すると、その割合は大幅に低い。その分、「内々定獲得/就活継続段階」が16.2% 「内々定獲得/就活終了段階」が30.2%と前回よりも大幅に伸びており、4月に内々定を出す企業が増えてくるようだ。就職活動を終了する学生も増え、4月で一段落つき始めた様子がうかがえる。

◆ エントリーシート・履歴書提出企業数
「就職活動の進捗状況」において、「現在行っている主な活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「エントリー活動段階」以降に進んでいる学生に対し、2014年4月末までにエントリーシートや履歴書を提出した企業の数を聞いた。結果は、1人平均19.26社となっている。4月末時点で「内々定あり」の者では平均22.03社、「内々定なし」の者では平均16.18社と、内々定獲得者の方がエントリーシート・履歴書の提出企業が多い傾向にあった。

回答分布を見ると、「1~9社」35.2%、「10~29社」が42.9%、「30~49社」15.9%となっている。3月末状況調査と比較しても、大きな変化はない。4月末状況調査では、12月から3月までのような数値の伸びはなくなり、エントリーシート・履歴書の提出を求められる時期が過ぎて一段落していることがうかがえる。

◆ 面接選考企業数
「就職活動の進捗状況」において、「現在行っている主な活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「面接・試験段階」以降と回答した学生に対し、2014年4月末までに「グループディスカッション・グループワーク形式の選考」と「対面形式の面接選考」を行った企業の数を聞いた。結果は、「グループディスカッション・グループワーク形式の選考」では平均4.42社、「対面形式の面接選考」では平均8.24社となっている。「対面形式の面接選考」は、前回の3月末状況調査に比べて平均3社以上増えており、4月に面接機会が多かったことがうかがえる。

また、内々定獲得状況別に見ると、「内々定なし」の者と「内々定あり」の者では、「グループディスカッション・グループワーク形式の選考」において平均2社、「対面形式の面接」において平均4社の開きが生じていた。

◆ 内々定獲得状況
「就職活動の進捗状況」から、内々定の獲得状況(「現在行っている主な活動」で「内々定獲得/就活継続段階」と「内々定獲得/就活終了段階」と回答した者、もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」において「内々定獲得/就活継続段階」と回答した者を集計)を見ると、「内々定あり(3社以上)」の者が10.4%、「内々定あり(2社)」8.9%、「内々定あり(1社)」27.7%となり、合わせて47.0%の学生が内々定を獲得していた。3月末状況調査では20.8%だった内々定獲得者だったが、4月で大幅に増える結果となっている。

男女別で見ると、「内々定あり」の者の割合は男性の方が若干高いものの、男女で大きな差はないようだ。文理別では、「内々定あり」の割合は、文系41.6%、理系57.5%となり、理系学生の方が内々定を獲得している者の割合が高い。また、企業規模に対する志向別で見ると、大企業志向の者、中小企業志向の者、企業の規模は全く意識していない者の順に、「内々定あり」の者の割合が高くなっており、大企業志向の者の内々定獲得者は60.2%と6割を超えている。

また、内々定獲得者に具体的な社数を聞き、平均化した。全体の平均は、2月末状況調査では1.31社、4月末状況調査では平均1.79社となっている。女性は、2月3月の平均社数が少なかったが、4月末状況調査では男性とほぼ同数になっている。

◆ 5月以降の就職活動予定
「就職活動の進捗状況」において、「現在行っている主な活動」が「内々定獲得/就活終了段階」以外だった学生に対し、5月以降に新たに企業に応募する予定があるかを聞いた。全体では、73.7%の学生が5月以降も新たに企業に応募する予定が「ある」と回答している。内々定獲得状況別に見ると、「内々定あり」の者の56.6%が5月以降も新たに企業に応募する予定が「ある」としており、引き続き就職活動を行っていく者も多い。

また、5月以降も新たに企業に応募する予定が「ある」と回答した者に対し、その際の企業選定時に今までの条件から変更もしくは広げるものがあるかを聞いた。回答が多かった順に「業界」、「職種」、「勤務地」となっている。内々定の獲得状況別に見ると、「業界」「職種」においては「内々定あり」の者よりも「内々定なし」の者の方が大幅に高くなっており、「内々定なし」の者は希望条件を緩和・変更して5月以降の就職活動に臨む者が多い傾向にある。

◆ 就職活動における保護者の関わり方

学生に、自身の保護者がどのように就職活動に関わっているかを聞いた。結果は、「自分が必要とする以上に関わってくる」10.2%、「自分が必要とする分だけ適度に関わってくれる」58.8%、「自分が必要としてもほとんど関わってこない」8.9%、「自分が必要としていないため、関わってこない」22.2%となり、約6割の学生が、保護者が適度な距離で関わっていると感じているようだ。

また、「自分が必要とする以上に関わってくる」「自分が必要とする分だけ適度に関わってくれる」「自分が必要としてもほとんど関わってこない」と回答した学生に、保護者の具体的な関わり方を聞いた。最も多かったのは、「就職活動に関する不安などの話を聞いてくれる」50.7%、「就職活動にかかる費用の支援をしてくれる」39.0%となっている。
また、これらの保護者の関わりについてどのように感じているか聞くと、「ありがたい」と感じている学生が82.9%に上った。


【調査概要】
調査目的: 2014年4月末時点における就職活動の準備・進捗状況等から、就職活動を行う学生の実態を明らかにすること
調査対象: 2015年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学4年生及び大学院2年生の男女
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2014年5月9日~5月15日
有効回答: 451名(男性225名、女性226名/文系298名、理系153名)

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