「端午の節句」についての調査 

2014年04月30日
ベネッセコーポレーションが運営するBenesse 教育情報サイトは、「端午の節句」について調査を実施。端午の節句のお祝いのしかたについて伺いました。

【調査結果】

五月人形 飾る家庭はひな人形より20ポイントも減少

端午の節句といえば、五月人形とこいのぼりが付き物です。特に、空にはためくこいのぼりは印象的です。こいのぼりを見て、端午の節句が近いことを思い出すかたも多いのではないでしょうか。しかし、家庭での所有率は42.2%と、半数を下回る結果に。広く親しまれている割に、普及はいまひとつのようです。飾る場所は、「庭」や「ベランダ」という回答が大半を占めていました。「人形と合わせて飾れる大きさのものなので、五月人形の両隣に置いています」というコメントからもわかりますが、住宅事情に合わせた、大小さまざまなこいのぼりが販売されています。しかし、空にはためく優雅な姿こそこいのぼりの醍醐(だいご)味のようで、「子どもはこいのぼりのどのようなところが好きなのか」という質問でも「風になびくところ」という回答が多く見られました。

しかし、飾る場所があったとしても「風が吹いた時、こいのぼりがアンテナや隣家などに引っかかってしまうことがわかり、飾っていません」といった声もあり、こいのぼりを理想的に飾るには広い場所が必要なのか、なかなか実現は難しいのが実情のようです。

五月人形についてはどうでしょうか。こちらは、持っているという回答が67.7%と、こいのぼりよりは所有率が高いようです。しかし、女の子のいる家庭のひな人形の所有率と比較してみると、20ポイント近くも少ないことがわかりました。「毎年飾りますか」という質問に対しても、ひな人形より10ポイント以上少なく、男の子のお祭りである端午の節句では、ひなまつりよりも飾り付けを省略する傾向があるようです。「おひなさまに比べると飾りが地味で、忘れそうになります」というコメントさえありました。

それでは、どのような五月人形がよく購入されているのでしょうか。一番人気は10万円台の兜(かぶと)飾りでした。ひな人形では10万円代の親王飾りが一番人気だったことを考えると、コンパクトで比較的手頃なものが好まれるという点では、ひな人形と共通しているようです。五月人形以外にも、破魔弓や太刀、張り子の虎といったものから、中には「鯉のぬいぐるみ」といったユニークな意見もありましたが「コンパクト」であることが人気の要因であることは間違いないようです。

実際、五月人形やこいのぼりを飾るのが誰の役割なのかを伺うと、こいのぼりは多少力仕事もあるためか、父親が比較的多い結果となりましたが、五月人形はひな人形と同様、母親が最も多い割合を占めました。
飾らない理由としても、ひな人形と同様「出し入れが面倒」が断トツで多く、女の子、男の子両方を抱える家庭での、母親の苦労が目に見えるようです。

彩り少なし? 端午の節句の食事情

飾りものはひなまつりに比べ省略する傾向のある端午の節句、お祝いのしかたはどうでしょうか。特別な食事をするか伺ったところ、71.2%が「する」と回答したひなまつりに対し、端午の節句は41.9%と、こちらも少ない結果に。また、ちらしずしやひなあられ、はまぐりのお吸い物など華やかな食事が多いひなまつりに比べ、かしわ餅やちまきがほとんどと、いう若干寂しい様子になっていることがうかがえます。


【調査概要】
調査期間:2014/3/19~2014/3/25 回答者数:1364名
調査対象:本サイトメンバー 年少~高校生の男子の保護者のかた

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ベネッセコーポレーション]
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