連合は「第2回 マタニティハラスメント(マタハラ)に関する意識調査」を実施。
連合では2013年5月に初めて「マタニティハラスメント(マタハラ)に関する意識調査」を実施いたしました。そこでは、マタハラ自体の認知度の低さをが浮き彫りになるのと同時に、実態としてマタハラを受けたことがある女性の多さも露呈しました。労働相談に寄せられる、悩みをお持ちの個々の「働く女性」の問題解決だけに留まらず、女性が妊娠・出産を経験しながらも働き続けられることが日常になるためには、環境整備や意識変革と啓蒙が必要です。今年も定点観測として実態を調査し、社会のみなさまに共有することが、周知の一助になると考えております。

【調査結果の抜粋】

~マタニティハラスメント(マタハラ)に関して~

◆「マタハラ」という言葉を知っている 62.3%(昨年20.5%)

◆自分が「マタハラ被害者」 26.3% (昨年25.6%)、周囲に「被害者」 27.3%(昨年23.2%)
 マタハラ被害は昨年から大きく変化していない

◆マタハラの原因
1位 男性社員の妊娠出産への理解不足・協力不足 66.1%
2位 フォローする社員への評価制度や人員増員などケア不足 39.3%

◆マタハラ報道をうけての変化
1位 自分で調べてみた 29.5%
2位 社外の友人などとその話題を話した 23.4%
この他、職場で共有したり、対応が変わったり、相談窓口にいったりといった変化も現れた

◆マタハラを改善する方法
1位 企業内での制度整備と、企業の理解促進 51.9%
2位 育児に携わった女性の管理職・経営陣への登用 51.1%
男性の育児参加制度整備や空気づくり、育児に携わった男性の登用への期待も高く表れた

~女性を取り巻くハラスメント~

◆セクハラ・パワハラの被害 49.2%、ハラスメント状況の改善実感は3割のみ、状況は変わっていない 48.6%

◆実際、ハラスメントを受けた時の対応 1位 我慢した 31.4%
「諦めて辞めた」は非正規社員の方が正規社員の2倍となった

◆今、あなたがハラスメントを受けたらどうする?
1位 会社と交渉したり環境を良くするのは大変だから仕事を辞めると思う 21.8%
2位 今の仕事や会社が好きだから、会社や周囲に働きかけて改善していこうと思う 18.9%
3位 外部の機関や相談窓口に相談すると思う 17.5%
正規社員は「環境改善」に取り組む傾向が高く、非正規社員はその立場から「辞める」を選ぶ傾向が高い

~「女性の貧困」に関して~

◆女性の貧困
いつか自分も貧困になるのではと不安 65.3%
すでに貧困に陥りつつある 11.8%

~女性が働くことと子育て~

◆働きながら子育てをしたい 81.3%

◆子どもを預ける環境は、キャリア形成に影響がある 93.1%

◆キャリア形成への影響
1位 時短など働き方を変える 61.1%
2位 雇用形態を変えざるをえなかった 32.4%
3位 会社を辞めざるをえなかった人が15.0%

◆キャリアへの影響を軽減するには?
1位 託児施設の増設・増員 53.1%
2位 託児時間の延長対応など柔軟化 48.9%
3位 託児費の補助金 41.0%
4位 夫が育児参加できる環境整備 39.6%


【調査概要】
・実施期間 :2014年5月27日~5月29日
・母集団 :全国在住の現在在職中の20代~40代の女性634名(うち妊娠経験なし315名、 お子さんがいる場合は12歳以下の方が対象)
・手法 :インターネット調査
・調査媒体 :株式会社クロス・マーケティング
・調査協力 :エポックシード株式会社

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