「増税後の家計」に関する調査 

2014年05月21日
アサヒグループホールディングスの青山ハッピー研究所は、生活の中のちょっとしたことや、旬な話題をタイムリーに調査する「毎週アンケート」において、「増税後の家計」をテーマにアンケート調査を実施。

【調査結果サマリー】

・半数以上が「(増税後)生活に影響があった」と回答-家計を預かる主婦層の意識が高い

・「(増税後、生活は)変わっていない」が約14%アップ-変えようにも変えようがない!?

・「外食」「趣味・レジャー」を控えるなど、節約意識がより一層高まる

・「特売品を買い溜める」「ポイントを貯める」など、「ためる」対策で家計負担を軽減

・「税抜き価格」「便乗値上げ」「内容量の減少」など、増税後の店頭で戸惑い

・「1円玉が増えた」「8%計算が面倒くさい」など、増税に伴う弊害も様々

・2割以上は「駆け込み買いは成功」-「日持ちする食品」など、必需品はお得感あり!

・4割以上は「駆け込み買いしなかった」-「便乗上げで、買っておけば」と後悔も


【調査結果】

半数以上が「(増税後)生活に影響があった」と回答-家計を預かる主婦層の意識が高い

まず、増税前の3月に実施した同アンケート調査によれば、「4月以降、生活は変わる?」という質問に対し、「節約生活を心がける」と回答した人は最も多く43.4%。一方、増税前後で「(生活を)特に変えるつもりはない」が23.7%、さらに「わからない」という声も32.9%を数えました。増税後、各ご家庭の消費生活(お金の使い方)は、何らかの影響があったのでしょうか。皆さんの意識の変化を見ていきましょう。「スーパーの支払いが想像以上に大きい。8パーセントはきつい」(女性30代、埼玉県)など、「かなり影響があった」と回答した人は13.9%。さらに「やや影響があった」という声も41.6%を数え、全体の半数以上の人びとが「(生活に)影響があった」と実感していることが明らかとなりました。自由回答の中には「今までバスや電車で出かけていた近場のところは歩いて出かける。生活用品は何箇所かのチラシを見比べ、広告の品物を購入するよう改めている」(男性60代、東京都)など、4月を境に生活そのものが大きく変わったという人もいました。

「(増税後、生活は)変わっていない」が約14%アップ-変えようにも変えようがない!?

その反面、「あまり変わっていない」と回答した人は38.0%。ちなみに増税前の同調査によれば、「特に変えるつもりはない」という声は23.7%でしたが、増税後には14%以上も数値を上げる結果となりました。主な理由として「3%は家計では集計誤差の範囲」(男性50代、鳥取県)、「財布の中の小銭が増えたぐらい」(男性30代、埼玉県)など、5%と8%は大同小異、騒ぐほどの違いを感じないという声。さらに「今までと同じように、必要なものを必要なだけ買うことに変わりはない」(女性40代、神奈川県)、「日頃から無駄遣いはしていないので」(女性60代、大阪府)など、もともと増税前に浪費や華美な暮らしをしていた訳でもなく、増税後に「生活スタイル」を変えようにも変えようがないというのが本音かもしれません。

「外食」「趣味・レジャー」を控えるなど、節約意識がより一層高まる

半数以上の人びとが「(家計に)影響があった」と感じていることが判りましたが、では4月以降、消費生活で大きく変わったと思うことは何でしょうか。最も回答が多かったのは「生活必需品以外の買い物はなるべく控える」(65.9%)でした。「生活に直接関係ないものは買わない」(女性30代、青森県)、「食品しか買わない」(男性40代、愛媛県)など、出費は「衣食住」など生きるために必要最小限のモノのみという声。さらに「外食と旅行を減らしました」(女性40代、東京都)など、2位に「外食(飲み代など)を控える」(54.7%)、4位にも「趣味・レジャーの頻度を減らす」(25.0%)が続き、「外食」「趣味・レジャー」を贅沢と見なし極力抑えるなど、節約・倹約意識がより一層高まる傾向が見られます。

■増税後、生活で変わったことは?
1 生活必需品以外の買い物はなるべく控える 65.9%
2 外食(飲み代など)を控える 54.7%
3 光熱費(電気・ガス代など)削減を心がける 38.2%
4 趣味・レジャーの頻度を減らす 25.0%
5 特売商品の買い溜めをする 23.2%
6 クーポン券の活用やポイントを貯める 21.9%
7 自動車のガソリン代の削減 21.2%
8 通信費(携帯・スマホ、PCインターネットなど)の見直し 12.0%
9 お小遣いを減らす 10.9%
10 交通費の削減 8.4%

また「外食」「趣味・レジャー」の頻度減少に伴い、「ガソリンの価格が高くて本当につらい。ゴールデンウィークは遠出を控えました」(女性40代、静岡県)など、7位に「自動車のガソリン代の削減」(21.2%)。「電車で行っていた場所でも、(最近は)自転車で行くようになった」(男性40代、東京都)など、同様10位にも「交通費の削減」(8.4%)が挙げられ、「動けばお金が掛かる」を意識し、行動範囲を狭めて暮らすご家庭が増えているようです。

「特売品を買い溜める」「ポイントを貯める」など、「ためる」対策で家計負担を軽減

「控える」「削減」以外の変化では、5位に「特売品の買い溜めをする」(23.2%)がランクイン。「食料品・日用品で日にちがもつような物(缶詰・乾麺・オムツ・洗剤など)は、特売の時に買いだめをして少しでも家計が楽になるようにしている」(女性30代、千葉県)など、日々チラシをチェックして安い時に「まとめ買い」をするという声。さらに「コンビニなどは現金でなく、電子マネーで支払いポイントを貯めるようにしました。外食もクーポン券などを利用している」(男性40代、茨城県)など、6位にも「クーポン券の活用やポイントを貯める」(21.9%)が挙げられました。「控える」「削減」ばかりではなく、「(特売品を買い)溜める」「(ポイントを)貯める」というお得な対策を積極的に取り入れ、増税で増した家計への影響を軽減させる努力を心がける人も少なくありませんでした。


【調査概要】
調査対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:2,118人
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年5月14日~5月20日

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[アサヒグループホールディングス]
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