流通菓子市場に関する調査 2014 

2014年05月23日
矢野経済研究所は、国内流通菓子市場の調査を実施した。
流通菓子とは、量販店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、駅構内売店などの小売流通チャネルにて販売される菓子類である。本調査ではチョコレート、ビスケット類、米菓、豆菓子、スナック菓子、チューインガム、キャンディ・キャラメル、その他菓子製品(錠菓、玩具菓子など)、輸入菓子の主要9品目を対象とする。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年度の流通菓子市場規模は前年度比99.3%の1兆8,638億円の見込
2012年度の流通菓子市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比99.3%の1兆8,770億円、2013年度は同99.3%の1兆8,638億円の見込みである。少子高齢化に伴う人口減少、消費者の支出抑制傾向などの厳しい環境のなか、堅調に推移している。

◆ 2013年度はチョコレート、スナック菓子、ナッツ類、錠菓(タブレット菓子)が好調
品目別にみてみると、2013年度の構成比はチョコレート18.1%、スナック菓子15.2%、米菓13.7%、ビスケット類12.4%、キャンディ・キャラメル10.6%の見込みであり、構成比の高いチョコレートとスナック菓子の市場規模が拡大基調にあることが、市場全体に好影響を与えている。またナッツ類などの豆菓子、その他菓子製品(とりわけ、錠菓)も好調であったが、その他の品目は縮小基調である。

◆ 今後も価格訴求と品質訴求の二極化が進む
低価格志向の消費者は製品選択の際、相対的に安価なPBを求める傾向にある一方で、多少割高でも良質な製品や美味しい製品に対する需要もあり、プレミアムラインの製品や、大人をターゲットにした製品など、高付加価値品で好調な製品も見られる。今後も流通菓子においては価格訴求と品質訴求の二極化が進むことが予想される。


【調査概要】
調査期間:2014年1月~4月
調査対象:流通菓子メーカー、菓子卸売業、関連団体等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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