地上波およびBS放送のテレビ番組について、視聴実態調査 

2014年04月22日
野村総合研究所(NRI)は、2014年3月、国内の5エリアを対象に、地上波およびBS放送のテレビ番組について、視聴実態調査(以下、「本調査」)を実施。

現在、BS放送の視聴可能世帯は約3,400万世帯となり、CS放送についても多くの世帯が視聴可能となるなど、テレビ放送は多様化しています。一方、ハードディスクを利用した録画機の急速な普及や、テレビ放送の視聴が可能なパソコン、スマートフォン、タブレット端末の出現により、生活者の視聴環境も大きく変化しています。
NRIでは“多様な視聴実態を把握”することを目的に、5エリア(北海道、関東、中京、関西、九州)において、合わせて7,500名の男女個人に対し独自にインターネット調査をおこないました。

【調査結果】

地上波で録画を含めた視聴の比率が最も高いのは「海外ドラマ」の約2倍。性・年代やエリアでの差はほぼ無い

地上波放送の番組に関して、リアルタイム視聴(放送時間中の視聴)に対する、録画を含めた視聴(リアルタイム視聴に加え、録画して後から見る分を加えたもの)の比率を求めると、1.21倍であることがわかりました。
ジャンル別でみると、ドラマで録画視聴する人の割合が高く、海外ドラマでは2.04倍、日本のドラマで1.63倍、となっています。その他のジャンルで録画を含めた視聴の比率が高いものは、アニメ:1.75倍、映画:1.74倍などです。スポーツ(1.11倍)、情報番組(1.06倍)、ニュース(1.02倍)などは、録画せずにリアルタイムでみている割合が高くなっています。
性・年代別では1.16倍~1.27倍の範囲内であり、録画をしている割合に大きな差はないといえます。
また、エリア別でも1.18倍~1.23倍の範囲内となり、大きな差はありません。

BS放送は2.02倍。「アニメ」が特に高く、3.53倍

地上波とBS放送を比較すると、録画を含めた視聴とリアルタイム視聴の比率は、地上波で1.21倍であったのに対し、BS放送の場合は2.02倍となっており、録画して視聴する割合が高くなっています。
BS放送で、録画を含めた比率が高いジャンルとしては、アニメ:3.53倍、海外ドラマ:3.36倍、映画:2.89倍などがあげられます。また、日本のドラマは1.65倍で、地上波の1.63倍と同程度の水準となっています。
一方、BS放送の場合は、ニュースを録画する割合も高く、地上波:1.02倍に対して、BS放送のニュースは:1.15倍となっています。

録画した番組をタブレットやパソコンなどで見る割合は4.9%

録画した番組を、タブレットやパソコンなどテレビ受像機以外の機器で見る割合(地上波・BS放送の両方を含む)は4.9%で、タブレットやパソコンなどで録画番組を楽しむライフスタイルが徐々に広がっていると考えられます。
ジャンル別では、ドキュメンタリーが6.4%、バラエティとアニメが5.3%、スポーツが5.2%となっています。海外ドラマは1.6%であり、テレビ受像機以外の機器で見られている割合は低くなっています。


【調査概要】
・調査名「視聴実態調査」
・調査目的テレビ番組の視聴実態の把握
・調査時期2014年3月3日~3月16日
・調査方法インターネット
・調査調査対象5エリア(北海道、関東、中京、関西、九州)に居住する男女個人。
・サンプル数7,500サンプル(男女20歳~69歳)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[野村総合研究所]
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