「低用量ピルについて」の調査 

2014年04月11日
エムティーアイが運営する、『ルナルナ』は、「低用量ピルについて」の調査を実施。経口避妊薬としてのイメージが強いピルですが、生理痛やPMS(月経前症候群)の軽減、肌トラブルの改善など、女性の暮らしを快適にしてくれるうれしい効果もあります。ピルにはいくつかの種類がありますが、今回は一般的に広く普及している低用量ピルについて、ルナルナユーザーに聞いてみました。

【調査結果】

■ 避妊効果だけでなく、様々な症状の治療薬としてのイメージも!

Q1. ピルについて、どんな意識を持っていますか?
まず始めに、ピルにどのようなイメージを持っているのか聞いてみました。
最も多かったのは「避妊できる」で16.7%でした。そのほかは、「病院で処方される」「副作用がおきる」「生理周期が変更できる」など、いろいろな回答がありました。
現在は、ピルによるホルモンバランスの安定効果、排卵抑制効果、子宮内膜を薄く保つ効果などを応用して、生理痛、排卵痛、過多月経(生理の出血が多い)、生理不順、PMS(月経前症候群)の症状緩和・治療、子宮内膜症の治療にも使われており、ルナルナユーザーの中でもさまざまなイメージがあるようです。

■ ピルを服用している人は4.4%と少数派!

Q2. ピルを服用していますか?
次に、ピルを服用したことがあるかを聞いてみました。
「服用したことはない」と「検討したことはあるが、服用していない」を合わせると、8割弱がピルを服用したことがないという回答でした。
ピルは全世界で約9,800万人の女性に使用されていますが、ルナルナユーザーの服用者が4.4%と少ないことからもわかるように、日本ではまだまだ少数派のようです。ピルが避妊薬として日本で解禁されたのは1999年と先進国の中ではもっとも遅く、まだ15 年しかたっていません。世界と比較して服用者が少ないのは、こうした背景が関係しているのかもしれません。

■ 6割以上が婦人科系の悩み改善のために服用!

Q3. ピルの服用をはじめたきっかけはなんですか?
ではQ2.で現在服用していると回答した人に、ピルの服用を始めたきっかけを聞いてみました。
最も回答の多かった「生理痛を軽減したいから」17.3%をはじめ、「生理不順を改善したいから」16.1%、「生理周期を変更したいから」11.6%、「PMSを軽減したいから」9.9%、「子宮内膜症など婦人科系疾患を治療したいから」6.89%を合わせて61.7%もの人が、婦人科系の悩みを改善するために服用を始めたと答えています。
ピルには避妊効果のほかに、生理周期が規則正しくなったり、出血量の減少により生理痛や過多月経が軽減したりと、女性の生活を改善する効果があります。
次に多いのが避妊目的の服用で「結婚や出産を考えておらず、避妊したいため」15.0%と、「すでに妊娠・出産を経験しているので、避妊したいため」7.6%を合わせて22.6%でした。

■ 約6割の人がカラダに良い変化があらわれたと回答!

Q4. 服用後、どんなカラダの変化がありましたか?
次に、ピルを服用後にカラダにどのような変化があったか聞いてみました。
1位は「生理痛が軽くなった」で14.7%、2位は「生理不順が改善した」12.9%でした。ピルを服用するきっかけとなった、「婦人科系の悩みを解決したい」という期待通りの効果が出ていることがわかります。
そのほかには、「PMSが軽減した」6.2%、「イライラすることが減った」4.0%、「肌が綺麗になった」3.9%など、女性にとってはうれしい効果が出ているようです。
女性の中には生理痛がひどく、痛み止めが手放せなかったり、寝込んでしまうなど、生活に支障をきたす人もいます。そのような症状がある場合は、婦人科などの専門医にピルの服用を相談してみるのも解決策のひとつかもしれません。
一方で、「一時的に吐き気があった」11.8%や、「倦怠感が出た」6.4%など、気になる回答もありました。いくら身近な存在といってもピルは薬です。人によっては“吐き気”や“不正出血”などの副作用が起こることもあります。

■ ピルの効果を維持するためには、毎日同時刻の服用がポイント!

Q5. ピルを決まった時間に服用できていますか?
続いて、ピルを決まった時間に服用できているか聞いてみました。
最も多い回答は、「1ヵ月で1~3回、遅れる」で42.6%、次いで「毎日できている」が24.5%でした。
ピルの効果を維持するためには、1日1錠をほぼ決まった時間に飲むことが大切です。しかし今回の調査では、合わせて6割以上の女性が飲む時間が遅れてしまった経験があると答えています。

■ 飲み忘れ防止策は、毎日の生活サイクルに取り入れることがおすすめ!

Q6. 忘れずに服用するための工夫を教えてください
では、ピルを忘れずに服用するために、どのような工夫をしているか聞いてみました。
「服用時間を決めている」と回答した人が28.1%、次いで「いつも持ち歩いている」と回答した人が21.9%でした。また、16.7%の人が服用時間にアラームをかけていることがわかりました。いつも身近にあるスマートフォンでアラームをかけたり、服用の記録を手帳につけたりするなど、自分なりのツールを使った飲み忘れ防止策も有効です。

■ ピルのメリット・デメリットを理解して、正しい服用を!

Q7. ピルを服用しない理由について教えてください
最後に、Q2.で「検討したことはあるが、服用していない」「服用したことはない」と回答した人に、服用していない理由について聞いてみました。
最も多かった回答は「何だか怖いから」で22.1%です。そのほかにも「副作用が起きるから」14.4%、「ホルモン剤に良いイメージがないから」7.5%などの回答がありました。また、4.6%の人が服用しない理由に「喫煙しているから」と回答。実はタバコを吸う人は、年齢や1日の喫煙本数によっては、循環器系の病気のリスクが高まることがあるため、ピルを服用することができません。


【調査概要】
調査実施時期:2014年 2月
調査方法および人数:『ルナルナ』サイト内にて会員2,436名

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ルナルナ]
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