矢野経済研究所は、国内健康食品市場の調査を実施した。本調査における健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が、錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプ等の商品を対象とする。

【調査結果サマリー】

◆ 2013年度の健康食品市場規模は前年度比100.3%の7,113億円の見込
2013年度の健康食品市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比100.3%の7,113億円を見込む。今後も人口高齢化の進展や消費者の健康への関心の高まりを背景に、健康食品市場の堅調な推移を予測するが、一方で、通信販売チャネルを中心に新規参入企業が見られるなど、競合が激しさを増し、健康食品を取り巻く事業環境は厳しい状況にある。

◆ 主力チャネルは訪問販売から通信販売チャネルへ、ドラッグストアやコンビニエンスストアは売場提案・訴求強化により好調
2012年度の通信販売チャネルの市場規模はメーカー出荷金額ベースで前年度比101.6%の2,800億円で市場全体における構成比も上昇し、主力チャネルとして市場全体を牽引している。また、ドラッグストアにおいては健康食品やその関連商品をまとめて提案し、コンビニエンスストアでは機能性を訴求したドリンク剤の売場が定着するなど、いずれも売場提案や訴求を強化したことで堅調に推移した。

◆ 健康維持・増進、エイジングケア、美容・アンチエイジング、滋養強壮関連素材が拡大基調
健康的なイメージのある青汁や、関節対策として知られているグルコサミンは好調で、美容・アンチエイジング対策としてプラセンタは通信販売チャネルを中心に大幅に拡大した。滋養強壮素材として認知の高いスッポンはユーザー層を拡大し好調に推移した。高齢者人口の増加に伴い、消費者に健康への関心がさらに高まりを見せており、健康維持・増進をはじめ、エイジングケア、美容・アンチエイジング、滋養強壮関連素材が拡大基調にある。


【調査概要】
調査期間:2013年9月~2014年2月
調査対象:健康食品メーカーを中心に、一般食品メーカー、製薬メーカー、関連団体、管轄官庁等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・FAXによるヒアリング、文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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