「胃腸薬(医薬部外品含む)」の購入理由調査 

2014年03月27日
フィールドマーケティング支援サービスを提供するソフトブレーン・フィールドは、クレディセゾンとの共同事業である購買理由データ提供サービスのデータをもとに「胃腸薬(医薬部外品含む)」の購入理由を分析。
本リリースでの分析レポートの対象期間は、2013年12月1日~2014年2月28日の3ヶ月間。全国の消費者から報告された962レシートデータをもとに分析しました。

【調査結果】

◆「太田胃散」が存在感を発揮
胃腸薬の期間中における購入は962レシートとなりました。レシートシェアの1位は「太田胃散 太田胃散」で11.6%、3ヶ月間連続1位でした。2位は「第一三共ヘルスケア 第一三共胃腸薬」で7.1%、3位はロート製薬 パンシロン01+」で6.9%でした。

◆コンビニが早朝と深夜の胃腸薬需要に対応
胃腸薬の購入場所を業態別に見ると、ドラッグストア(薬局を含む)が75.5%、スーパーが12.0%、コンビニエンスストア(以下、コンビニ)11.0%、その他が1.6%でした。このうちドラッグストア、スーパー、コンビニにおける時間帯ごとの購入比率を見ると、コンビニでは「4:00~7:59」に購入した人の比率が14.2%、「20:00~23:59」に購入した人の比率が13.2%となっており、早朝と深夜の胃腸薬需要を取り込んでいることが数字に表れました。

◆ドラッグストアとコンビニでは売れ筋が異なる
業態ごとのレシートシェアを見ると、それぞれトップは異なりました。ドラッグストアでは総合トップの「太田胃散」が13.2%で1位でしたが、スーパーでは「小林薬品 ハリー胃腸内服液」が20.0%で1位、コンビニでは「大鵬薬品 ソルマック」が31.1%でトップとなりました。

上位5位のうちドラッグストアとスーパーでは3つが重なっており、売れ筋商品は似た傾向となりましたが、コンビニではまったく異なるランキングとなりました。2位にランクインしたのは「第一三共ヘルスケア 第一三共胃腸細粒(医薬部外品)」で25.5%、3位は「エスエス製薬 エスエス胃腸顆粒(医薬部外品)」で17.0%、4位は「興和 キャベ2コーワソフト(医薬部外品)」で10.4%、5位は「興和 液キャベコーワ」で4.7%となっており、その場で飲むことのできるドリンクタイプ、気軽に購入できる細粒タイプ、顆粒タイプの医薬部外品のシェアが高いことがわかりました。

◆コンビニでの胃腸薬購入はトライアル要素が高い傾向に

各業態でレシートシェア上位3つに入った商品について、その業態で購入した理由を見てみると、ドラッグストアでは「魅力的な商品特徴」、「いつも買っている」、「値頃感」、「家族が気に入っている」などの理由が購入を後押ししており、家庭の常備品として胃腸薬を購入している様子がうかがえました。

また、スーパーでレシートシェアトップだった流通限定PBの「ハリー胃腸内服液」では、全ての購入者が「値頃感」を理由に挙げており、価格競争力の強さが購入に結びついていることがわかりました。

コンビニで売れている胃腸薬についてはドリンクタイプの「ソルマック」では「魅力的な商品特徴」や「いつも買っている」を挙げた人が多く、ヘビーユーザーが購入していることがわかりました。一方、「第一三共胃腸細粒(医薬部外品)」と「エスエス胃腸顆粒(医薬部外品)」では、「魅力的な商品特徴」に加えて、「値頃感」を挙げる人が多く、1包~3包単位で手軽に購入できるこれらの商材がコンビニを利用する客層のニーズにマッチしていることがうかがえました。

総合レシートシェアランキング上位3位の具体的な購入理由を見ると、いずれもロイヤルユーザーが購入している様子が伺えました。

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[ソフトブレーン・フィールド]
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