2014年大阪市長選挙に関する意識調査 

2014年03月19日
橋下徹市長の辞職に伴う2014年3月23日投票の大阪市長選挙について、政治山ではうるるが提供する、主婦特化型マーケティング調査サイト「暮らしの根っこ」会員のうち大阪府在住、既婚女性を対象に3月10日~14日の間でインターネット調査を実施した(回収数181人)。

今回の調査を通じて、橋下氏の実績は一定の評価を得ているものの、今回の大阪市長選挙についてはその意義について理解されていないことが判明した。

【調査結果】

選挙への関心と橋下氏への支持が高かった前回の市長選

調査ではまず、現在の支持政党について聞きました。日本維新の会が13.3%と最も高く、自由民主党11.6%、公明党6.6%、日本共産党3.3%、民主党1.7%、みんなの党1.7%と続きます。橋下氏のお膝元ということで、維新が自民をわずかに上回る格好となりました。また、59.1%は支持政党なしと回答しており、半数以上が支持政党を有していません。

次に、前回の大阪市長選挙の投票行動をたずねたところ、現在大阪市に住む回答者は59人と少ないものの投票率が67.8%にのぼりました。前回は橋下氏が府知事を辞任して市長選へ鞍替えし、府知事選とのW選挙となり全国的な注目を集めたことが一因と考えられます。また、44.1%が橋下氏に投票したと回答しました。前回の大阪市長選の投票率は60.92%、有権者数に占める橋下氏の支持率は約35.6%だったので、今回のアンケートに回答した既婚女性は、選挙への関心と橋下氏への支持がやや高かったことがわかります。

支持・不支持が分かれる橋下市政への評価

橋下市政への評価は「高く評価する」「評価する」が合計で41.4%、「評価しない」「まったく評価しない」の合計が33.2%、橋下市政への評価は調査対象者によって2分される結果となりました。

自由記述では「この人ならやってくれそうだし、唯一、有言実行に近づく方がからです」「橋下氏の考えは理解できるが拙速すぎて付いていけない感じがする」などの意見が寄せられており、橋下氏個人への評価が橋下市政自体への評価につながっていることが伺えます。

また、橋下市政を「高く評価する」「評価する」という回答者の大多数が大阪都構想を評価しているのに対し、「評価しない」「まったく評価しない」という回答者は「反対」とともに「まだ判断がつかない」と回答している層も一定数存在する結果となっています。

評価されていない辞職・出直し選挙

続いて、辞職・出直し選挙については「評価しない」が51.4%、「どちらでもない」が33.7%という結果となり、今回の大阪市長選挙が行われることへの評価は極めて低いことが判明しました。

自由記述においても「大義が無く独りよがり感が強い」「辞職してまた選挙に出るなんてお金の無駄」「大阪都構想って何?というレベルの人が大多数の今の現状をふまえると、選挙の意味がない。まず、市民に向けて、丁寧に分かりやすく説明する事が大事」など、選挙の意義について強い疑義を提示する声が多数寄せられました。

この傾向は橋下市政を「評価する」と回答した人々であったとしても、「評価しない」「どちらでもない」と回答した割合が高いことから、橋下市政の実績を評価する回答者であっても辞職・出直し選挙を評価していないことが分かりました。

予想される低い投票率

また、大阪市の居住者に今回の選挙は投票に行くかをたずねたところ、「必ず行く」「行くつもり」と回答者の合計が54.2%で、「気が向けば行く」が10.2%、「行かない」が23.7%という結果でした。

自由記述においても「野党が立候補者を立てないので意味がない」「議会のバランスは変わらない」「今の時期でなくても良いと思う」というコメントが寄せられており、大阪市長選挙に対する有権者意識を啓発し、投票率を向上させることが重要です。

また、新市長に求めることを自由記述で回答した結果「財政の無駄をなくして、有意義なお金の使い方をしてほしい」「グダグダ言わずさっさとやる。市民の生活改善を一に考えるべき」「本当に市民の為になる政治をお願いしたい」などの声が多く、「力強いリーダーシップを発揮しつつ、市民と寄り添う市長」を求める大阪府民像がうかがえました。


【調査概要】
調査対象者:大阪府内、20歳以上の既婚女性
回答者数:181
調査期間:2014年3月10日(月)~14日(金)
調査手法:インターネット調査(主婦特化型マーケティング調査サイト「暮らしの根っこ」)

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[政治山]
 マイページ TOP