消費増税に関する意識調査(全国20~50代男女) 

2014年03月13日
マーケティング&リサーチ会社であるシタシオンジャパンは、元「日経トレンディ」編集長で現在は商品ジャーナリストとして活躍する北村 森 氏監修の下、20代から50代の男女1,520名に増税後の消費意識に関するアンケート調査を実施。
※1:調査実施期間:2014年2月15日、16日/調査対象:東京都・大阪府・仙台市・名古屋市・福岡市の20~50代男女1,520名

結果、増税後の生活について「現在の生活レベルを下げたくない」と約8割が回答。そのため支出や購入頻度を減らし、商品をより厳選して購入するなど、消費自体に対して慎重になるという意向が調査によってみえました。
しかし、現状の消費意識について聞いたところ、現在も厳選購入の意向はあっても実際には賢い消費が出来ておらず、それとは正反対の無駄な消費から失敗を経験しており、増税後の消費意識と現状実態が矛盾していることになります。

【調査結果サマリー】

【1】増税後の消費意識調査
増税後の消費意識は「慎重派」が多数。一方、現状の消費と増税後の消費意識に矛盾。
・(1)増税後の生活レベルの願望と不安
増税後は生活レベルは下げたくないと思う一方、増税後の生活は苦しくなるのではと不安視
・(2)増税後の消費意識
増税後は消費を減らし厳選購入の意向
・(3)増税前の消費意識
現状も厳選購入の意向は強いが実際は賢い消費が出来ていない

【調査結果】

増税後の消費意識調査
■増税後の消費意識は「慎重派」が多数。一方、現状の消費と増税後の消費意識に矛盾。
20代から50代の男女1,520人を対象に、増税後の消費意識について調査を行いました。

(1)増税後の生活レベルの不安
増税後は生活レベルは下げたくないと思う一方、増税後の生活は苦しくなるのではと不安視
まず、消費税増税後の生活レベルへの願望と不安について尋ねたところ、78.8%が「増税後もできるだけ生活水準は下げたくない」という願望がある一方、73.0%が「増税後はこれまでよりも家計の見通しが不安だ」と答えました。また、他の項目を見ても、「増税後は家計のやりくりが厳しくなると思う」(不安1位 74.1%)や「増税後はこれまで以上に高額商品の購入が難しくなると思う」(不安2位 73.6%) といった不安から、「増税後はこれまで以上にリーズナブルで良いものを選びたい」(願望1位 79.8%)や「増税後はこれまで以上に購入商品を吟味したい」(願望2位 79.6%)など、増税後の生活レベルは増税前と比べ苦しくなるという不安を抱えながらも、願望としては生活レベルは下げず、購入商品をより吟味しリーズナブルで良いものを慎重に選びたいという傾向が確認出来ました。

(2)増税後の消費意識
増税後は消費を全体的に減らし厳選購入の意向
次に、増税後の消費意識に関して【支出金額】や【購入頻度】、【購入単価】、【購入品目】の項目ごとに尋ねました。すると、全項目で「減ると思う」が「増えると思う」という回答を上回りました。また各項目ごとの回答をみると、特に【購入頻度】や【購入品目の多さ】は「減ると思う」という回答が「増えると思う」を大きく上回ったことから、商品をより吟味し、購入の頻度や購入品目を減らす意向が強いことが見えます。ここから、増税後の消費意識として、購入頻度や購入品目などを減らし、全体的に消費を抑えざるを得ないという消費者のシビアな見解が明らかになりました。

また、増税後の【購入意向】に関して尋ねたところ、約8割が「増税後はこれまで以上に、品質を重視して選びたい」(81.8%)、 「たとえ価格が安くても、増税前まで購入していたものより品質が劣る商品は選びたくない」(82.3%)と回答。
さらに【情報収集】に関して尋ねると、「増税後はこれまで以上に、購入検討時に情報収集を深く行いたい」(73.6%)、「増税後はこれまで以上に、購入までの情報収集や検討に時間をかけたい」 」(73.2%)という意向が7割を越え、消費者が増税後の消費に関してはシビアな見解を持つ中で、購入する商品に関してはより情報収集を行い、厳選購入していきたいという意向が見られます。

(3)現在の消費意識

現在・増税後ともに厳選購入の意向は強いが実際は賢い消費が出来ていない
現在の消費意識について、【買い物の仕方・考え方】を尋ねてみると「買い物をするときは、使い道をよく検討してから買う」(76.6%)、「質の良いものを安く購入するためなら、多少の手間や時間をおしまない」(71.4%)など、現在も厳選購入を実践したい意向があるという回答が得られました。
次に「質の良いものを安く購入するためなら、多少の手間や時間をおしまない」と答えた人の中で、現在の消費に関して【失敗経験】について聞くと「衣料品」(53.0%)や「食料品」(38.0%)など日常的に購入する商品での失敗経験が多いことがわかります。さらに、【失敗した理由】を尋ねると、その理由は「衣料品」に関しては「見た目だけで選んでしまった」(43.6%)や「食料品」では「安かろう、悪かろうという商品だった」(41.4%)などが1位となり、実態として【買い物の仕方・考え方】で読み取れる厳選購入したいという意向とは正反対の消費を行い、失敗を経験していることが判明。また、そのうちの83.1%は増税後の消費意識として「増税後はこれまで以上に購入商品を吟味したい」とも回答しており、現在・増税後ともに厳選購入の意向は強いが実際は賢い消費が出来ていないということがわかります。


【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:20~50代 男女 1520人
・調査実施会社:株式会社シタシオンジャパン
・調査実施期間:2014年2月15日、16日

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
リンク先リサーチPDF
[シタシオンジャパン]
 マイページ TOP