2015年度就職活動に関する調査(2014年1月末状況) 

2014年03月05日
アイデムの人と仕事研究所は、2015年3月に卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生及び大学院1年生の男女505名を対象に、2014年1月末時点の就職活動の進捗状況・企業選定の傾向・就職活動に対する気持ちに関する調査を実施。

【調査結果】

◆ 就職活動の進捗状況
学生に、2014年1月末時点の就職活動状況を「現在行っている主な活動」と「最も選考が進んでいる企業の進捗」に分けて聞いた。「現在行っている主な活動」においては、「エントリー活動段階」を挙げた者が67.1%と、前回の12月末状況の57.0%から約1割増える結果となった。また、「面接・試験段階」の回答割合も微増しており、少しずつ就職活動が進んでいる様子がうかがえる。男女別に見ると、男性に比べて女性の方が「エントリー活動段階」の回答割合が高くなっている。

◆ エントリーシート・履歴書提出企業数
「就職活動の進捗状況」において、すでに内々定を獲得している学生と「現在行っている主な活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「エントリー活動段階」と回答した学生に対し、2014年1月末時点でエントリーシートや履歴書を提出した企業の数を聞いた。結果は1人平均8.84社となり、男性では9.25社、女性では8.45社となっている。また、大企業志向の者の平均は9.70社と、中小企業志向の者(7.40社)や企業規模を意識していない者(8.50社)よりも多くなっている。
 回答分布を見ると、「1~9社」が71.4%で約7割を占め、「10~29社」21.4%、「30~49社」が4.0%、「50社以上」が3.1%だった。12月末状況調査と比較すると、「10~29社」と回答した者が1割近く増える結果となっている。

◆ エントリーシート・履歴書の作成時間
「就職活動の進捗状況」において、すでに内々定を獲得している学生と「現在行っている主な活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「エントリー活動段階」と回答した学生に対し、エントリーシートや履歴書の作成に、どのくらいの時間をかけているか聞いた。結果は、1件あたり平均146.08分となり、2時間半近くを費やしていることが明らかになった。
男女別で見ると、男性では120.84分、女性では169.92分と、女性の方が時間をかけてエントリーシートや履歴書を作成している様子がうかがえる。また、大企業志向の者では平均151.95分、中小企業志向の者では平均144.51分、企業規模を意識していない者では平均133.30分となっている。回答分布を見ると、回答が多かった順に「1~2時間未満」28.4%、「2~3時間未満」20.5%、「3~4時間未満」17.4%となっている。

◆ 面接選考企業数
「就職活動の進捗状況」において、すでに内々定を獲得している学生と「現在行っている主な活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「面接・試験段階」と回答した学生に対し、2014年1月末時点で、面接の選考(グループワークやグループディスカッションも含む)を行った企業の数を聞いた。平均は2.52社となり、男性では2.75社、女性では2.29社と、男性の方がやや多くなっている。また、大企業志向の者の平均は2.52社、中小企業志向の者は2.40社、企業規模を意識していない者は2.63社という結果になった。回答分布を見ると、12月末状況調査と比較すると、「0社」「1~2社」の回答割合が低く、その分「3~4社」「5社以上」の回答割合が高くなっており、面接選考に進んでいる者が徐々に増えてきていることがうかがえる。

◆ 会社説明会参加回数
「現在取り組んでいる就職活動準備・対策」において、「個別企業の説明会・セミナーへの参加」と「複数企業合同の説明会・セミナーへの参加」と回答した学生に対し、2014年1月末までに、企業の会社説明会・セミナーに何回参加したかを聞いた。結果は、平均で14.50回となっている。大企業志向の者の平均は18.76社となり、中小企業志向の者の約2倍の参加回数となっている。
また、回答分布を見ると、「1~4回」22.2% 、「5~9回」19.6%と10回未満の参加回数の者は4割に留まり、10回以上参加している者が過半数となった。12月末状況調査と比較しても、10回以上参加している者の割合は34.2%から23.9ポイント伸ばし、58.1%となっている。「30回以上」の参加回数の者も16.3%おり、1月に多くの会社説明会・セミナーが行われていたことがうかがえる。

◆ 会社説明会の欠席理由
「現在取り組んでいる就職活動準備・対策」において、「個別企業の説明会・セミナーへの参加」と「複数企業合同の説明会・セミナーへの参加」と回答した学生に対し、2014年1月末時点で、参加申込をしたにもかかわらず、会社説明会・セミナーを欠席したことがあるかを聞いた。52.6%の学生が「全て参加している」とした一方、「参加しなかったことがある」とした者も47.4%と約半数に上った。また、「参加しなかったことがある」と回答した学生に、その理由を聞くと、「体調不良だったから」が36.6%で最多となった。
「行くのが面倒になったから」28.3%、「より志望度の高い企業の説明会・選考、またはその準備があったから」24.1%が続いている。

◆ 企業規模に対する志向
学生に、就職活動を行うにあたり、大企業と中小企業のどちらを志望する気持ちが強いかを聞くと、「大企業」、「どちらかと言えば大企業」という回答が51.1%に上った。「中小企業」、「どちらかと言えば中小企業」と回答した者は合わせて26.1%、「企業の規模は全く意識していない」は22.8%となっている。
男女別で見ると、男性は「大企業志向(『大企業』+『どちらかと言えば大企業』/以下同)」が58.7%、「中小企業志向(『中小企業』+『どちらかと言えば中小企業』/以下同)」22.2% 、「企業の規模は全く意識していない」19.0%の順となった。
一方、女性では、「大企業志向」43.5%、「中小企業志向」30.0%、「企業の規模は全く意識していない」26.5%の順となった。男性に比べて、大企業を志望する者の割合が低く、その分、中小企業を志望する者と企業規模を意識していない者の割合が高い。
文理別で見ると、「大企業志向」は文系で45.1%、理系で61.1%となり、理系の方がその傾向が強い。

◆ 就職活動状況を表す言葉
学生に、就職活動の現状や現在の気持ちを「四字熟語」で答えてもらった。1位(42票)は「五里霧中」、2位(28票)は「一期一会」、3位(26票)「暗中模索」「四苦八苦」という結果になった。結果からは、学生が就職活動の成功に向けた糸口をつかもうともがき苦しんでいる様子が感じられる一方で、就職活動を通した出会いや経験を前向きに捉えようとしている様子も垣間見える。


【調査概要】
調査目的:2014年1月末時点における就職活動の準備・進捗状況等から、
就職活動を行う学生の実態を明らかにすること
調査対象:2015年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生及び大学院1年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年1月31日~2月6日
有効回答:505名(男性252名、女性253名/文系315名、理系190名)

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