2015年度就職活動に関する調査(2013年12月末状況) 

2014年02月12日
アイデムの人と仕事研究所は、2015年3月に卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生及び大学院1年生の男女491名を対象に、2013年12月末時点の就職活動の進捗状況・企業選定の傾向・就職活動に対する気持ちに関する調査を実施した。

<調査結果概要>

【進捗状況について】
・現在のステータス: 現在のステータスで最も多いのは「エントリー活動段階」57.0%
・エントリーシート・履歴書の提出社数は「平均8.93社」
・現在までに取り組んだ活動で最も多いのは「就活サイトへの登録」68.9%
・今後取り組む予定の活動で最も多いのは「面接対策」51.6%
・企業説明会への参加 : 個別企業及び複数企業合同の説明会への参加回数は10回以上が34.2%
・説明会参加後に、企業の印象が「悪くなったことがある」学生が47.6%
・その理由で最も多いのは「説明会登壇者の話の内容が良くなかった」42.0%

【企業選定の傾向について】
・企業規模に関する志向:「大企業志向」50.9%、「中小企業志向」24.6%
・「業界に全くこだわらずに、企業を探す」も43.8%
・選定で重視すること: 「事業内容」83.1%、「会社・社員の雰囲気」80.5%、「職種」78.2%、「業界」75.4%

【就職活動に対する気持ち】
・就職活動での不安:「期待≦不安」が約7割、10月末状況調査との比較では、不安感減少

<調査結果の詳細>

・就職活動の進捗状況

学生に対し、2013年12月末時点の就職活動状況について、「現在行なっている主な活動」を聞いた。回答では、10月末時点の調査では60.7%だった「準備活動段階」の者は26.7%と大幅に少なくなり、代わって「エントリー活動段階」に進んでいる者が57.0%と約6割を占めた。「まだ何も始めていない」の回答者も、 10月末時点の35.3%から11.2%へと減少しており、12月1日の就職活動解禁から1ヶ月が過ぎ、多くの学生が企業へのエントリー活動に移行していることがうかがえる。
男女別に見ると、男性に比べて女性の方が「エントリー活動段階」の回答割合が高い。反面、「準備活動段階」「まだ何も始めていない」の回答割合は低く、女性の方が就職活動の進捗が早い傾向がある。

・エントリーシート・履歴書提出企業数

「就職活動の進捗状況」において、すでに内々定を獲得している学生と「現在行っている活動」もしくは「最も選考が進んでいる企業の進捗」が「エントリー活動段階」と回答した学生に対し、2013年12月末時点でエントリーシートや履歴書を提出した企業の数を聞いた。1人平均8.93社となり、男性では8.09社、女性では9.74社と、女性の方が提出企業数が多い。また、大企業志向の者の平均は10.63社と、中小企業志向の者と企業規模にこだわりのない者よりも多くなっている。回答分布を見ると、「1~9社」が78.9%で約8割を占め、「10~29社」11.8%、「30~49社」が4.9%、「50社以上」が4.4%だった。

・現在取り組んでいる就職活動準備・対策

「「就職活動の進捗状況」において、「まだ何も始めていない」以外の回答をした学生に対し、2013年12月末現在もしくはそれまでに取り組んだ就職活動の準備・対策について聞いた。最も多かったのは、「就活サイトへの登録」で68.9%、次いで、「学校/キャリアセンターの就職ガイダンス・セミナーへの参加」64.5%、「自己分析」62.4%の順となっている。
男女別で見ると、女性の方が各項目に対する回答割合が高く、より多くの対策をしていることがうかがえる。男女別で見ると、女性の方が各項目に対する回答割合が高く、より多くの対策をしていることがうかがえる。

・今後新たに取り組む就職活動準備・対策

「就職活動の進捗状況」において、「内々定獲得/就活終了段階」以外の回答をした学生に対し、今後新たに取り組む予定の就職活動の準備・対策について聞いた。最も多かったのは、「面接対策」で51.6%だった。次いで、「エントリーシート対策」34.6%、「筆記試験対策」31.4%の順となっており、具体的な選考を意識した対策内容が上位に挙がった。

・会社説明会参加回数

「現在取り組んでいる就職活動準備・対策」において、「個別企業の説明会・セミナーへの参加」と「複数企業合同の説明会・セミナーへの参加」と回答した学生に対し、2013年12月末までに、何社の会社説明会・セミナーに参加したかを聞いた。結果は、「5~9回」34.2%、「1~4回」31.6%と10回未満の参加回数の者が6割以上となった。

・会社説明会参加後の印象の変化


「現在取り組んでいる就職活動準備・対策」において、「個別企業の説明会・セミナーへの参加」と「複数企業合同の説明会・セミナーへの参加」と回答した学生に対し、企業の会社説明会・セミナーに参加して、その企業の印象が悪くなったことがあるかを聞いた。印象が悪くなったことが「あった」が47.6%、「なかった」が52.4%と、半数ずつとなる結果であった。
さらに、印象が悪くなったことが「あった」と回答した学生に対し、その理由を聞くと、「説明会でプレゼン・説明をした人の話した内容が良くなかった」42.0%、「説明会でプレゼン・説明した人に熱意や情熱を感じなかった」32.8%、「説明会の運営スタッフの対応が良くなった」27.5%、「説明会でプレゼン・説明をした人の対応が良くなかった」26.7%と、説明会の登壇者や運営スタッフに対する指摘が多く挙げられた。

・企業選定の際に重視するもの

学生に、志望企業を選定する際に、以下の26項目をどの程度重視するかを聞いた。重視派(「重視している」+「どちらかといえば重視している」の合計/以下同)が多かったのは、順に「事業内容」(83.1%)、「会社・社員の雰囲気」(80.5%)、「職種」(78.2%)、「業界」(75.4%)、「勤務地」(70.1%)だった。

反対に、非重視派(「重視していない」+「どちらかと言えば重視していない」の合計/以下同)が多かったのは、「外資系企業であること」「海外展開していること」「上場企業であること」だった。

・就職活動での不安

学生に、就職活動に対する心境として、期待と不安のどちらが大きいかを聞いた。結果は、「不安のみで、期待は全くない」16.9%、「期待もあるが、どちらかと言えば不安の方が大きい」33.8%、「期待と不安は同程度である」23.8%となり、7割以上の学生が、期待と不安が同程度もしくは不安の方が大きいと感じていることがわかった。
10月末状況調査と比較すると、今回の調査では「不安もあるが、どちらかと言えば期待の方が大きい」の割合が高くなっていた。


【調査概要】
・調査目的:2013年12月末時点における就職活動の準備・進捗状況等から、就職活動を行う学生の実態を明らかにすること
・調査対象:2015年3月卒業予定で、民間企業への就職を希望している大学3年生、及び大学院1年生の男女
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2014年1月10日~1月16日
・有効回答:491名(男性250名、女性241名/文系304名、理系187名)

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