RTDに関する消費者飲用実態調査 

2013年02月07日
サントリーは、RTD※1に関する消費者飲用実態調査を実施。

※1「Ready to Drink」の略語。そのまますぐ飲める缶チューハイや缶カクテルなど低アルコール飲料を表しています。

【調査サマリー】

I.RTD市場について
2012年のRTD市場は、アルコール度数や甘さ嗜好の二極化による新規需要の拡大に加え、機能系RTD※2市場の伸長を受け、1億2,290万ケース※3(対前年104%)と5年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しました。この傾向は今後も続き、2013年もさらなる拡大が見込まれます。

II.消費者飲用実態調査
(1)拡大を続けるRTD
 -最近購入して飲んだお酒: RTDが全体の第2位、女性の中では第1位に
 -RTDの飲用シーン: 「食事中」が5割を超え、第1位に
 -RTDの食事中の飲用増加理由: “食事との相性”のほか“機能性”もポイントに
 -約6割が、RTDに“機能性”を求める傾向

(2)アルコール度数の異なる商品を買い分ける時代へ
 -約9割が、購入時にアルコール度数を確認
  3人に1人が、アルコール度数の異なる商品を買い分ける傾向
 -「お酒に強い人」の約6割が、アルコール度数低めのRTDも飲用
  「お酒に弱い人」の約5割が、アルコール度数高めのRTDも飲用
 -気分・目的に合わせてアルコール度数の異なる商品を買い分ける傾向

(3)20代のお酒の飲用傾向
 -自宅でのお酒の飲用頻度が高まる傾向。中でも20代が顕著に
 -お酒へのポジティブな意識が高い20代 「色々な味・フレーバーのお酒を楽しみたい」、「おいしくお酒が飲めるお店について知るのは楽しい」

※2 既存商品と比較し、カロリーをオフにしたものや、糖類(または糖質)をゼロ(オフを含む)にしたものの総称を表しています。
※3 1ケース=250ml×24本換算

【調査結果詳細】

 I.RTD市場について
<市場全体の動向>

2012年のRTD市場は、1億2,290万ケース(対前年104%)と好調に推移し、5年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長しました。引き続き好調な機能系RTDに加え、アルコール度数や甘さ嗜好の二極化などによる新規需要の拡大が、市場の好調要因として考えられます。
こうした傾向は今後も続き、2013年のRTD市場は、1億2,500万ケース(対前年102%)に拡大するものと推定されます。

<機能系RTDの動向>
拡大するRTD市場において、機能系RTD市場も伸長を続けており、2012年は4,800万ケース(対前年108%)となりました。近年の健康志向を受け、機能系RTDに対するニーズは引き続き増加傾向にあり、この傾向は今後も継続していくことが予想されます。

II.消費者飲用実態調査

【調査概要】
・調査対象:
 (1)最近1ヵ月にアルコールを飲用した20代~50代の男女3,000人
 (2)(1)のうち、最近1ヶ月に一般的な家庭用のRTDを飲用した人1,318人
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2012年11月10日~11月11日

1.拡大を続けるRTD
(1)-1)生活の中に広がるRTD
最近購入して飲んだお酒 RTDが全体の第2位、女性の中では第1位に


最近1ヵ月にアルコールを飲用した人に、自分で購入して自宅で飲用したお酒について聞くと、「ビール」(56.5%)、「RTD」(43.9%)、「新ジャンル(第3のビール)」(43.1%)の順となりました。特に女性にでは、「RTD」(51.6%)が「ビール」(49.4%)や「新ジャンル(第3のビール)」(38.3%)を上回り、第1位となりました。RTDが、日常的に飲用されるお酒として広く浸透していることがわかります。

(1)-2)食事シーンで存在感を高めるRTD
RTDの飲用シーン 「食事やおつまみなどを食べているとき」が5割を超え、第1位に


最近1ヵ月にRTDを飲用した人に、自宅でRTDを飲むシーンについて質問すると、「食事やおつまみなどを食べているとき」が5割超(54.2%)となり、「お風呂あがりのとき」(24.6%)や「家族・知人・恋人と一緒にいるとき」(23.9%)など、他の回答を大幅に上回る結果となりました。
また、1年前と比べ自宅で食事をするときに飲むことが増えたお酒を尋ねると、「RTD」が、「新ジャンル」(17.5%)や「ビール」(13.5%)、「ワイン」(11.2%)、などを押さえ、第1位(24.1%)となりました。RTDが食事シーンに浸透し、支持を集めていることがみてとれます。

(1)-3)食事中の飲用増加理由
RTDの食事中の飲用増加理由 “食事との相性”のほか、“機能性”もポイントに


自宅で食事をするときにRTDを飲むことがある、または1年前と比べて飲むことが増えたと回答した人に、その理由を聞くと、「味わいの多様さ」や「手頃な値段」に加え、「料理と一緒に楽しめる味・フレーバーが増えた」(35.7%)、「甘すぎない商品が増えた」(28.8%)など、“食事との相性の高まり”が大きな要因であることがわかりました。また、「低カロリー、カロリーオフなどの商品が増えた」(32.4%)のように、機能系商品の広まりも高く評価されているようです。

(1)-4)RTDに求められる“機能性”
約6割が、RTDに“機能性”を求める傾向


最近1ヵ月にRTDを飲用した人に、「カロリーオフ」や「糖類(または糖質)ゼロ(オフを含む)」などの“機能性”があったほうが良いか質問すると、約6割(57.1%)が「あったほうが良い」と考えていることがわかりました。RTDが日常生活に浸透し、飲用頻度が高まってきているからこそ、RTDに対する“機能性”が求められているのかもしれません。

2.アルコール度数の異なる商品を買い分ける時代へ
(2)-1)アルコール度数による選択意識の変化
約9割が、購入時にアルコール度数を確認 3人に1人が、アルコール度数の異なる商品を買い分ける傾向


最近1ヵ月にRTDを飲用した人に、RTDを購入する際、アルコール度数を確認するか質問すると、約9割(89.3%)が「確認する」と回答しました。さらに、アルコール度数の選択方法について尋ねると、3人に1人(33.6%)が「アルコール度数の異なるものを買い分ける」と回答し、年々その比率が高まっていることがわかりました。

(2)-2)アルコール度数の選択傾向
「お酒に強い人」の約6割が、アルコール度数低めのRTDも飲用
「お酒に弱い人」の約5割が、アルコール度数高めのRTDも飲用


最近1ヵ月にRTDを飲用した人のうち、「自分はお酒に強い」と自認する人の約6割(59.7%)が、日常的にアルコール度数が低めのRTDも飲用していると回答しました。一方、「自分はお酒に弱い」と自認する人の中でも、約5割(49.7%)が日常的にアルコール度数が高めのRTDも飲用していることがわかりました。

(2)-3)アルコール度数の選択理由
気分・目的に合わせて アルコール度数の異なる商品を買い分ける傾向


続いて、「アルコール度数の高いRTDを飲む」と回答した人に飲用理由を聞くと、「自分はお酒に強いから」という理由は29.8%にとどまり、「ストレスを発散したいから」(49.9%)、「手頃な値段で酔うことができるから」(49.8%)などの回答が多く見られました。
一方、「アルコール度数の低いRTDを飲む」と回答した人に飲用理由を聞くと、「自分はお酒に弱いから」という理由は26.3%にとどまり、「飲みやすく気軽に飲めるから」(67.2%)、「のんびりリラックスした気分を味わえるから」(58.6%)などとなりました。
単に、「自分はアルコールに強い」と考える人が高アルコール商品を、「弱い」と考える人が低アルコール商品を選んでいるだけではなく、飲用者の多くが、自分の気分や目的に合わせてアルコール度数の異なる商品を買い分けていることがわかりました。

3.20代のお酒の飲用傾向
(3)-1)自宅でお酒の飲用頻度が高まる20代
自宅でのお酒の飲用頻度が高まる傾向 中でも20代が顕著に


最近1ヵ月にアルコールを飲用した人に、自宅でお酒を飲む頻度を聞いたところ、週に1日以上自宅で飲酒をすると回答した人の割合が8割を超え、3年前と比較して4.5%増加しました。中でも、20代の増加率が6.2%増と高く、若い世代で、自宅でお酒を飲む頻度が増えていることがわかりました。

(3)-2)積極的にお酒を楽しむ20代
お酒へのポジティブな意識が高い20代
「色々な味・フレーバーのお酒を楽しみたい」、「おいしくお酒が飲めるお店について知るのは楽しい」など


続いてお酒に対する意識を聞くと、「お酒を飲むことが好き」(86.8%)が最も多く、次いで「人と集まってお酒を飲むことは楽しい」(79.2%)となりました。さらに、20代に限定して見てみると、「色々な味・フレーバーのお酒を楽しみたい」、「おいしくお酒が飲めるお店について知るのは楽しい」、「いつも飲むお酒とは違う種類のお酒も試してみたい」などの回答も7割を超え、他の世代と比較して、よりお酒に対して積極的な意識が見られました。

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