デジタル印刷市場に関する調査 2013 

2014年02月07日
矢野経済研究所は、国内のデジタル印刷市場の調査を実施した。

本調査におけるデジタル印刷市場とは、商業用デジタル印刷機で印刷された印刷物、及び印刷サービスで構成された市場を指し、印刷業を主な事業として展開している事業者を対象とする。有版の印刷機による印刷物、及び印刷サービスは含まない。

調査結果サマリー

◆2012年度のデジタル印刷市場は2,818億円、増加するも実態は引き続き厳しい状況
2012年度のデジタル印刷市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比5.1%増の2,818億円となった。震災関連の需要が増加し、これが市場規模を押し上げた大きな要因となった。

◆2013年度のデジタル印刷市場は2,900億円、前年度比2.9%増の見込み、2014年度は2,935億円、前年度比1.2%増と予測
2013年度のデジタル印刷市場規模(事業者売上高ベース)は2,900億円、前年度比2.9%増の見込み、2014年度の同市場は前年度比1.2%増の2,935億円になると予測する。近年、市場規模は増加傾向にあるものの、需要動向自体は2年前と大きく変わらない中で市場を押し上げている震災関連の需要が徐々に減少していることから、今後、市場は再び減少に転じることも十分考えられる。
ただ、市場環境の厳しさが増す中で、従来の印刷ビジネスの延長からの脱却を図る動き自体は強まっている。今後、印刷事業者各社ではこの市場の変容の流れに付いていくことが、自社のデジタル印刷サービス事業の成長に繋がり、引いてはこれが市場拡大を左右すると考える。


【調査概要】
1.調査期間:2013年10月~12月
2.調査対象:国内主要デジタル印刷事業者等
3.調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、ならびに文献調査併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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