企業の『モチベーション向上施策』に関する調査 

2014年01月30日
ジェイティービーモチベーションズ(JTBモチベーションズ)は、「企業の『モチベーション向上施策』に関する調査」の報告書をまとめた。

本調査は、企業の大きな関心事である社員のモチベーション向上に関し、実際にどのような施策が行われているかを、ビジネス誌に掲載された約300の施策について集計・分析を行ったものです。産業界の最前線の情報を掲載するビジネス誌に取り上げられた内容は、読者であるビジネスパーソンや経営者の関心を凝縮したものであり、産業界における需要のトレンドを反映したものと言えます。こうした情報を、モチベーション向上施策という切り口で収集し分析することで、企業における組織開発や人材育成について検討する際の資料とすることを目的としています。

【調査結果の概要】

○ モチベーション向上施策の3大カテゴリーは、「キャリア・成長の支援」、「知識・能力・スキル向上」、「コミュニケーション促進」
収集された293の施策を内容別に集計した結果、最も多かったのは、「キャリア・成長の支援」30.0%、次いで「知識・能力・スキルの向上」28.7%、「コミュニケーション促進」26.3%でした。この3つが、企業におけるモチベーション向上施策の3大カテゴリーであると言えます。逆に少なかったのは、「社会貢献」「家族への働きかけ」などでした。

○「制度」で土台を作り、「教育・研修」により成長を促し、「会議・イベント」でメリハリをつけて、モチベーション向上を実現する
施策を、用いられている手法で集計すると、最も多かったのは、「制度」35.2%、次いで「教育・研修」26.3%、「会議・イベント」22.5%でした。この3つが企業におけるモチベーション向上施策を実行する際の3大手法と言えます。

○「キャリア・成長の支援」は、企業の狙いを反映
研究職や技術職のキャリア支援により商品開発力を高める、雇用が多様化する中でアルバイトやパートのモチベーションを高め戦力化するなど個々の企業の持つ背景を基に企画・実施されていました。

○ 「知識・能力・スキル向上」は、安定した教育の仕組みと自由に選べる形式で
体系化、定期開催化により仕組みとして安定的に運営されている教育・研修が大勢を占め、また、受講内容や期日・形式を社員が選べるような自由度の高いプログラムも多く見られました。

○「語り合う」会議・イベントで「コミュニケーション促進」
「コミュニケーション促進」の施策では、会社を離れて語り合う合宿など「語り合い」に焦点を当てた施策が多く、より深いコミュニケーションの促進が求められていることが推察されます。

【業界別のモチベーション向上施策の特徴】

■ 製造業
製造業のモチベーション向上施策は、「コミュニケーション促進」に力点が置かれ、特に、実際に社員同士が交流するリアルコミュニケーションが重視されていることがわかりました。また、「アイデア創出・提案の促進」も他業界に比べて多く、商品開発力や技術開発力の強化により、企業力とモチベーションの向上図りたいという業界の特徴がうかがわれました。

■ 医薬品関連製造業
医薬品関連製造業のモチベーション向上施策は、専門性の高い製品を扱うという業界の特徴から、社員一人一人の資質向上を目指す「キャリア・成長の支援」と「知識・能力・スキル向上」に集中特化していました。

■IT・通信業
IT・通信業では、個人での業務が多いSEなどの技術職を抱えており、また顧客企業への派遣業務等もあって、社員同士の直接的な交流が不足しがちであることから、「コミュニケーション促進」の施策に力点が置かれ、特に、ざっくばらんに気軽なコミュニケーション促進が主流でした。教育に基礎学力・一般教養などが取り入れられているのが、若い技術者を抱える業界の特徴といえます。

■ 卸売・小売業
卸売・小売業では、対面接客が要となる業界特徴を反映し、「顧客志向向上」が最多でした。知識・能力として、承認や評価の指標として、企業理念として、など多面的に実施されています。方向としては、接客のマインド等を体得的に学ぶ「内面化」と、コンテストなどで見える可する「外面化」の両方が行われています。

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[JTBモチベーションズ]
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