ADK 環境エネルギー総合調査
2014年01月27日この調査は、エコ行動に関する生活者心理を解明し、近い将来に起こる住まいや暮らしのスマートシティ化、環境エネルギーに関する商品やサービスの普及促進に役立てることを目的とします。
調査においては、人がエコ行動に積極的になれない心理=「エコストレス」に注目し、クールビズやウォームビズへの対応、太陽光発電システムやハイブリッドカーの購入など、30のエコ行動について、エコストレスを測りました。さらにエコストレスを感じる傾向をもとに、生活者を6タイプのクラスターに分類しています。
また、これら30のエコ行動を促すモチベーションとなる心理要因についても、Ethical(倫理性)、 Economical(経済性)、Enjoyable(娯楽性)という、“3つのE”の視点をもとに分析しました。
【調査結果トピックス】
① お金が節約できないとエコ生活をしない若者。逆にシニアはエコ生活はかっこいいと考える。
② 意外にエコストレスが高い「エコ・イベント参加」「カーシェアリング」「太陽光発電システム設置」。
③ 省エネ家電の利用、地域リサイクル活動参加などは、「重要と考える」が「実際には行っていない」。
調査内容トピックス①
若者層は「節約にならなければ、エコな生活はしない」。高年齢層は、「エコ活動を取り込んだ生活はかっこいい」と考えている。
・「家計の節約にならなければエコな生活はしたくない」と考える人の割合は、20代で64.7%と高いが、年齢が高くなるほど割合が減り、60代では51.6%。若い世代ほど、エコ活動に「おトク」を求める傾向が強い。
・「エコ活動を取り込んでいるライフスタイルはかっこいい」と考える人は、20代では58.5%だが、60代では70%まで高まる。高年齢層ほど「エコライフがかっこいい」と考える傾向がある。
調査内容トピックス②
エコ・イベント参加、カーシェアリング、太陽光発電システム設置などはエコストレスが高い。逆にエコストレスが低いのは、エコバッグ使用、クールビズ、アイドリングストップなど。
・「環境保護を目的としたイベントに参加する」はエコストレスが高く、78%の人が負担に感じる。「自動車を持たずカーシェアリングやレンタカーを利用」(76%)や、「太陽光発電(ソーラー発電)システムで自家発電を行う」(74%)も高い。集団行動や家の設備変更などにストレスを感じる傾向がある。
・逆に「節電のためクールビズやウォームビズを行う」(23%)、「エコバッグを持参しレジ袋利用を避ける」(24%)などの日常生活に密着した行為へのエコストレスは低い。
調査内容トピックス③
省エネ家電利用、地域リサイクル活動への参加、ハイブリッドカーやカーボンオフセット商品の購入などは、「重要と考える」が「実際には行っていない」。
・「高性能な省エネ機能を搭載した電化製品を利用する」ことを「重要と思う」割合は73%だが、実際の利用は38%にとどまる。意識と行動の間にギャップがある。
・その他「地域のリサイクル活動に参加する」「電気自動車やハイブリッド自動車を利用する」「カーボンオフセット(排出CO2相殺)の商品を選ぶ」などにおいても、意識と行動の間にギャップが存在する。
【調査概要】
調査名:環境エネルギー総合調査
調査対象と回収サンプル数:20~69歳男女 3,320人
調査エリア:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2013年7月30日(火)~8月1日(木)
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