「消費税率引き上げ」に関する調査 

2014年01月23日
インターワイヤードが運営するネットリサーチのDIMSDRIVEでは、「消費税率アップ」についてアンケート調査を行い、買い物の見直しや生活への影響、価格表示方法などについてまとめた。調査は2013年12月13日~12月27日にかけて実施し、DIMSDRIVEモニター7,275人から回答を得ています。

【調査結果サマリー】

●引き上げられた消費税、用途を知っている人は半数以下。女性は3割

●3割の人が、消費税率アップで「大きな買い物予定を見直し」

●税率アップ後、買い物方法に「変化がありそう」59.0%

●半数は支出を制限、「家計を引き締め、税率アップ分の支出が増えないように」

●年収299万円以下の26.3%が「死活問題」

●家計を見直すとしたら? まずは「食」から

●価格表示は「税込総額派」が6割。「本体価格派」は1割ほど

●「軽減税率」支持者多数! 消費税【5%】では46.9%が、【8%】では67.9%が支持

●引き上げは仕方ないが・・・「無駄に使われるのでは?」「まず歳出を減らすべき」意見いろいろ


【調査結果】

3割の人が、消費税率アップで「大きな買い物予定を見直し」

■消費税率で、大きな買い物は?
大きな買い物について、”消費税率アップに伴う、見直し・変更予定“を尋ねた。
「特に見直し・変更はしていない/予定がない」という人は67.7%である。何らかの見直し・変更をする/した人は32.3%であった。(うち、「見直し・変更をし、すでに対処・購入済み」という人は2.3%、今後予定している人は30.0%)
見直しの内容については、「購入時期を、前倒しする(8%に上がる前に買う)」16.6%が最多である。「8%に上がる直前のバーゲンを待つ」という人は4.4%。「購入する量を減らす」8.8%、「購入を見送る・諦める」7.1%、「購入予算を見直す」6.4%という割合であった。

■では、見直し予定のモノは?
見直しや変更をしている・予定がある人に、自由記述方式で”見直しや変更をしたモノは何ですか”と尋ねた。
最も多かったのは「車」280票、次いで「家電(物の指定はナシ)」103票、「パソコン」95票、「住宅・不動産(購入)」64票、「冷蔵庫」49票、「住宅リフォーム」48票と続いた。

税率アップ後、買い物方法に「変化がありそう」 59.0%

■消費税率アップで、普段の買い物に変化は?
一方、”4月以降の普段の買い物”について尋ねたところ、「特に変化はないと思う」人は41.0%で、『変化がありそう』と考える人が59.0%に上った。変化の内容については、「購入する数や頻度を減らす」29.4%が最も多く、「安売りの際のまとめ買いが増える」26.6%、「今まで以上に、商品の比較検討を念入りにする」22.6%、「購入する商品を変える」21.8%と続いた。

◆変化がありそうだと考える人の割合(男女別、女性:年代別、世帯年収別)
<男女別>
男性は53.3%だったのに対し、食料品などを買う事が多い女性は67.5%と割合が高い。

<年代別>
年代が上がるほど割合が増える傾向にあるが、【40代】だけ値が飛びぬけて高く、70.6%となっている。

<世帯年収別>
年収が上がるにつれ、変化がありそうだと考える割合は少なくなる傾向にあり、年収『1,000万円』を超える層では5割を切っている。

半数は支出を制限、「家計を引き締め、税率アップ分の支出が増えないように」

■税率アップ分の支出について
税率が8%にアップする事による”支出”について、”支出増”として対応するか、”節約”で対応するかを尋ねた。「今まで通りに消費し、税率アップ分は支出増加」と回答した人は22.4%と2割であった。一方で「家計を引き締め、税率アップ分の支出が増えないようにする」と回答した人は56.2%と半数以上である。税率アップ分だけ税収が増える事が期待されるが、多くの人は支出を制限してしまうようである。

<世帯年収別>
年収が少ないほど、「家計を引き締める」割合が高い傾向にある。最も年収が少ない層の【299万円以下】では62.7%が「引き締める」と回答し、「支出増加」は15.4%と1割台である。一方で【1000万円以上】の層は、38%~46%が「支出増加」と回答している。
<性年代別>
どの年代も、女性よりも男性の方が「支出増加」の割合が多く、「引き締め」の割合が少ない。また、男女ともに若年層(20・30代)では、他の年代に比べて「支出増加」の割合がやや高い。

年収299万円以下の26.3%が 「死活問題」

■家計への影響度合い
消費税率のアップが家計にどの程度影響を与えるか、については「かなり苦しく、死活問題である」という切羽詰まった人が12.6%と1割を超えた。また、「かなり苦しくなりそう」という人も23.1%おり、厳しい状況を予想する人が35%以上に上る。「影響はなさそう」と回答した人は14.8%と少なく、『苦しくなる』と回答した人は73.7%と多い。

<世帯年収別>
最も年収が少ない層である【299万円以下】の人では、26.3%が「死活問題である」と回答。【449万円以下】の人では8割以上が『苦しくなる』と回答した。年収が上がるほど『苦しくなる』人の割合は減っているが、【1500万円以上】の年収がある人でも、4割は『苦しくなる』と回答している。程度に差はあるものの、収入の多さに関係なく、苦しくなるという人が多い。

<学生までのお子様 有無別>
新生児~学生までのお子様がいる人、いない人では…
【いる人】は78.4%が、【いない人】は72.4%が『苦しくなる』と回答した。
【いる人】の方が割合は高く、6ptの差となっている。

家計を見直すとしたら?  まずは「食」から

■家計見直し 見直す項目
“支出を見直すとしたら”という前提で、どの項目を見直すかを尋ねた。最も多かったのは「食費」41.5%、次いで「外食費」38.3%と続き『食』に関する費用をまず見直すという家庭が多いようである。以下、「レジャー費」31.5%、「水道・ガス・電気代」25.3%、「日用品・雑貨購入費」25.3%と続いた。上位の項目は、契約を見直す必要がなく、家庭内ですぐに節約できる項目が多い。
「教育費」は1.4%、「ペット関連費」は2.0%など、子供とペットに関しては見直す人は少ない。

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