家事に関する実態調査(20~50歳代の共働き家庭対象) 

2013年09月24日
ライオンは、20~50歳代の共働き家庭を対象に「家事に関する実態調査」を実施。調査の結果、依然家事の担い手は妻が務めるケースが多いことが判明。約6割の夫は「もっと家事に協力して妻の負担を減らしたい」と思っている反面、家事シェアがスムーズに行われていない原因として、夫の「家事に対する知識不足」と「妻に文句を言われる」現状が浮かび上がりました。

【調査結果サマリー】

1.共働き家庭においても家事の主役は圧倒的に妻であることが明らかに
(1) 平日、1日に2時間以上家事を行っている妻は半数以上(53.6%)
(2) 対して夫の約6割が30分未満しか家事を行わず、「全くしない」が2割近く(17.7%)

2.夫も本当はもっと家事に参加したいというモチベーションあり
(1) 夫の6割(58.7%)がもっと家事に協力して妻の負担を減らしたいと思っている。

3.家事参加に躊躇する夫は、「知識不足」や「妻に文句を言われる」が障害に
(1) 全体の7割が「家事にやりにくさを感じた事がある」と回答。
(2) 夫のやりにくさを感じる理由として「正しいやり方がわからないから」(43.8%)が最も多く、「やっても妻に文句を言われるから」(34.1 %)が続いた。
(3) 家事に関する「失敗エピソード」は、多くの夫が「洗濯」に関する失敗を挙げており、家事シェアが進まないのは、「洗濯」の知識やスキル不足が一因となっている。

4.家族で家事を分担している家庭ほど、家族間コミュニケーションも円滑に
(1) 家事を「よく分担して行う」と回答した家庭の8割以上(82.7 %)が満足していると回答。
(2) 対して家事を「全く分担していない」家庭は6割(64.9%)に留まった。

【調査結果】

■共働き家庭においても家事の主役は圧倒的に妻であることが明らかに

共働き家庭の夫と妻それぞれの平日と休日1日あたりの家事に費やす時間を尋ねたところ、平日では、妻の半数以上(53.6%)が1日に2時間以上家事を行っているのに対し、夫は約6割が30分未満しか行っておらず、うち「全くしない」も2割近く(17.7%)にのぼりました。

休日においても妻のほうが多く家事を行っている傾向は変わらず、共働きの家庭においても、妻の方が家事に関わる時間が長いことが浮き彫りになりました。

また、共働き家庭で日ごろ行っている家事の種類については、妻が「洗濯」「料理」(97.8%)を筆頭にほとんどの家事を網羅的にこなしているのに対し、夫は「ゴミ出し」(63.8%)、「食器洗い」(63.6%)、「風呂掃除」(56.6%)といった、比較的短時間で簡単にできる家事にとどまる傾向があることがわかりました。

■夫も本当はもっと家事に参加したいというモチベーションあり

共働き家庭において、子どもや祖父母も含めた家事の分担状況について尋ねたところ、最も多いのが「たまに分担して行う」(37.0%)、次いで「あまり分担して行わない」(28.0%)となりました。

また、共働きの夫に「もっと家事に協力して妻の負担を減らしたいと思っているか」と尋ねると、全体の6割近く(58.7%)が「思う」と答えており、年代別では若い世代ほどその傾向が強いことがわかりました。

■家事参加に躊躇する夫、「知識不足」や「妻に文句を言われる」が障害に 

続いて、共働きの夫と妻それぞれに「家事にやりにくさを感じたことがあるか」について尋ねたところ、全体の約7割が「ある」と答えており、夫が62.6%に対し、妻は84.5%にのぼることがわかりました。

やりにくさを感じることの理由として、夫は「正しいやり方がわからないから」(43.8%)が最も多く、「やっても妻に文句を言われるから」(34.1%)、「妻の方が上手だから」(30.6%)と続きました。対して妻では「やっても家族に感謝されないから」(45.1%)がトップとなり、この結果から、家庭において「本当は手伝いたいけど、なかなか手が出せない夫」と「家事を一生懸命頑張りながら、家族のバックアップがなく、やるせなさを感じる妻」という家庭内で家事を巡る軋轢があることが推察されます。

また、「家事で失敗したエピソード」を夫に尋ねたところ、「洗濯」に関しての失敗エピソードが最も多く挙がりました。
具体的な回答を見ると、
 「ポケットにティッシュペーパーを入れっぱなしにして、洗濯して怒られた」(20代男性)
 「洗濯ものを半乾きで取り込んで嫁に怒られた」(30代男性)
 「洗濯機の柔軟剤と洗濯洗剤を入れる場所を間違えた」(20代男性)
等、ちょっとした失敗から、妻に叱られてしまう夫の姿が垣間見られます。
しかし、いずれも簡単なノウハウを覚えれば回避できる失敗です。また、洗濯は「仕分けして洗濯機に入れる」から「干す」「取り込む」「たたむ」「しまう」まできちんと工程が分かれていることから、家族ごとのルールを共有しやすい家事と言えます。まずは、洗濯について話し合うことが、叱ったり叱られたりするストレスを大きく低減させるとともに、家事をシェアするきっかけに繋がると考えられます。

■家族で家事を分担している家庭ほど、家族間コミュニケーションも円滑に

最後に、家事を分担することが家族間の「仲の良さ」に影響するのかどうかを調べるため、「家族のコミュニケーションにどれほど満足しているか」を尋ねました。すると、家事を「よく分担して行う」家庭では8割以上(82.7%)が「満足している」と答えたのに対し、家事を「全く分担していない」家庭では6割(64.9%)に留まることがわかり、家事を家族で分担することが、家族間のコミュニケーションにも良好な影響を及ぼすことが読み取れました。


【調査概要】
調査対象:日本在住の夫婦共働き家庭の20~50歳代男女800名
調査時期:2013年8月
調査方法:インターネット調査

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[ライオン]
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