第3回国内個人投資家意識調査 

2013年11月19日
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは、金融資産3,000万円以上を保有する国内の個人投資家1,000人を対象にした意識調査を、10月中旬に実施。今年で3年目となる本調査は、個人投資家の国内外の金融市場に対する中長期的な見通しやリスク・リターンへの意識などを中心に行いました。さらに、来年1月から新たに始まる少額投資非課税制度NISAについての意識も調査しました。

【調査結果サマリ】

・2013 年度調査では、回答者の多くが日本経済に明るい見通しを持っており、プラス成長を見込む回答者が 7 割程度にのぼり、過去 2 年から大幅に増加した。投資意欲に影響を与えた出来事では、「アベノミクス」がトップで、以下「東京の 2020 年オリンピック開催地決定」「NISA の施行開始決定」の順で続く。投資スタンスとしては、「積極派」が前回調査に比べ増加した。

・今後 12ヵ月で最も経済が成長する国では「日本」が 1 位となり、「アベノミクス」による経済成長が期待されていることが分かる。次いで「米国」、「中国」となった。ただし、5 年後、10 年後には、「日本」「米国」「(インドを除く)BRICs」の成長は、低下もしくは横ばいに推移すると予想。「インド」「インドネシア」の成長が期待されている。

・物価動向は、「デフレは終焉し、物価は上昇を始めるだろうが、安定的に推移」と、好景気予測が過半数を占める。ただし、慎重派の 4 人に 1 人は「当分デフレが続く」と予想している。

・12 ヵ月後の投資リターンがプラスになると予想する人が過去 2 年から上昇し 96%に達している。中でも、10%以上のリターンを予想する投資家も 10%と、前回調査の倍となった。

・現在保有している資産クラスは、「円預金」と「国内株式」で全体の 6 割超を占める。外貨建資産保有率は 76%と、過去 2 年と比べ徐々に減少傾向がみられる。内訳は「米ドル」「豪ドル」「ユーロ」が上位となっているが、「豪ドル」は前年度調査から減少している。

・新たに取引した金融商品は、慎重派で「円預金」、積極派で「国内株式」「REIT」の割合が高い。運用資金 1 億円以上の投資家では「国内株式」の取引を停止、もしくは減らしており、新たに取引した金融商品で「円預金」「先進国株式」が多いことから、国内株式の現金化や国際分散投資が進んだと推察される。

・今後保有したい資産クラスでは、「アベノミクス」の影響からか、景気に応じて変動しやすい「国内株式」や「REIT」の保有意向が高まり、「現金」「円預金」の保有意向が低下した。

【NISAについて】

・『NISA』の認知率は 97%で、「内容認知」が 77%、「名称認知」が 20%と、多くの投資家に『NISA』は浸透している。また、回答者の 4 人に 3 人は、『NISA』を利用する意向を示しており、積極派ほど利用意向は高い。

・『NISA』口座の開設率は 35%で、利用意向と同様に、積極派において口座開設率が高い。口座開設先は、「証券会社」が 68%と突出しており、ほぼ「証券会社」に集約されている。

・保有したい資産クラスでは、「国内株式」が現物で 72%、投信で 59%と最も多い。


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[ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント]
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