「TripBarometer Truth in Travel survey」(トリップバロメーター/旅行者の実態調査) 

2013年12月11日
旅行口コミサイトTripAdvisor(R)は、旅行市場動向調査「TripBarometer Truth in Travel survey」(トリップバロメーター/旅行者の実態調査)を発表し、滞在先での旅行者の行動についての調査結果を明らかにした。

世界各国の旅行者の59%の人が、また日本人旅行者では63%が、旅行中に滞在先のホテルから何かしらの備品を持ち出すと認めていることが明らかになりました。一方、宿泊事業者側の報告では、備品の持ち出しがあったと回答した宿泊施設は、世界平均が59%であるのに対し、日本国内ではわずか33%という結果に。備品の持ち出しに対する、旅行者の認識と事業者側の認識に大きな差があることが、今回の調査で明らかになりました。

【調査結果】

●事業者の本音は、「洗面道具はいいけれどタオルは勘弁してほしい!」
持ち出す備品については、旅行者、宿泊施設ともに洗面道具(シャンプーや歯ブラシ、化粧品など)との回答が最も多い結果に。続いて、一般的に無料提供と考えられているお茶(旅行者22%、宿泊施設14%)や文具(同21%、11%)は両者ともに高い割合をあらわしました。一方、タオルの持ち出しについて、旅行者からの回答はわずか7%であったにもかかわらず、宿泊施設の4分の1(25%)が宿泊後にタオルが持ち出されているとしています。

また、意外なアイテムが旅行の記念品として宿泊施設から持ち出されていることも今回の調査で明らかになっています。宿泊施設の10%は洋服ハンガーを、7%はテレビリモコンの電池といった備品を持ち出されたことがあると報告しています。

●無料ほど安い物はない
無料サービスの充実度は、旅行者が宿泊施設を選ぶ際の大切な目安の一つ。国を問わず世界各国で無料サービスに対する旅行者のニーズは増加傾向にあり、無料サービスの提供は宿泊施設にとって集客を上げる有効な手段となっていることも明らかになりました。

●あなたはチャレンジ派?それとも保守派? ~旅に求める新たな体験~
今回の調査で明らかになった旅行者の自己認識と実際の行動の違いはこんなところにもあらわれています。

旅行に出かけたらその国や地域特有のユニークな体験をしたいと答えている旅行者がある一定数(異文化体験をしたい38%、新しい食体験をしたい20%、旅先でしかできない体験をしたい30%)いる一方で、自宅と同じ利便性を宿泊施設に求めている(自国言語のテレビ番組や映画31%、自国料理27%)ことも明らかになりました。

この傾向は日本人旅行者でも同様に見て取ることができます。日本人旅行者のうち「新しい食体験をしたい」と考える人は世界平均より低い(16%)ものの、36%の旅行者が新しい旅先を訪れる一番の目的はその土地特有の文化を体験すること、としている一方で、 27%は滞在先で日本料理を提供してほしいと回答しています。

こうしたなかで宿泊事業者側が講じている対応も明らかになりました。世界各国からの旅行者が増えるに従い、宿泊施設では自国以外の国・地域から訪れるお客様に対する様々なサービスや取り組みをスタートしています。54%の宿泊施設は、外国語のテレビや映画をすでに放送しているか、放送を開始する予定があると答えており、51%は食事メニューに各国料理を取り入れているか、取り入れる予定がある、と回答しています。


【トリップバロメーター調査方法】
今回の調査はトリップアドバイザーが委託し、独立系市場調査会社のEdelman Berlandによって2013年6月から7月までの間、オンラインで実施されました。調査の回答者は宿泊事業者10,469名とオンラインで旅行を予約し、過去1年間に最低1回旅行をした成人消費者19,692名以上で構成されています。回答者の国籍は、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、カナダ、西インド諸島、中国、エジプト、フランス、ドイツ、ギリシア、インド、インドネシア、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ロシア、南アフリカ、韓国、スペイン、タイ、トルコ、アラブ首長国連邦、英国、米国です。日本からは消費者1,112名と宿泊事業者133名が回答しています。

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