女子学生のキャリア意識調査 

2013年12月03日
セレスが運営するモッピーラボは、全国の女子学生(短大1-2年生、大学1-4年生)に「女子学生のキャリア意識調査」についてスマートフォンリサーチを実施した。

【調査サマリー】

・女子学生は転勤に消極的?全体で13.2%のみ「総合職(転勤あり)」を希望

・共学の女子学生が希望する業種1位「医療/看護」、女子学校の女子学生1位は?

・女子学生のうち寿退社を希望する人は1割のみ


【調査結果概要】

女子学生は転勤に消極的?全体で13.2%のみ「総合職(転勤あり)」を希望

「学校卒業後に就職したいですか」という質問をしたところ、「就職したい」と答えたのは全体の91.7%であった。 専業主婦に憧れる若い女性が近年増えているという話題を耳にするが、当調査では就職に対して積極的な女子学生がほとんどであった。 「希望する雇用形態は何ですか」という質問に対して、全体で94.2%の人が「正社員」を選択した。

正社員を希望する人に対し「総合職と一般職のどちらを希望しますか」という質問をしたところ、全体1位「一般職」(46.4%)、 2位「総合職(転勤なし)」(40.4%)、3位「総合職(転勤あり)」(13.2%)であった。 項目別に見ると一般職が一番多く票を集めたが、総合職の各項目(転勤あり・なし)を合計すると全体の過半数が総合職を希望していることが分かる。企業によって総合職と一般職の立てつけが違うこともあるが、一般職で転勤が伴うことは珍しいほうではないだろうか。 仮に一般職が転勤のないものだとすると、全体の約8割の女子学生が転勤に対して消極的と言えるかもしれない。
同設問を恋人有無別で比較すると、恋人がいない人の50.7%が一般職を希望していることに対し、恋人がいる人のうち同項目を選んだのは39.8%にとどまった。 恋人がいる女子学生の方が総合職を希望する傾向にあるのだろうか。また、学年別に比較すると、短大1年生と大学1-3年生が選択した項目は全体結果と同じ順位になったが、短大2年生と大学4年生から最も多く選択されたのは 「総合職(転勤なし)」であり、2位「一般職」、3位「総合職(転勤あり)」が続いた。 転勤を伴う総合職は短大2年生と大学4年生ともに最下位となったが、転勤が無ければ一般職よりも総合職で就職したいという考えが伺える。 短大2年生については一般職よりも22.3ポイント多く総合職(転勤なし)が選択され、総合職に対する思い入れが他学年よりも強いことが分かる。 短大2年生と大学4年生のうち就職活動を終えた(もしくは活動中)人の割合が多いことからも、他学年と違った順位結果となったのかもしれない。

共学の女子学生が希望する業種1位「医療/看護」、女子学校の女子学生1位は?

「学校卒業後に働くとしたら、どんな業種の仕事をしたいですか」という質問をしたところ、全体1位「医療/看護」(23.1%)、2位「サービス業」・「国家公務員/地方公務員」(21.0%)という結果となった。
同設問を学校別で比較したところ、共学の女子学生から支持されたのは「医療/看護」(24.7%)が最も多く、2位「国家公務員/地方公務員」(21.6%)、2位「サービス業」(20.8%)が続いた。一方、女子学校の女子学生から最も多く支持されたのは「教育・学習支援業」(24.4%)であり、2位「サービス業」(22.1%)、3位「国家公務員/地方公務員」(18.3%)であり、共学か女子学校かで希望の業種に差が生じた。

「学校卒業後の就職先企業に求めることは何ですか」という質問に対して、全体1位「働く人の雰囲気が良い」(67.4%)、2位「仕事内容に興味がある」(64.5%)、3位「業績が安定している」(48.9%)であった。 また、「学校卒業後の就職先を選ぶ際に重視する条件は何ですか」という質問について全体1位「給料が高い」(61.3%)、2位「産休・育休制度の充実」(55.8%)、3位「土日休み」(52.0%)であった。

女子学生のうち寿退社を希望する人は1割のみ

「結婚した場合、結婚後も結婚前と同じ職場で同様に働きたいと思いますか」という質問に対し、全体1位「はい」(62.3%)、2位「職場や雇用形態を変えて働き続けたい」(27.7%)、 3位「一切働かず家庭に入りたい」(9.9%)という結果となった。全体で9割の人が結婚後も働く考えであることに対し、寿退社を希望する人は1割にとどまった。

「結婚後も働きたいと思う理由」について質問したところ、全体1位「好きな仕事をずっと続けたい」(60.0%)、2位「自分でお金をガンガン稼ぎたい」(51.2%)といった、仕事に対するポジティブな意見が首位を占めたが、 3位には「配偶者の収入だけでは経済的に厳しいと思う」(37.8%)というシビアな項目が選択された。
また、「結婚後に一切働かず家庭に入りたい理由」について質問したところ、全体1位「そもそも働きたくない」(59.9%)であり、2位「家事に専念したい」(55.4%)、3位「子どもの成長を近くで見届けたい」(37.8%)が続いた。同設問を恋人有無別に比較すると、恋人がいる人が最も多く選択した項目は1位「家で配偶者の帰りを迎えたい」(57.7%)であり、2位「そもそも働きたくない」(53.8%)、3位「家事に専念したい」(55.4%)であった。 一方、恋人がいない人が最も多く選択した項目は1位「そもそも働きたくない」(62.5%)、2位「家事に専念したい」(58.3%)、3位「子どもの成長を近くで見届けたい」(33.3%)であった。 恋人がいる人と恋人がいない人によって順位が異なったが、「家で配偶者の帰りを迎える」という項目に関しては、恋人がいない人よりも恋人がいる人の方が32.7ポイントも高く差をつけた。

「出産した場合、出産後も出産前と同じ職場で同様に働きたいか」という質問では、全体1位「はい」(50.7%)、2位「職場や雇用形態を変えて働き続けたい」(34.3%)、3位「一切働かず家庭に入りたい」(15.0%)であった。 当調査の結果から、結婚・出産後も働くことに対してポジティブな意見を持つ女子学生が多いことが分かった。


【調査概要】
調査手法:スマートフォンリサーチ
調査地域:全国
調査対象:女子学生(短大1-2年生、大学1-4年生)
調査期間:2013年11月27日(水)-11月29日(金)
有効回答数:746サンプル

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[モッピー]
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