第1回「独創性を感じる日本企業」アンケート調査 

2013年05月27日
リスクモンスターは、第1回「独創性を感じる日本企業」アンケート調査結果を発表。

【調査結果概要】

[1] 「独創性を感じる日本企業」アンケート/ランキング結果

「独創性を感じる日本企業」アンケートのランキング1位は「トヨタ自動車」(回答率 19.0%)となりました。次いで「本田技研工業(ホンダ)」が2位(同16.9%)、「ソニー」が3位(同16.6%)となっております。上位3社の顔触れは、先月発表した「世界に誇れる日本企業」アンケート調査結果(1位トヨタ、2位ソニー、3位本多技研工業(ホンダ))と同様となりました。 以下「ファーストリテイリング(ユニクロ)」(同 15.5%)、「任天堂」(同 13.7%)、「タニタ」(同11.1%)、「TOTO」(同 10.7%)と続いております。

業種としては、自動車製造業3社(トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車)、電気機械・器具製造業5社(ソニー、タニタ、キヤノン、パナソニック、シャープ)、その他製造業6社(任天堂、TOTO、富士フイルム、味の素、京セラ、ブリヂストン)と、製造業がトップ 20 のうち 14 社を占め、日本の開発技術に対する信頼性が表れた結果と言えます。
製造業以外では、小売・サービス業5社(ファーストリテイリング、楽天、ソフトバンク、ヤフー、セブン-イレブン)がランクインしており、それぞれに独自のサービス提供手法を編み出し、業界内でのリーディングカンパニーに成長していることが評価の背景と考えられます。

[2] 「独創性を感じる日本企業」アンケート/選択理由・重視するイメージ

選択した理由を自由回答で尋ねたところ、「商品・サービスの先進性」「商品のデザイン」「サービス品質」を挙げた回答が多く見られました。1位のトヨタ自動車では、「ハイブリッド車を世界に先駆けて発売した」といった意見が、2位の本田技研工業(ホンダ)では「ASIMO を作った高いロボット技術」といった意見が見られるなど、それぞれの企業における代名詞的な商品やサービスの名称が回答の随所に見られる結果となりました。
また、日本のお家芸ともいえる「ものづくり」に対する信頼に留まらず、商品の販売手法やサービスの提供方法など、日本企業のきめ細やかな姿勢に対する評価も多くみられ、いわゆるクールジャパンの特性が反映された結果ともいえます。

[3] 特許取得件数との比較

企業の独創性を計る指標としては、それぞれの企業が有する知的財産の数やそれに伴う手数料収入などが挙げられます。特許取得件数が多いほど、発想力や開発力が高いと考えられ、独創的な企業と考えられます。

今回のアンケート結果上位企業の特許取得件数をまとめた。多くの上位企業において多数の特許を取得している結果となりました。
一方で、日本企業における特許取得件数上位企業を調べたところ、今回のアンケート結果上位企業のランクインは半数未満であり、特許取得件数1位パナソニック、2位キヤノンが、アンケート結果ではそれぞれ 11 位、9位と低迷している点が目立ちました。

また、特許取得件数を指標とする場合、物販・サービス業に比して製造業の方が、圧倒的に多くの件数を保有する傾向があります。そのため独創性を計る上では、特許取得件数に裏付けられる技術力だけでなく、ヤマト運輸やヤフー、セブン-イレブンにおけるサービス品質、楽天や雪国まいたけに見られる新たなビジネスモデル、ファーストリテイリング(ユニクロ)やソフトバンク、タニタに見られる独自の経営姿勢、といった点についても着目して分析することが重要となることが、今回のランキング結果から読み取ることができます。


【調査概要】
テーマ : 「独創性を感じる日本企業」アンケート
・調査エリア: 全国
・調査方法: インターネット調査
・調査対象者: 20~59 歳の有識者男女個人、60~69 歳の男女個人(有効回収数 1,000)
・調査期間: 2013 年2月 25 日(月)~2013 年2月 27 日(水)
・調査対象企業: 年間売上 2,500 億円以上、従業員数 5,000 人以上の企業 200 社を抽出

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