第1回「金持ち企業ランキング」調査 

2013年06月28日
リスクモンスターは、第1回「金持ち企業ランキング」調査を発表。

【調査結果】

[1] 「金持ち企業ランキング」/ランキング結果

決算書の記載に基づき算出した NetCash(※1)を比較した「金持ち企業ランキング」の1位は
「ファナック」(NetCash7,277 億円)でした。次いで「キヤノン」が2位(同 6,626 億円)、「任天堂」が3位(同 4,787 億円)となりました。以下「ヤフー」(同 4,140 億円)、「大塚ホールディングス」(同 3,563 億円)、「日本航空」(同 3,028 億円)、「京セラ」(同 2,716 億円)と続いております。

業種としては、機械器具製造業4社(ファナック、キヤノン、SMC、デンソー、)、医薬品製造業3社(大塚ホールディングス、アステラス製薬、大正製薬ホールディングス)、その他製造業4社(任天堂、京セラ、ローム、日東電工)と、製造業がトップ 20 のうち 11 社を占める結果となりました。 特に、医薬品関連においては、上記製造業3社の他に、卸売業2社(アルフレッサホールディングス、メディパルホールディングス)が含まれており、商材特性として資金繰り負担が少ない傾向がある可能性を示しています。

[2] 「金持ち企業ランキング」/営業キャッシュフローとの比較

金持ち企業ランキング(以下、ランキング)上位企業に対して、営業キャッシュフロー(※2)による資金創出力を比較したところ、営業キャッシュフローの上位にランクされるのは、3社(キヤノン、エヌ・ティ・ティ・ドコモ、デンソー)のみとなりました。営業キャッシュフローの上位企業である日本電信電話やトヨタ自動車においては、事業活動により多額の Cash を獲得するものの、獲得した Cash を更なる資金創出のための投資活動等に積極的に投下していることで、今回のランキング上位に現れていないことが考えられます。
また、一方でランキング上位である企業については、手持ちの資金に対して営業キャッシュフローでの資金創出割合が小さいことから、手元資金を有する安全性の反面、それらの資金を有効的に事業へ投下できていない可能性も考えられます。

(※1)NetCash=現預金-(短期借入金+長期借入金+社債+一年以内返済の長期借入金+一年以内償還の社債+割引手形)
(※2)営業キャッシュフローは、決算短信サマリ記載の金額を使用

【調査概要】
・調査名称: 第1回「金持ち企業ランキング」調査
・調査方法: 決算書の分析結果に基づく調査
・調査対象決算期: 2013 年5月 29 日時点で開示されていた 2012 年4月期決算以降の最新決算
・調査対象企業: 金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く決算短信提出企業

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